ってことで続き
ヘイローが終わったんで俺的なハイライトは終わった
とりあえず飲もうってことでビール
フェスは音楽を楽しむのは勿論だが、それだけに固執しては絶対につまらなくなるってのが俺の持論だ
ふんわりどっかで鳴ってる音を肴に酒を飲むってことこそ最高の贅沢だと思ってる
だから徹底して飲む笑
そうこうしてるうちにCode Orangeが始まり突撃
今回の裏メインイベント
新世代ラウドバンド
重低音×インダストリアル×ハードコア×ノイズ
な新進気鋭アクトです
日本って国はどうにも保守的でこういう海外のヒップな音楽に対して二の足を踏むところがあって、温度差を感じる事が度々ある。Motionless In WhiteやIce Nine Killsが日本であまり知られてないのもその気質のせいだと思うのだが、このCode Orangeもこんなにカッコいいのに日本来ねぇなぁ。。。やっぱ日本じゃダメか。。。って考えてたところにまさかのDL来日
クリマンさん。。。最高っ。。。
んで、なんとオープニングSEがビョークの3rdから「Hunter」
この曲知ってる人がこの会場に何人いるんや、無意味にドキドキする笑
煽りながらメンバーがぞろぞろと入ってきて最新シングル「Out For Blood」でキックオフ
Oblivion Dustかマリマンかと思うようなシンプルヘヴィなコードリフが会場に響き渡る
タイトルを連呼するサビも分かり易く、会場はいきなり興奮の坩堝に
なんせヴォーカルのジェミーがカッコいい
見た目も含めカリスマ性凄い
元々はハードコアの文脈からConvergeの後継者的位置づけで登場した彼らだけど、前作「Underneath」で完全に別次元に行った
こんな分かり易い進化もないんじゃないか、ってくらいの飛距離だ
続けざまに2ndの代表曲「Forever」
中盤の極悪ブレイクダウンが凄い
超重量級のソレ
彼らのトレードマークとも言える特異なグリッチ音も随所に顔を出し、不安を煽る
そう、怒ヘヴィなのにいつも「不安」と同居してる感覚
ベッドルームから届くサイコへヴィミュージック
これが彼らの新しさであり、新世代の音だと感じるのだ
新作から「Cold.Metal.Place」
筋骨隆々なベースのジョーとなぜかクリスタルギターを携えるギターのドミニクも所狭しと暴れ回りクソカッコいい(そしてクソ上手い)
ドラムは元ドリムシマイキーの息子なのだが、ちょいちょい親父を思い出す感じがあってニヤリとしたり(ツアーサポートらしく多分メンバーではないと思われる。そもそもドラムは本来voのジェミーが兼務)
「Sulfur Surrounding」では西原理恵子似のギターのレバが歌いまくる
続く「Who I AM」を始め多くの曲のメインvoを取っている彼女はジェレミーと並んでこのバンドのキーパーソンだろう
男勝りなようで女性らしさもあってやや中性的な声だが、これがまた楽曲の不気味さに拍車を掛けている
明らかになんか食ってそうなビジュアルもイカしてる
彼らの今のイメージのキーになってるT2000みたいなキャラが終始バックドロップに浮かび、ガンガンに不安を煽る
そんな彼女の歌いまくり曲が連打され、最後は新作から俺らの度肝を抜いた名曲「Swallowing The Rabbit Whole」
不穏な単音シンセから雪崩れ込むカオティックな音像
リズムを目まぐるしく変えながらストップ&ゴーが繰り返される為、息苦しい感覚に襲われる。どっかコンバージにやはり近い部分はある
ジェミーが曲中会場に降臨、空気がピりつく一幕も
なんせFunの要素が全くない
何度も書いたように兎に角不安を煽ってきて、それがこのバンドの熱量の源泉になっている
非常に稀有な存在だ
この感覚、何かに似ているなぁ、と思いながら見ていたが、Wishの頃のNINや京さんが自傷していた頃のDIR EN GREYに近いかもしれない(この曲のMVにもそれが良く現れている)
危ういギリギリのバランスで(特にジェミーとレバが)成り立っていて、パンパンに膨らんだ風船のような感覚
時代の空気とのマッチング感
今を切り取る音
間違いない、これからのメタルシーンの中核にいるのは絶対に彼らだ
このアクトが見られた事は今回のDL参加の大きな収穫だった
彼らを見た中には若い人もたくさんいたはずで、強い刺激になったと思う(若い人にこそ響く音だとも思う)この音に触発されたアクトが必ずやこの国でも生まれるだろう
俺がずっとこの界隈に対して感じていた「デッドエンド感」を払しょくさせてくれた、最高のバンドだ
来日した時には是非見て欲しい
続く(のか)