皆さま、おばんです!

 

来年度中に廃止が決まった留萌本線の留萌駅-増毛駅間。

この区間にはかつて、

夏の期間にだけ営業する臨時駅があったのですよ。

その名も(臨)浜中海水浴場駅

平成元年から7年までの7シーズンしか営業しなかった臨時駅ですが、

駅の痕跡が今でも残っているとのことで、

今年6月の北海道旅の際に立ち寄ってみました。

 

まずはこちらが浜中海水浴場です。

位置は留萌本線の瀬越駅 -礼受駅 間にありますよ。f08180/留萌本線(臨)浜中海水浴場駅f08181/留萌本線(臨)浜中海水浴場駅

寒い…

時期は6月初旬ということで半袖服で訪れましたけど、

北海道の気候を完全に舐めてましたわ。

夏真っ只中の今日は、さぞ賑わっていたんでしょうかね?

現在の海水浴場は、階段を降りた目の前の場所ではなくて、

やや画面右側の位置にずれたそうです。

 

浜中海水浴場の目の前を横切る国道231号線を横断し…f08182/留萌本線(臨)浜中海水浴場駅

 

国道の目の前に見える留萌本線の踏切脇に、

浜中海水浴場駅があったんですって。f08183/留萌本線(臨)浜中海水浴場駅

 

目印は礼受牧場畜産館の看板ですよ。f08184/留萌本線(臨)浜中海水浴場駅

 

写真に写る村田踏切から瀬越駅方向を見ると、

こんな景色が目に飛び込んできます。f08186/留萌本線(臨)浜中海水浴場駅

で、どこが浜中海水浴場駅の遺構かといいますと、

線路の左側に枕木が敷かれているのが見えますよね?

この枕木こそ、かつて浜中海水浴場駅まで続いていた通路の跡だそうです。

 

言われてみると、目の前には確かに不自然な感じで枕木が並んる。f08185/留萌本線(臨)浜中海水浴場駅f08189/留萌本線(臨)浜中海水浴場駅

 

そしてこの枕木、踏切の手前側は線路方向を向いてますが、

その先は線路と直角な方向に向きを変え、

ベージュ色の倉庫手前側辺りまで続いておりました。f08188/留萌本線(臨)浜中海水浴場駅f08187/留萌本線(臨)浜中海水浴場駅

ではどこに、浜中海水浴場のホームがあったかと言いますと…

実はこの駅、ホームが無かったんですって!

なんとも衝撃的な話ですが、

駅の営業期間だけここに仮設のタラップが設けられたそうで、

乗客はこのタラップを使って列車から下車、

枕木製の通路を伝って海水浴場まで向かったそうです。

ちなみに当時の時刻表を見ますと、

留萌本線のこの区間の列車本数は現在と変わらず6往復。

日中は列車の間隔が5時間近くも空くので、

気軽に「列車に乗って海水浴場」とはいかなさそうな気もしますが。

 

タラップを使って降りる浜中海水浴場駅。

今ももし残っていたら、

これ目当てで訪れるファンも多かったかもしれませんね。


留萌本線

 

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