ククリヒメと平和な世界～9月9日は重陽の節句

9月9日は重陽の節句

数字が重なる節句は開運日

中でも9月9日は一番数字が大きいので

開運パワーが強いと言われています。

菊花の古名を久々（くく）としたことから菊の節句ともいわれています。

菊や栗を食べたり飾ったりする開運します。

菊の字をくくと読む菊理姫（くくりひめ）をご存じですか？
古事記には出てこない日本の女神さまです。

ご縁結びと平和の神さま

《菊理姫（くくりひめ）はどんな神さま》

《菊理姫（くくりひめ）の「くくり」は「括りと結び」》

《菊理姫（くくりひめ）生死をつなぐ》

🐉私の龍の絵があなたの心に

勇気と希望の炎をともし守護する存在になりますように

龍神アート作家杵築乃莉子（きづきのりこ）です。　　　
プロフィールはこちら

読者登録はこちらをクリック

【10期100日ブログ】

菊理姫を主祭神としてまつる
白山神社は全国にたくさんあるんですよ

その総本社である白山比咩神社は
石川県白山市にあって加賀一の宮です
《一度行ってみたいです》
http://www.shirayama.or.jp/index.html

ホームページからお写真拝借

ご神徳は
💛縁結び💛仲直りや復縁💛縁切り

伊弉諾（イザナギ）と伊弉冉（イザナミ）の
黄泉の国での喧嘩を仲裁したのが
菊理姫だったからです。

国産みの時に死んでしまった
イザナミが
恋しくて黄泉の国へ（死後の世界）
イザナギは行きます。
でも直接会えなくて話だけができます。

「黄泉国の神様に相談してくるから
覗かないでまっててね」というイザナミを
のぞいてしまったイザナギは

妻の体が腐敗して虫だらけなのを見て
ビックリ！！(@_@。
逃げ出して黄泉の国と葦原国（この世のこと）の境
黄泉比良坂で

黄泉の国の兵隊が出動するの激しい夫婦喧嘩
その時菊理姫が現れて
イザナギに何かを言います。

その言葉はなにかわかっていませんが
イザナギは菊理姫をほめて
静かに黄泉の国を去っていきます。

菊理姫の言った言葉は伝わっていません
この争いがきっかけで
この世と死後の世界は
自由に行き来ができなくなりました。

喧嘩は止まったけれど
永遠の別れになりました。

それは生命の自然な流れでした。

《菊理姫（くくりひめ）の「くくり」は「括りと結び」》

【括り】の意味は
ひもなどでくくること。
複数のものを一つのにまとめてること。

似た意味の【結び】も
ひもを結ぶということです。

人と人とを関係づけることや
縁を結ぶことの意味に使われます。

菊理姫が
イザナギとイザナミの激しい喧嘩を止めて
仲を取り持った（＝括った）のです。

そして
黄泉の国（死後の世界）と葦原の国（この世）は
別の空間にだけど
離れがたい場所になりました。

このように
異なるもの対立するものも
一つになることがあります。

昼と夜、陰と陽、男と女、表と裏、光と闇

対立するものが一つになった時
1＋１＝１にみえますが

パワーは何倍もの力を発揮し、
対立もなくなるので
心安らかになるのです。

菊理姫には
異なるものを統合する力が
はあるのです。

そして力強く
安らかな世界を作ります。

《菊理姫（くくりひめ）生死をつなぐ》
菊理姫（くくりひめ）は
死者と生きている人の会話を
つなぐことができる神様です

死んで黄泉の国にいる伊弉冉イザナミと
その妻に会いに来た伊弉諾イザナギは
直接話すことができません。

会話を取り次いでくれる仲介者の神様がいらっしゃいました。

菊理姫はそのお一人でした。
仲介者＝いたこ？みたいな

死者の声を聞き伝える
私たちの声を死者に伝える

そんなお役目の方はいらっしゃいますね。
現代の菊理姫なのかもしれません。

外国語の通訳の方から聞いた話があります。

直訳ではニュアンスが違うので
多少の変更をしながら
本質を伝える様に気を配る

その時に自分の判断を入れないようにする
エゴが入らないように気を付ける

菊理姫が伊弉諾イザナギに伝えた言葉は
イザナギイザナミの間にある本質
もしかしたら本質を伝えることを決めたのは
菊理姫がした唯一の判断だったのかもしれません。

でもそれは「括る」ことのできる
菊理姫のお役目でもありました。

菊理姫の平らかで本質を見極める
エゴのないお心が

イザナギイザナミのお2柱にも
そして世界にも平安をもたらしました。

戦争の火種を感じる今は
エゴなく聞く、第三者が仲介する必要があるのかもしれませんね。

この記事は2019年5月に書いた連作記事を再構成しました。