皆さま、おはようございます!
今朝は江差線、今年の3月からは道南いさりび鉄道に移管された、
上磯(かみいそ)駅の訪問記をいっちゃいます。
自分が上磯駅に訪れたのは今年の1月2日のこと。
この時点では北海道新幹線はまだ未開通で、
上磯駅は第三セクター化される以前のJR線の駅でした。
駅名標等はまだJR表記のままですが、
駅舎は白/青に塗り替えされ、JRマークは既に外されてましたよ。
上磯駅は大正4年に開業した駅で、現在の駅舎は
昭和63年の津軽海峡線開通に伴い建て替えされた2代目のもの。
駅舎が橋上化された他に、ホームの配置が大きく変えられました。
このことについては後程詳しく書くことにしまして…
上磯駅は雪害対策のために
道内ではよく見かける仕様ですが、
上磯駅の場合、風除室にもベンチが並んでいて、
バスやタクシーの待合室としても活用されているのですよ。
これは上手い活用法ですよね。
この仕様もあって、自由通路もポッカポカでした。
ちなみに今見てきたのは、元から駅舎があった南口側で、
こちらが橋上化によって新たに設けられた北口。
上磯駅周辺は宅地化へ進行の真っ只中。
北口もその任に一役買っているのでしょうね。
さてさて、こちらが改札口ですが、
3月26日のダイヤ改正で第三セクター化された際に、
上磯駅は木古内駅と共に無人駅になってしまったそうです。
こんな光景も、もう見れなくなっていたとは…
上磯駅は単式ホーム1本+島式ホーム1本による2面3線構造。
単式ホームの1番線は、
解体された初代駅舎に添えられていた1番線ホームに代わって、
昭和63年に新設されたモノです。
こちらのホームは電化されておらず、
上磯駅で折り返す列車の専用ホームとなっている模様。
こちらがもう1本の木古内駅方面列車が停車する島式ホームでした。
島式ホームを見ると、大きくカーブしているのがわかりますよね。
実はこの形状こそが、上磯駅を語る上では絶対に外せない、
歴史を知る上で重要な手がかりでしたのよ。
先にも書いた通り、上磯駅は大正2年に
江差線(当時は上磯軽便線→大正11年より上磯線)の開通に併せて開業しました。
上磯地区には北海道セメント(現在の太平洋セメント)の上磯工場があり、
そこを結ぶ路線として上磯軽便線が開通、上磯駅は路線の終着駅でしたの。
大正4年には上磯駅と工場を結ぶ日本セメント上磯鉄道も開通しております。
昭和5年に上磯線は木古内駅まで延伸し、江差線に変りましたが、
上磯駅の西側にセメント工場があるために大きく迂回せねばならず、
ホームもそれまでの直進のモノからカーブしたモノに替えられたのです。
現在、ホームが大カーブしているのはこれが理由だったのですね。
昭和19年の航空写真です。国土地理院のサイトより転載。
上磯駅と工場を結ぶ専用線は昭和60年まで使用され、
上磯駅では貨車の受け渡しも行われていたようです。
こちらは昭和51年に撮影された上磯駅の航空写真ですが、
多数の貨車が留置されてる姿が写ってますよね。
国土地理院のサイトより転載。
昭和60年に専用線が廃止されると、上磯駅はヤードが整理され、
昭和63年に現在の橋上駅舎に改築されてしまいました。
ヤフー!地図より転載。
廃止された日本セメント上磯鉄道は道内で
直流型電気機関車が見れる路線として、ファンに人気だったそうですよ。
自分はその頃はまだ高校生、守備範囲外でしたわ。
セメント工場は現在も盛況操業中…
…となれば廃線跡を見に行かねばなりませんよね!
積雪の中に足をツッコませながら工場周辺を見てきました。
その様子は次回に続きます。
最後に…
上磯駅で見たスイフト、超かっちょいい!
(後編もぜひチェックくださいね)
【まったり駅探訪】江差線(現・道南いさりび鉄道線)上磯駅に行ってきました。(後編)
訪問駅リスト(第三セクター線 私鉄線 ほか)
道南いさりび鉄道線(旧・江差線)
↑(五稜郭駅方面)
七重浜駅(平成28年1月2日)
東久根別駅(平成28年1月2日)
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上磯駅(平成28年1月2日)前編・後編
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↓江差線(平成26年3月廃止区間)