皆さま、おばんです!

 

JR北海道では平成18年から「花の駅長さん」を募っているそうです。

駅の美化活動の一環として始まったもので、

駅好きの個人や学校、グループなどが対象。

活動は、駅構内を花づくしにしてお客様をもてなすことだとか。

 

それらの活動とは別に、

江差線には有名な「花の駅長さん」がいる駅がありますの。

江差線・泉沢(いずみさわ)駅g02040/江差線

ネットで駅長さんのことを知って、お会いしたいと思い、

今年のお正月に泉沢駅に向かいましたが…

今回はそのときのことを書いちゃいます。

 

まずは泉沢駅の位置ですが、

道内最南端の木古内駅から2つ目にある駅で、

津軽海峡も近く、駅前からも海峡が望めます。g02041/ 

泉沢駅は一般駅として昭和5年に開業しましたが、

経営合理化により、昭和57年の荷物取り扱いとともに

無人駅になってしまったのですよ。 

 

そんな駅の業務を一手に引き受けたのが

元国鉄職員で泉沢駅の駅長だった山本さんで、

以来、委託社員として、

ご夫婦で30年間以上も泉沢駅を守ってこられたんですって。g02045/江差線・泉沢駅 

 

山本さんにお会いしたくて泉沢駅に訪れましたが、

駅にはいらっしゃいませんでした。

自分が来たのは1月2日のこと、さすがにお正月はいらっしゃらなかったか。g02042/

 

でもストーブが点いてた形跡がありました。

つい先ほどまで、駅にいらっしゃったのかもしれません。g02043/江差線・泉沢駅

 

お正月飾りもありましたし…g02046/江差線・泉沢駅

 

写真に収まる奥様は5年前に他界され、

以来、駅のお花の世話は山本さんが一人でされているそうです。

花が満開になった春先の泉沢駅も訪れなきゃいけませんね。g02044/江差線・泉沢駅

 

泉沢駅も先にブログに挙げた札苅駅 と同様に、

青函トンネル開通によって大きな変革を迎えた駅でした。g02047/江差線・泉沢駅g02048/江差線・泉沢駅

 

元々は、列車が行き違い出来る小ぢんまりとした駅でしたが、

青函トンネルの開通によって、

長編成の貨物列車が行き違える広い構内に改良。g0204a/江差線・泉沢駅

ホームの延長や位置の変更、跨線橋の増設、

駅舎の改築もこの時期に行われたそうですよ。

 

併せて、下り列車の追い越しが可能な、

下り線ホームの単式→島式化改良も施されたようで。

狭い敷地に島式ホームを設けたために、

こんな細いホームになっちゃったんですね。g02049/江差線・泉沢駅

 

泉沢駅のホームに立つと波の音が聞こえてきます。

重ねて言いますけど、泉沢駅はとっても風情ある場所にありますのよ。g0204b/江差線・泉沢駅

以上、山本さんには会えず終いだった江差線の泉沢駅でした。

 

さて、気になるのは、

3月26日のダイヤ改正で第三セクター化された以降も

泉沢駅の「花の駅長さん」の制度が引き継がれるかってことです。

江差線の別の駅の委託駅員さんからは、

「経営は変わるけど、やってることはまったく変わらんよ」

とは聞いておりましたけど…

道南いさりび鉄道の駅に変わっても、

ステキな駅のままであり続けて欲しいですね。


訪問駅リスト(JR線)
江差線

↑(五稜郭駅方面)
七重浜駅(平成28年1月2日)
東久根別駅(平成28年1月2日)
久根別駅(平成28年1月2日)
清川口駅(平成28年1月2日)
上磯駅(平成28年1月2日)前編後編
茂辺地駅(平成28年1月2日)
渡島当別駅(平成28年1月2日)
釜谷駅(平成28年1月2日)
泉沢駅(平成28年1月2日)
札苅駅(平成28年1月2日)
木古内駅(平成26年3月8日)
江差線(平成26年3月廃止区間)

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