憧れだったフルートを
手にした瞬間に、「プロになりたい」と思った。
昨年、CD『シルバー・ペインティング』でメジャーデビューを果たした大津市出身のジャズフルート奏者、酒井麻生代さん。心地よいアレンジとふくよかな音色で、人気急上昇中のアーティストだ。8／25（金）、浜大津で行われるライブには、CDのレコーディングメンバーで、日本ジャズ界のトップミュージシャンとともに参加。クラシックの名曲をジャズやボサノバ、ラテンにアレンジしたCD収録曲を中心に、今回特別に琵琶湖にちなんだ名曲のジャズアレンジも披露する予定だ。
酒井さんがフルートに出会ったのは、小学2年生の時。担任が演奏してくれたフルートの虜になった。「それからはコンサートに行ったり、リコーダーを横にして真似して吹いたりしていて（笑）。ひょっとこみたいな顔で真似している娘を見かねたのか、6年生の時に両親がフルートを買ってくれました。憧れの楽器を手にした瞬間に、プロになりたいと思ったのを覚えています」。
11歳から本格的にフルートとクラシックを学び始め、教育大学でも音楽コース フルート科を専攻。卒業後は会社勤めもしたが、ジャズに興味を持ち始めボストンへ短期留学を決意する。そこで滞在したホストファミリーの父が、たまたま有名なジャズ評論家兼ピアニスト。そんな偶然も、ジャズに対する意識を高めた。
帰国後は、サックスとフルート奏者である岡淳氏やグスターボ・アナクレート氏ら尊敬する師匠と出会い、一からジャズと向き合うつもりで上京。
「はじめは東京に知り合いもおらず、バイトばかりの辛い日々でしたが、徐々にミュージシャン仲間ができ、2、3年後には毎日のようにライブをするようになりました。これは、お店が多い東京ならではだと思いますが、本当に毎日現場で鍛えられてました」。
そして、昨年CDをリリース。全国ツアーやジャズフェスのゲスト参加、雑誌の取材など、さらに活躍の幅が広がると同時に、ミュージシャンとの出会いも広がった。
「ジャズというと、敷居が高そうとか、難しくて拍手のタイミングがわからないとか、いろんなイメージがあると思いますが、最近は居酒屋さんやカフェや牛丼屋さん、どこでもジャズのBGMが流れてますし、最も気楽に楽しんでいただける音楽じゃないかなと思っています。私も、ライブをしていると、“フルートの生演奏は初めて聴きました”とおっしゃるお客様が結構おられて、自分の音色を気に入っていただけたようでうれしく感じていますが、ジャズフルートの認知はまだまだ。はりきって普及活動をしていきたいと思っています（笑）」。
今の目標は、自分の目指す音楽に近づくために、人間性、音楽性を向上させていく精神を持ち続けていくこと。そして、音楽を楽しめるように、みんなが心身ともに健康でいれることが一番の望みと語る酒井さん。先日、帰省した際には久々に琵琶湖の湖畔を歩いたそうだ。 「心落ち着く水の音、山々の景色、なんと美しいところで育ったんだろうと。普段吹いてばっかりなんで空気をいっぱい吸いました（笑）。滋賀には素晴らしい音楽施設も数多くあり、ジャズフェスなどのイベントも充実してますから、これからも、どこかで皆様にお会いできる日を楽しみにしています！」
【コンサート情報】
『酒井麻生代 JAZZフルートライブin大津』
➡2017.08.25（金）
浜大津スカイプラザ 「リスニングルーム 響」
18時30分開場 19時開演
メンバー ： 酒井麻生代（フルート）、納谷嘉彦（ピアノ）、俵山昌之（ベース）山田玲（ドラム）
—————————————————————————————————————————————
【チケット】 前売券 2,500円 当日券 3,000円
【チケット問い合わせ】 浜大津スカイプラザ 大津市浜大津１丁目３番３２号
077-525-0022 info@sky-plaza.jp
【ブログ】 http://ameblo.jp/flu-ty
【HP】 http://makiyo327.wixsite.com/flute