LOVEBITES「Judgement Day」発売に寄せて | tak METAL ON METAL

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メタルを中心にてろてろ書いていけたらいいな。。。的な。
基本は成り行きまかせDEATH。

ってことでtakです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長きに渡った案件だった改装を期中に終わることが出来、少々ほっとしております


自分でもびっくりするくらいの完成度で仕上がって「売れる」素地のある店が出来たかと思えており、快心の仕事です


とは言え、ハード面で満足していては淘汰される世相、ようやくスタートラインに立てたと感じているので、こっから更にがんばっていかねば、などとほんのり思っとります

 

まぁでもがんばった笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわてくしですが、今日はコチラについて書いてみようと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LOVEBITES(以下、バイツ)「Judgement Day」です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年に活動を始めたガールズメタルバンド

着実に優れた作品と大きなライブを積み重ね、非常に速いスピードで確固たる地位を築いたバンドで、海外での評価も高く、既にライブもガンガン敢行済

 

吉クレ/ライステ界隈出身者メインのメタルバンドとしては出世頭と言って良いでしょう

 

しかし、2021年に創始者でもあるba mihoさんがまさかの脱退


バンドの中心人物であり、演奏面でも非常に腰の入ったギャロッピングベースを轟かせていた彼女の離脱は痛く、一転苦境に立たされてしまったバンドでしたが、なんとオーディションによる公募でメンバーを選定

 

ネットの「弾いてみた」で話題だったFami。(Fami)さんの加入が決まり、バンドとして再始動


ツアーも決まり、今作のニューアルバムの発表と満を持しての大復活となったワケです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

非常に個人的な思いですが、私は元絶対倶楽部~現青色壱号の一ノ瀬さんをバイツに推してました

 

 

 

 

 

 

 

彼女の前のめりの極みのような指弾きベースはスラッシュ寄りのスピードメタルを信条とする彼女達の音楽に必ずや合うと思ったからです。メンバーの出自に近い位置で活動もしてきているし

 

ドキュメントをふんわり見る限り、実際彼女はいいところまで行ったようなのですが、結果はFamiさんが加入、と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んで、そのFamiさんについては、私はかなり前から認知はしておりました


所謂ネットでのベース女子としてはかなり著名な人で、顔出し(ほぼ)NGながら、既にベース雑誌の表紙を飾ってたくらいなので

 

 

 

プレイについて言うならば、超上手いです


ただバイツのようなメタル界隈には一切いなかったと思いますし、そういうプレイも知る限り見た事がありません


どっちかっつーとボカロ界隈とかヒット曲界隈に居た印象が強いです

 

プレイスタイルは基本スラップとタッピングを主体にした怒派手なもので、ルート弾きとか見たことないレベル。そういったスタイルの曲にはゴリゴリなアレンジを施して動画として成立させてたように思います

 

なもんで、印象としては「上手いのは知ってるけど合うかな?」でした

 

 

 

一方でこの手の女性プレイヤーにありがちな足をガンガンに出して「JKブランド」を使って知名度を上げてった感も正直ある人です(実際そういう批判はかなりありましたし、彼女自身も確実に自覚はあるでしょう。そういった趣旨の発言もしてました)

 

 

 

ただ、それってまんまバイツにも当て嵌まる話で、「人柄やオーラを見た」と言うオーディションの中で、(意識無意識に関わらず)どこかで同調する部分も感じたのが、加入の決め手になったのやもしれません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人的にバイツには「非常にウェルメイドで「メタル好きおじさん」を明確にマーケティング対象としたバンド」ってイメージを持ってます

 

結果的におじさんフォーカスになっているHAGANEとは違って、意識的に徹底的に「おじさんが喜ぶこと」にフォーカスしたイメージ/曲作り/衣装/ライブパフォーマンスによって一気に頭角を表したと思ってて

 

vo asamiさんは同じビクターの浜田麻里さんをリファレンスしているような印象もあります。いや実際はほぼしてないと思うのですが、要はバンドとしては「浜田麻里likeな歌をオールドスタイルなメタルサウンドに乗っけて華麗な女の子が演奏する」という軸がブレないように、ある程度ビクター側もディレクションしてるように思います(同じビクターから先日デビューしたLonesome_Blueも狙い所は明確に受け継いでいると感じます)

 

スタートは(脱退された)mihoさんとharunaさんの元DESTROSE組が母体となっているとは言え、所謂「友達が集まって」という出自ではなく、さっぱりメタル畑には居なかったasamiさんを始め(結果、これが素晴らしい慧眼だった)、界隈の有望株を集めて作られたいわば選抜チーム

 

