皆さま、おばんです!
いや~、雪が降り続きますね。
なんでも今世紀最大級の寒波が通過中なんだとか。
北海道や青森県に比べれば、
宮城県の雪の量なんかは屁みたいなもんなんでしょうけど、
それでも道路はカチンカチンに凍っておりますので、
外出中の方は気を付けてお帰り下さいね。
阿武隈急行・梁川(やながわ)駅です!
阿武隈急行線のちょうど中間地点にあって、
駅舎には本社までも併設しているという、
名実ともに、阿武急のど真ん中の駅でした。
現在、起終点を除くと21ある阿武隈急行線の駅のうち、
有人駅はわずか4駅のみ。
梁川駅はその中のひとつなのですよ。
広い待合室を抜けると、それが見えてきますよ。
本日、休業なり (ノДT)
お盆期間中は、お店を閉めてらっしゃったんですね。
そんな梁川駅ですが、
阿武隈急行線が全線開通した昭和63年7月に開業しました。
列車の行き違いが可能な島式ホーム1面2線構造になっており、
阿武隈急行の駅巡り記事で何度か書いたことですが、
もともとここは、勾配の多い東北本線に代わるバイパス線として、
昭和37年に着工された路線だったのです。
ところがその後に、東北本線の全線電化・複線化が進められ、
バイパス線計画は頓挫してしまいました。
一部区間は丸森線(槻木駅‐丸森駅間)として
昭和43年に開通するものの、
昭和55年に成立された国鉄再建法の特定地方交通線の中の、
第1次廃止対象路線に指定され、
昭和56年に廃止承認されちゃったんです。
ちなみにこの廃止対象路線は全国に40路線あったのですが、
丸森線は唯一の「主幹線」だったのですよ。
これこそが、バイパス線計画の名残りでもあったんですよね。
その後、第3セクター・阿武隈急行の手によって工事再開、
昭和63年、無事に全線開通を迎えることができました。
実はこれ、バイパス線計画に基づいて着工されたものの、
その後に工事は中断。
長らく放置されている最中の梁川駅の様子なんですよ。
工事用の機器や車両も見えず、
緑で覆われつつある様子がよくわかります。
まさかその後の工事の再開まで、
更に10年の月日が必要になるとは…
話を現在の梁川駅に戻しますが、
梁川駅には鉄道ファンだったら誰でも喜んじゃう、
阿武隈急行線の車両基地です!
ホームから福島駅方向を見ると、
遠くに車両基地を望むことが出来ちゃいます。
更に近くから見たくて、車両基地の近くまで歩いてみたんですけど、
なかなか思うように、近づくことが出来ないみたいですね。
梁川駅の構内を眺めると、
もしも国鉄主導で開通工事が進められ、
完成に漕ぎつけていたら、
梁川駅がどんな姿になっていたのか、とても気になります。
梁川駅(平成24年8月13日)