皆さま、おばんです!
昨日のことですが、
仕事を早々に終えてから電車に乗り、とある場所に向かいましたの。
仙台駅から仙山線の電車に乗って山形方面へ。
う~ん、最高の天気!
ちなみに11月5日は過去の統計によると、
好天率が非常に高い日なんだそうです。
昨日は気温も高かったですし、絶好の秋日和でしたよね。
仙台駅から電車に揺られること40分。
さて、自分が作並駅にやって来た目的ですが…
マッサンゆかりの地・ニッカウヰスキー工場に行くため?
違います。
実はこの日、作並駅構内にある転車台の見学会があるとのことで、
今回参加したのは総勢18名。
比較的御歳を召された方が多く、
ひと目で「鉄道ファン」とわかるのは自分一人だけでしたの。
大勢の鉄ちゃんが集まると思ったんですけど、あらま意外!
作並駅構内に蒸気機関車時代に活躍した
転車台があることは知っておりましたが、
(5年前の作並駅訪問記もぜひチェックくださいね)
【まったり駅探訪】仙山線・作並駅に行ってきました。
その転車台が昨年秋に市民グループの手によって掘り起こされ、
10月には転車台を含む仙石線内にある9施設が
土木学会推奨の土木遺産に登録されたのです。
見学会はその活動の中心にいた
「関山街道フォーラム協議会」の皆さま主導で行われ、今回が2回目。
※昨年11月が1回目、今年春の2回目は天候不順で中止になったんですって。
正味1時間半の見学会でした。
午前11時ちょうどに集まった一行。
作並駅構内を横切れば歩いて3分の場所に転車台があるのですが、
いかせんここは電車が行き交う構内。
JRの社員さんがご同行しても許可はおりません。
そこで行路の途中までクルマで分乗、
クルマが進入出来ない悪路は歩いて目的地まで向かいましたの。
ちなみに、まともに歩くと20分はかかる距離でした。
山道を下って転車台前に到着~!
まずは昨年行われた転車台の掘り起こしのことですが、
場所が駅構内なためにJR主導で作業が進められたそうです。
その際に転車台から運びだされた土ですが、
掘り起こされた転車台が見易くなるように、
この土を利用してJRが展望台を作ってくれたんですって。
こちらが地ベタから見た転車台。
同じく展望台から見た転車台です。やっぱりこっちの方が見やすいわ。
ここで各自に仙山線に関する資料が配られ、
仙山線の転車台と言えばもう1基、山寺駅構内にもありますけど…
2基ともほぼ同時期に造られたものなのですが、
作並駅構内は地盤が固く、用地の掘り起こしが容易でなかったために
深度80センチの下路式転車台、
山寺駅は深度2メートルの上路式転車台と、
構造の異なる転車台が設けられたそうです。
説明を受けて初めて知りましたよ。
また、国鉄時代に交流電化工事に携わった方からも、
なお、新幹線技術の礎(いしずえ)にもなった
交流電化発祥の地「作並」のシンボルとして掘り起こした転車台ですが、
駅からの順路が遠いこと。
しかもこの道、ちょっと雨が降るだけで水貯まりになってしまうらしく、
それが理由で常時公開が出来ないんだそうです。
たしかに転車台に向かう道、こんなんでしたわ。
そんな理由から、今後は作並駅と転車台を結ぶ跨線橋が出来るよう、
仙台市への働きかけを進めたいとのことでした。
そしていつかは機関車の保存もしたいと…
利府には作並機関区に籍を置いた「ED91 21」が現存しておりますので、
ぜひ実現して欲しいですね。
最後にもうひとつ、JRの社員さんに聞いちゃいました。
作並駅構内には転車台の他に、
作並機関区で使用された機関庫(こちらも土木遺産登録物件です)が
個人的には転車台よりも機関庫の方が気になるのですが、
答えは「NO」だそうで。
予想はしておりましたが、現役で使用している施設にはやはり
一般人は近づけられないみたいですね。
「あの建物、確かに古いものらしいです。
柱にレールが使われているのですがフランス語の刻印だったし…」
って社員さんが言ってましたけど、
ますます見たくなったじゃないのよ!
作並駅の魅力、今後もますます増していきそうな予感です。