皆さま、おばんです!

 

今日はいわき市内に納車の仕事がありまして、

先ほど無事に仙台に戻りました。
いわき市内にただ往復するのももったいないので

ちゃっかり磐越東線の駅探訪まで楽しんじゃったり

そしてもう一つ、

以前から近くで見たいと思っていたものがありまして…

今回はそれも実現できたのですよ。

磐越東線の起点・いわき駅より2つ目の小川郷駅。

ここでは車窓からこんなものが見えるのでした。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c06050

客車の廃車体?
実はこれ、ファンの間では有名な代物なのですが、

軽量客車・ナハ11を改造した交直流電車用教習車である

ナヤ11の廃車体なのです。

 

10系・軽量客車の生い立ちについては割愛しますが、

2両が座席車から教習車(ナヤ11 1・2)に改造され

水戸局に配置されてました。

客車のくせにダミーの運転台があるというユニークな車両で

シュミレーション等の教習で活躍したそうです。

2両ともに昭和59年に廃車されましたが、

ナヤ11 2の廃車体が今でもこうして小川郷駅で見れるのですよ。

 

念願の廃車体が間近で見れて感激!

わざわざ仙台を早めに出発した甲斐がありました。

歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c06051

そんな自分の姿を見たからか、

奥の方から20代後半のお歳と思われる方が

近づいてきたのですよ。

歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c06052

事情を話したところ、

この方は廃社体を管理している会社の社員さんだそうで、

中を見せて頂けるとのことになりましたの。

やったー!

 

こちらが廃車体の車内です。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c06053

座席は全て撤去されてますが、

ナハ11の特徴である蛍光灯(ナハ10は白熱灯)は

バッチリ残っておりました。

車内は会食が出来るように改造したとのこと。

 

10系客車の特徴である

大きな1段上昇窓もそのままですが、

現在は車体の腐食もあり

窓は上がらなくなってしまったそうです

歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c06054

 

下を覗くと軽量客車特有の台枠がバッチリ見えます。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c06055
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c06056

よく見たら、連結器はそのまま残っていたのですね

保存状態の良さに思わず怯んじゃいましたよ。

この車体を購入したのは先代の社長さんで、

お話頂いた方はなんと

先代社長のお孫さんなんですって。
昭和時代の終わり頃に

先代社長さんがこの車体を購入されたそうです。

列車で旅をしてる気分で食事が出来るお店を、

営業されていたんでしょう。

 

最大のこだわりは、

磐越東線の列車との並走が楽しめるように、

車体を高い位置に嵩上げしたこととか。

本当に旅…というか、

鉄道が好きな社長さんだったんでしょうね。

 

そんな社長さんも十数年前に他界され、

以来、車体はそのまま保管しているんだそうです。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c06057

ナヤ11時代の表記は見れませんでしたが、

種車のナハ11 2060の「60」部分は透視法で判明。

なお、半分にカットされた残り半分も

いわき市内で倉庫として利用されていたのではないかと…

昔のRM誌に載ってた記憶があるのですが。

外から見れればラッキー!と思ってたはずのナヤ11が、

まさか車内まで見ることが出来るとは。
実はこの会社にはもうひとつ、

謎めいたワムハチの倉庫がありまして…

 

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磐越東線の駅めぐり

 

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