皆さま、おはようございます!
今朝はフラワー長井線から、
とっておき…というか、スペシャルな駅をいっちゃいますよ!
山形鉄道フラワー長井線・羽前成田(うぜんなりた)駅です!
もうね、この駅舎がすべて!あえて何も申すまい。
大正11年に開業した長い歴史を持つ羽前成田駅ですが、
開業当時の姿が現在も残されているんですよ。
フラワー長井線に残る木造駅舎と言えば、
以前に西大塚駅
のことを書きましたけど…
細かな話をすれば、窓枠がサッシ化されていたりと、西大塚駅、
どちらかと言えば国鉄時代末期の姿という感じだったんですよね。
羽前成田駅も西大塚駅と同様の状態、
いや、むしろ荒れ気味という感じで残されていたらしいですが、
平成23年秋、開業当時の姿に忠実に再現されたそうです。
再現に当たっては、
地元の有志(おらだの会)の皆さんが尽力されたそうで、
サッシ窓の木枠化等々、想像を絶するような作業が伴ったみたい。
雪国の中の木造駅舎ですから腐食も膨大で、
これを再び90年前の姿に戻すなんてことは
まともな思考では出来ないことですが、
おらだの会の皆さんはそれを成し遂げたんですって。
羽前成田駅に愛情がなければ絶対に出来ませんって!
そんなこともつゆ知らず羽前成田駅に訪れた自分。
駅舎の中には羽前成田駅の再現模型があって、
「昔なつかしいふるさとの駅舎を再現しました。」
の看板は、てっきりこの模型のことを示していたと思ったんですけど、
そして羽前成田駅のもうひとつすごいこと。
羽前成田駅は無人駅ですし、
防火の点からもここに火が灯ることはありませんが、
クツクツ音を立てたやかんを囲んで暖を取るとかって
ステキすぎません?
もう泣けてきちゃいますよ。
出札窓口があることからもわかる通り、
羽前成田駅、以前は駅員が配置されていた有人駅で、
国鉄時代末期辺りまでは駅舎の向かい側にもう1本のホームがあり、
相対式ホームがあった面影はY字分岐器の跡くらいかな?
その他にも、こんな駅名標があったり…
こんな備品が掛けられていたりと、
うさぎ駅長のもっちぃがいる宮内駅や、
明治20年竣工の古鉄橋が架けられた最上川橋梁など、
フラワー長井線はマジで見どころだらけの路線です。
先々週から山形デスティネーションキャンペーンが始まりましたし、
週末観光には絶対におすすめ!
その際は、羽前成田駅は必見の駅ですからね。
☆追 伸☆
ここまで完璧に開業当時の姿が復元された羽前成田駅ですけど、
せっかくですから駅名標も古いタイプに変わればいいと思いました。
山形鉄道のイメージカラーって、カラフルすぎるんですよね。
羽前成田駅(平成25年11月24日)