皆さま、こんにちは!
今年1月に楽しんだ沖縄県営鉄道与那原線の遺構巡り、今回が最後です。
(前回分もぜひチェックくださいね)
【まったり駅探訪】沖縄都市モノレール線・旭橋駅に行ってきました。
昭和20年に廃止された沖縄県営鉄道の遺構 国場駅近くの橋台を見てきた。
沖縄県営鉄道は大正3年に開通した与那原線の他に
大正11年に開通した嘉手納線、大正12年に開通した糸満線を有した鉄道でした。
太平洋戦争が激化していくと、空襲によって鉄道施設が破壊され、
復旧の目途も立たないまま、昭和20年3月に廃止されてしまったのですよ。
前回のブログでは与那原線・国場駅近くに残る橋台跡を挙げましたが、
今回は与那原線の終点である与那原駅跡です。
なぜこの地を訪れたかというと…
現役時代の与那原駅を復元した軽便与那原駅舎資料館が
2年前にオープンしたからなのです!
まさか沖縄で、こんな古風な駅舎に出会えるとは…
超感動しちゃいましたよ。
与那原駅は与那原線が開通した大正3年に開業した駅で、
この駅舎は、初代木造駅舎に代わり昭和3年に建て替えされたモノだそうです。
与那原線内では唯一の、鉄筋コンクリート造りの駅舎だったそうですよ。
与那原駅の様子が見たくて古い航空写真をチェックしてみました。
上は昭和51年に撮影された写真で、
赤○印がある地点が与那原駅があった場所です。
戦後を迎えてから30年後…
さすがに駅の様子とわかるものは確認出来ませんね。
そこでもういっちょ、
こちらは廃線間際の昭和20年1月に撮影された航空写真でした。
不鮮明ではありますけど、駅舎と構内、線路の姿が写ってましたよ。
与那原町内も空襲の対象になり、駅舎も焼失してしまったそうです。
写真には白い像が写ってますが、これって空襲の跡ではないでしょうか?
資料館に入ってみます。その前に…
資料館の入り口には与那原馬車(バサ)スンチャーさんがいらっしゃいました。
馬車スンチャーさんは馬車を携えた運搬屋さんで、
ピーク時は与那原に200人近くもいらっしゃったそうです。
鉄道の開通後も、貨車に荷物を積み込むために駅周辺で多く見られたとかで…
与那原駅の駅前からは馬車鉄道も延びていたそうですよ。
それでは館内にイン、入館料はわずか100円です。
チケットは鉄道の切符みたいですね。
ここから先は撮影禁止なので写真は撮りませんでしたが…
現役時代の与那原線、そして与那原駅の様子を知りたいのでしたら、
ここは絶対に立ち寄るべきです。
現役時代を再現したジオラマは必見ですよ。
そしてもうひとつ、必ずチェックすべきものが駅舎の裏手にありますの。
駅舎の裏側に9本の柱が立っておりますが、
これは与那原駅の駅舎で実際に使われていた柱でして、
駅舎の解体後も、こうして姿を見ることが出来るのでした。
与那原駅の駅舎ですが、空襲で破壊されるも柱と壁は残り、
それら部材を使って修繕し、与那原町の町役場庁舎として活用されたそうです。
資料館に展示されてる資料より。
庁舎は昭和50年に移転されましたが、建物はその後もJA与那原支店として、
平成25年の建物解体まで利用されていたんですって。
現在は、建物は消え失せてしまいましたが、
9本の柱は与那原駅の生き証人として保存されたそうです。
どうです?与那原駅舎資料館、すごいでしょ!
沖縄旅行の最後に与那原駅舎資料館に訪れ、
もっともっと沖縄の鉄道のことが知りたくなりました。
1泊2日じゃ、旅の行程は全然足りませんでしたわ。
那覇駅があったゆいレールの旭橋駅付近から
与那原駅舎資料館までの距離はおよそ10キロ、
前回も書きましたが、沖縄県内はレンタカーが安めなのでこちらが便利です。
沖縄県営鉄道の貴重な品々はゆいレール展示館にも保存されてますので、
こちらも要チェックですよ。