皆さま、こんにちは!
今朝のヤフーニュースを見てみたら、
「廃墟系温泉」なんてのが巷で流行っているんですって。
自分も廃墟は大好きですが、
まさかそんな状態で営業を続けられている温泉があるとは…
マジで行ってみたいです。
今年の年末はこれで決まりかな?
廃墟ではありませんが、
鉄道駅は古くに建てられたものも多く、
大正時代、稀に明治時代の建物なんてのも存在します。
その多くは幾度かのリニューアルが施されて
現在に至っているのですが、
建立当時のままの姿の駅となれば、数は少ないでしょう。
そんな駅が、フラワー長井線にはありますのよ。
自分、見てビックリしましたもん。
山形鉄道フラワー長井線・西大塚(にしおおつか)駅です!
どうですか、この堂々とした佇まい!
まるで映画のセットの前に立ったような気持ちになれちゃいますね。
国鉄時代末期辺りまでは、
こんな無人駅が全国のどこにでもあったのですが、
駅舎の難燃化やバリアフリー化を名目に
簡易駅舎に建て替えられた駅が増え、
長井線でも現在は羽後成田駅と長井駅、
そしてここ、西大塚駅だけになってしまいました。
ちなみに昭和58年の時点では、
駅舎を持つすべての駅が
開業当時からの木造駅舎を保持していた長井線の駅でしたが、
今泉駅・荒砥駅 → 建て替え
梨郷駅・時庭駅・蚕桑駅・鮎貝駅 → 簡易駅舎化 と、
ほとんどの駅がその後に姿を変えているのですよ。
長井駅については、現在の駅舎が2代目のものとする説や、
木造駅舎の基本構造のままPC造りに改装された説など、様々あるようですね。
☆追 記☆
今泉駅を「建て替えた」って書いちゃったのですが、
よくみたら旧い木造駅舎のままだったですね。
これからは、ちゃんとチェクして書くように心がけたいと思います。
それと、長井駅の駅舎はやはり2代目のものだそう。
アドバイスを戴きましたsanalienさん、
本当にありがとうございました!
引き続きご指導いただけるとありがたいです。
そんなことで、大正3年開業時のままの姿で残る西大塚駅。
くまなく見て回りますよ。
まずはなんといっても、
一部がサッシ化されているものの、
木造の引き扉や窓枠が残っているのが嬉しいですね。
屋根にはダルマストーブの煙突が見えますけど、
冬季になるとストーブが設置されるんでしょうか。
無人駅だから難しいのかな?
昭和46年に無人駅となって40年以上も経ってるというのに、
出札窓口や手荷物扱い口は潰されることなく、
今に至っているのです。
まるで職員配置駅と錯覚しちゃうレベルですよ。
西大塚駅は開業以来、単式ホーム1本だけの棒線駅です。
駅舎の荒砥駅側(6枚目画像の右側辺り)には、
かつて貨物輸送を行っていた時代の引き込み線があったようですが、
現在は雑草に覆われていて、
その様子を確認することは出来ませんでした。
フラワー長井線と言えば、以前のブログでも書きました、
明治20年に建造された最上川橋梁 が、
土木学会選奨の土木遺産に選定されておりますが、
そろそろ西大塚駅の駅舎も如何でしょう?
来年11月15日に、西大塚駅は開業100周年を迎えます。
その節は山形鉄道さま、
100周年のお祝いを盛大に催してくださいませ。
西大塚駅は、もっちぃ、最上川橋梁に並ぶ、
魅力ポイントのひとつですからね(あくまでも私感ですが)。
西大塚駅(平成25年11月24日)