皆さま、おばんです!
来年度中に廃止が決まった留萌本線の留萌駅-増毛駅間。
この区間にはかつて、
夏の期間にだけ営業する臨時駅があったのですよ。
その名も(臨)浜中海水浴場駅。
平成元年から7年までの7シーズンしか営業しなかった臨時駅ですが、
駅の痕跡が今でも残っているとのことで、
今年6月の北海道旅の際に立ち寄ってみました。
まずはこちらが浜中海水浴場です。
寒い…
時期は6月初旬ということで半袖服で訪れましたけど、
北海道の気候を完全に舐めてましたわ。
夏真っ只中の今日は、さぞ賑わっていたんでしょうかね?
現在の海水浴場は、階段を降りた目の前の場所ではなくて、
やや画面右側の位置にずれたそうです。
国道の目の前に見える留萌本線の踏切脇に、
写真に写る村田踏切から瀬越駅方向を見ると、
で、どこが浜中海水浴場駅の遺構かといいますと、
線路の左側に枕木が敷かれているのが見えますよね?
この枕木こそ、かつて浜中海水浴場駅まで続いていた通路の跡だそうです。
言われてみると、目の前には確かに不自然な感じで枕木が並んる。
そしてこの枕木、踏切の手前側は線路方向を向いてますが、
その先は線路と直角な方向に向きを変え、
ではどこに、浜中海水浴場のホームがあったかと言いますと…
実はこの駅、ホームが無かったんですって!
なんとも衝撃的な話ですが、
駅の営業期間だけここに仮設のタラップが設けられたそうで、
乗客はこのタラップを使って列車から下車、
枕木製の通路を伝って海水浴場まで向かったそうです。
ちなみに当時の時刻表を見ますと、
留萌本線のこの区間の列車本数は現在と変わらず6往復。
日中は列車の間隔が5時間近くも空くので、
気軽に「列車に乗って海水浴場」とはいかなさそうな気もしますが。
タラップを使って降りる浜中海水浴場駅。
今ももし残っていたら、
これ目当てで訪れるファンも多かったかもしれませんね。
留萌本線