皆さま、おばんです!
今日は八戸線の駅です。
まずはこちらの駅舎をご覧ください。
八戸線・陸中夏井(りくちゅうなつい)駅です!
本州ではなかなか見ることができないダルマ駅ですよ!
只見線の会津坂元駅 や山形線の中川駅のように、
有蓋貨車(ワム)を改造した駅舎は見かけますけど、
陸中夏井駅は有蓋緩急車なんですよ。
デッキには手ブレーキまで残されていて、
マニア心をくすぐられますな。
駅舎のことは一旦置いておきまして…
現在は無人駅になってしまった陸中夏井駅ですが、
ここもかつては駅員配置駅でにぎわいを見せていた時代があり、
もはや、この手の駅の定番アイテムであるY字分岐の遺構。
草むらの辺りには以前、上り線用のホームがあったっていうんですけど、
それって本当なんでしょうかね?
古い航空写真で確認したところ、
昭和50年辺りには、すでに撤去されちゃってるようでした。
さてさて、ここからが本題です。
ワム改造の駅舎のことが気になり、さっそく中を覗いてみましたの。
そしたら小学生がゲームを楽しんでいたんですよ。
ベンチやストーブは撤去されていたようですけど、
車体はほぼ原形のまま使われているようでした。
「ごめん、おっちゃん、写真撮っててもいいかな?」
そのように小学生連中に聞いてみたところ、
「どうぞどうぞ」
と、ダチョウ倶楽部ばりの返事が返ってきました。
こちらは以前は貨物室側だった妻面です。
接近放送用のスピーカーや新設されたサッシが目新しいですが、
それ以外は貨車時代と変わっていないようですね。
国鉄末期に淘汰された有蓋緩急車(ワフ)の形式には、
戦前製のワフ25000から改造されたワフ35000と、
戦後に新製されたワフ29500があるのですが、
これを見分けるには、窓配置を確認出来れば一目瞭然です。
そこで、緩急車部分をチェックしました。
車体右側に窓が2つ並ぶのはワフ35000、
3つ並ぶのはワフ29500ということで、
陸中夏井駅はワフ29500からの改造で間違いなさそうです。
しかもこの駅舎の窓、貨車時代のものがそのまま使用されているというからすごいですよね。
ね、窓の枚数が違いますでしょ。
さすがに廃車になってから30年近く経過してるせいか、
番号を読み取ることは出来ませんでした。
こんな魅力たっぷりな駅が八戸線には数多くあるのですよ。
自分、2月10日は丸1日かけて、八戸線の駅をすべて周ってきました。
八戸線の駅の訪問記はまだまだ続きますので、
最後までお付き合いくださいね。
訪問駅リスト(JR線)
八戸線
八戸駅(平成24年10月21日)
長苗代駅(平成25年1月13日)
陸中夏井駅(平成25年2月10日)