曲作りに於いても最早界隈のヒットメーカーとして引っ張りだこのメタルKey職人、LIGHT BRINGERのMAOさんがかなり関与しており、そのおかげもあってか、兎に角非常に焦点が絞れてるなぁ、といつも思います

 

 

 

なもんで、俺のような捻くれは「ここまでお膳立てされた音楽に乗っかるのはなぁ」っていらんフィルターがどっか掛かっているのも事実です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んで、そのあたり含めて聞いてみた新作「Judgement Day」ですが。。。


率直に言ってめちゃめちゃカッコいいです

 

 

 

 

LOVEBITES「Judgement Day」

 



挨拶代わりのFamiさんのタッピングが不穏に鳴り響くイントロ→シンフォkeyをバックにキメの連打からリズムインして疾走する曲調は「ザッツラブバイツ」


彼女達のステイトメントとも取れる力強い歌詞も含め凛とした響きを以て耳を捉えて離しません


暑苦しく黒いmidoriさんとクールビューティーで白いmiyakoさんのコントラストも眩しいエキサイティングなソロの掛け合い→ツインリードの展開もバッチリ決まってる。ラストのasamiさんのハイトーンも強烈

 

 

 

 

LOVEBITES「Stand And Deliver(Shoot'em Down)」

 

一転してストレートな爆走R&Rチューン

メンバー皆で取るギャングコーラスも含め「fun」な様子が全編に漂う、ありそうでなかった新機軸


MVのラフなテイストも曲調に合ってて非常に良き

 

 







 

その他の曲も、オープナーに配したアグレッシヴ&メロディアスな「We Are The Resurrection」やお約束のメイデンlikeなギャッロッピングチューン「Wicked Witch」、超クラシカルな「Lost In The Garden」で期待に応えながら、怒メロハー「My Orion」ちょいとデスラッシュ的な匂いすら漂うアグレッション最長不倒な「Dissonance」等の新機軸も織り込み、最後はもうメタル曲として純粋にバカカッコいいカタルシスに満ちた「Soldier Stands Solitarily」で〆るという最早小憎たらしいまである、アルバムとして隙の全くない素晴らしい名盤です

 

一方で新加入Famiさんのプレイはバンドとしてはフィーチャーしてる心づもりだと思うのですが(MVでもガンガン目立つ露出してるし)、このアルバムでの音はかなり引っ込んでますし、音作り含め所謂メタルベースとして存在感を出すには至っていないのが正直なところ。ギャロッピングなWicked Witchなどではそれが如実に感じられます。一方でちょいちょいスラップ繰り出すなど自分らしさは良い意味で失ってないので、そこはすげぇいいな、と

 

総合的に見て彼女はこれから、って感じが強いので、次作でどの程度フィットしてくるか楽しみです

 

 

 

 

いや、しかし脱帽です


ここまでのクオリティの作品を出されては、捻くれおじさんも留飲を下げざるを得ない


シンプルにめちゃイイです

 

 

なんせmihoさん脱退という苦境からよくここまで持ってきたな、と素直に頭が下がります


個人的にはHalfordの「Resurrection」を思いだす劇的な復活作

 

 

毎回非常に良くできた作品をリリースしてきた彼女達ですが、今作は「ここで駄作出したら「mihoが抜けたらこれか。。。」と思われる=終わってしまう」という思いもあったのか、気合の迸りが違います

 

アルバムとして本当に良くできていながら、それ以上の何かを感じさせる、それ即ち名盤、ってヤツです

起死回生のドラゴンフィッシュブロー。意識取り戻せ木村

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 


 

考えてみると、今のバイツの展開ってちょっとキャリア初期の聖飢魔Ⅱに近いですよね


彼らの中心人物の極みだったダミアン浜田陛下はデビュー前に抜けましたが、先日35周年期間再延長再集結を無事走り終えたレベルで皆に愛され続けています

 

ピンチを乗り越え、更なる強度を持ったバンドに成長した好例です

 

 

 

 

 

mihoさんという船頭を失ったバイツですが、発言やスタンスなどを見ていると、今はasamiさんが中心となってコンダクトしているように映ります。多分間違いないでしょう。明らかに覚悟が宿った眼に変わったので

 

 

彼女のプロとしての精悍な姿勢は歌からも伝わってきて非常にカッコいいです

 

当初はメタルコミュニティにいなかった彼女が今やバンドを牽引するようになった


この事が、ややウェルメイド過ぎるきらいもあったバンドにどのような影響を及ぼすのか

 

これからの彼女達に期待を抱きつつ、動向をしっかり追っていきたいと思います


まぁなんせアルバムがめちゃ良きなのでまずはそれを聞いてみて欲しいです🔥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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