ってことでtakです!
とうとうこの日がやってきた。。。
マカロニえんぴつ@横浜アリーナ~マカロックツアーvol.11〜いま会いに行くをする篇~
です
長年ファンをやっているgtのよっちゃんがとうとう横浜アリーナに到達するという某アニメlikeなイベントが現実になる時が。。。遂に。。。遂にやってきたよ、ファービー。。。
えりピヨさん、一足お先。。。
このイベントが発表されたのは冬だったか。。。
既にMステへの出演も果たしていた彼らの記念碑となるであろう横アリ公演(半年後の今、既にMステは常連な勢いで出演してるのもすごい)、勿論見たかったのだが、大人気の彼らの公演ゆえ、「厳しいかなぁ。。。」と半ば思いながらも、抽選に申し込んだ
結果、キセキのような確率を越えて、運よくチケットを手に入れることが出来たのだ
もうこれは目に焼き付けろ、と神様が言ってるんだ、とめちゃめちゃ思ったよカトリーヌ。。。
ってな感じで開演少し前に横アリに到着
小さなライブハウスでがんばっていたよっちゃんがとうとうこんな会場で。。。と一気に感慨深い気分になり、慟哭する俺
テレビ朝日他、本当にたくさんの花が送られてきており、彼らの躍進っぷりが伺える
なお、分かってはいたが会場のファン(マカロッカー)はあたら若い
客層は体感で10代~20代が9割以上
日ごろ吉クレでおじさん塗れでメタルサウンドを浴びている俺には眩しすぎて目が焼けただれる光景である
なお、白シャツのファンが圧倒的に多く、これまた黒シャツがドレスコードの地下シーンに生息する俺は、その年齢と相まって圧倒的職質必至な不審者感満載であったことを付け加えておきたい
会場に入ると、座席は1席毎に空席仕様でーソーシャルディスタンスもバッチリ千里足
秋に行ったイエモン@東京ドームばりの対策っぷりである
過去何度も書いてるが、ライブハウスやホール、そして演者はしっかりと感染対策してますよ、本当に
会場に来れば、その対策っぷりに確実に安心感を覚えると断言できます
演者や箱が声を大にして言いにくい世相なので、俺が声を大にして発信しよう
演者や箱はしっかり対策してます
ライブは怖い場所ではないぞ
そんな感じを嚙み締めつつ、アリーナ席に着座
定時になると、場内が暗転し、いよいよライブスタート!
はっとりさんのコードストロークが鳴り響く中始まったのは「生きるをする」!
軽快なロックサウンドに乗ってはっとりさんの歌がロールする
この日二回し目であった為、体力大丈夫?!と心配していたが、全くの杞憂であった
勢いと若さがなせる技であろう
素晴らしく「響く」歌声が初っ端から横アリに木霊する
そしてオーロラビジョンによっちゃんの姿が映し出される
「とうとう。。。とうとう。。。」
この時点で俺の涙腺大崩壊
こんな体験が出来るとはヲタク冥利に尽きるてな塩梅である
終盤急激にテンポアップする箇所もバッチリ決まる
予想を軽々と超えてくる展開もマカロックの真骨頂
人生も立ち上がりも上々である
高浦さんの軽快なドラムから「遠心」が続く
激ポップとはこの事
1回聞けば絶対に覚えてしまう強烈な求心力のあるメロディーが会場に広がっていく
彼らの曲は本当にフレッシュな魅力に満ちている
ベーシックなサウンドはオールドスタイルと言ってもいいくらいのヴィンテージ気味なロックサウンドなのだが、はっとりさんの歌声と各メンバーのバックグラウンドの多様さによって、俺のようなおじさんでも圧倒的に新しく感じる「何か」があるのだ。これは一周回って新しいのではない。シンプルに「新しい」音であるし、ネオヤンガーなボーイズアンドガールズもきっとそう捉えているはずだ
「こんな状況ですが皆さんに届くようにライブしていきます!よろしくお願いします!」
そんなはっとりさんの軽い挨拶から高野さんのベースのグルーヴが気持ちいい今や初期曲となった「眺めがいいね」へ
彼らのホームだった新宿マーブルでのライブを思い出して、ここでまた涙腺が崩壊
個人的に大名作だと思っている1st「CYOSHOKU」からのナンバーに否が応でもテンションはあがる
声は出せずとも、サビでは皆一斉に手を振る
ブレイクパートに響き渡るよっちゃんのハードロッキンなギターも最高!
コーラスも大活躍で、あの頃より一層の成長が伺える
「ひとつだけ約束してください!声をだして良いのは我々だけ!それ以外の方法で表現しましょう!」
はっとりさんの青い焔のような静かなアジテーションは8000人はいようかというネオヤンガーボーイズアンドガールズにバッチリ届き、この日は最後まで羽目を外す観客はいなかった
このご時世、兎角矢面に立たされがちな若者であるが、一部を取り上げて総論を語るのは愚かだと常々俺は思う
世間の皆さん、ここにいる若者はしっかりルールを守ってライブを楽しんでおりますよ
そんなMCを挟んで「溶けない」「恋人ごっこ」「STAY WITH ME」と人気曲が続く
6/8のエモ曲から突如ファンクビートに豹変する「溶けない」の展開には舌を巻く
この曲も大好物なのだ
全力でOasis「Whatever」を思い出すストリングスと美しいコーラスワークが印象的な「恋人ごっこ」は今や彼らのアンセムだろう
こちらは逆に途中から6/8ビートになるのでこの2曲を並べることによってなんだか不思議な感覚に包まれた
この曲のよっちゃんのエンディングソロはハードロッキン魂全開でいつ聞いても素晴らしい
彼のソロはスウィープバキバキの今時のソレではなく、ランディーローズやマイケルシェンカー、ウリジョンロートにリッチーブラックモアといった様式美ギタリストらの潮流を組む所謂「泣きのソロ」
しかして、聴く側のネオヤンガーボーイズアンドガールズ達はそんなことは1㎜も意識しておらず、ただ「良い音楽」として耳に入れているはずで、それがまたなんだかすごく良いな、って思うのだ
ヲタクをしていると忘れがちになってしまうのだが、あれこれ野暮な理屈を並べたてずともただ「いいなぁ。。。」って「感覚」に沁みこむ音こそが本来「音」としては絶対的に正しいし、その皮膚感覚に訴えかける音を鳴らしているからこそ、彼らの音はマスに届くのだと思う
すごく大事なことなのだ、コレは
「STAY with ME」も面白い曲だなぁ、と思う
レディー・ガガみたいな通低音とオクターブベースが鳴っているのだが、サビはスコーンと抜けてくるし、ドラムビートはめまぐるしく変わる
2回目のサビは転調していたような気がするが気のせいだろうか
Keyの長谷川さんがすごく目立つ曲で終始シンセが鳴り響いていた
変幻自在のマカロックを鳴らし倒す3曲が立て続けに演奏され、彼らの地力の高さを見た思いであった
ここで再びMC
「これからしっとりした曲もやるんで座りましょうか」
って皆を座らせる
「初めて見る人、手を上げてください」
ってはっとりさんのMCに客席はめちゃめちゃ手が上がる
如何に急激に彼らがファン層を拡大したかがよく分かる光景だ
それを受けての自己紹介
key 長谷川さんは食べる事が好きで。。。って話から、実はここで俺が感極まり倒す奇跡のイベントが起きたのだが。。。ここで起こった事は墓場まで持っていこうと思う。そのくらい俺には素敵な出来事だったし、彼らの粋な計らいに胸が熱くなった瞬間であった
この刹那、間違いなく俺は世界で一番幸せなファンであった
ちなみに長谷川さんがツアー中うまいもの食い過ぎて太る、って話からはっとりさんが「俺のが太った太ったいつも言われるわ!それ俺が一番分かっとるわ!」ってオチで〆てました笑
よっちゃんは最年長、そしてサウナーが高じて熱波師の資格を取ったとのこと
そこまでか。。。よっちゃん。。。
熱波師のムーヴをライブでも見せてくれて相変わらずサービス満点である(演奏より緊張すると言っていた)
その淀みない動きから、引退後に横浜の「おふろの国」で井上勝正さんの後継者として活躍することは必至であろう
末恐ろしい熱波師の誕生に乾杯である
ba 高野さんはアニメ好きってことで、横浜が舞台で一番好きなアニメを紹介(詳しくないので完全にタイトルを忘却した涙)
dr サポートの高浦さんは素晴らしいドラマーです、って感じで
彼は大学時代に俺が通いに通っていたTUSKさんと元ZIGGYの戸城さんの爆裂轟音バンド、THE SLUT BANKSに一時期参加していたのだが、まさかマカえんで見ることになるとは。。。とこれまた感慨深い
最後ははっとりさんが「俺は一言、ロックスターです!よろしくお願いします!」と大胆不敵且つ誰もが納得の口上で締めくくる
続いては「別れの曲です」から
長谷川さんのKeyに導かれて
「春の歌」
1st「CHOSYOKU」のラストを飾っていた「春の歌」はこれまたOasis「Whatever」likeなストリングスが全編を支配するしっとりチューン
決して派手な曲ではないが、青春の1ページにそっと寄り添ってくれるような優しい曲だ
終盤の全員でのコーラスのメロディが今の状況と相まって涙を流したマカロッカーも多いだろう
オルタネイティブなギターが響き渡り「ダイの大冒険」ED曲であり、彼らがMステ初登場で披露した「mother」が続く
今や彼らの代表曲とも言えるだろうこの曲をこの中盤にスッと惜しみなく放り込んでくるあたりが小憎たらしいくらいに不敵ではないか
ロックスターはそうでなくては
グッドメロディをこじあけるように放り込まれるDeep Purple的でRainbow的なKey×gtのユニゾン展開が最高に熱く、よっちゃんをガン見する俺
「夢より先を走る奴はいない」というキラーフレーズは40代の俺でも刺さる言葉のナイフだな
ちなみに、この「mother」収録のEPのタイトルは「愛を知らずに魔法は使えない」で、この曲にそのタイトルフレーズが登場するのだが、通説「DTは魔法使い」をひっくり返す歌詞なのだろうか、と毎度気になる俺がいる
この歌詞はここから着想を得た遊び心のような気もするし、シンプルにダイの(ポップか?!)世界観に合わせたような気もするし。。。そんなこと考えてることが既にマカロックの魔法の術中なのかもしれない
マホカンタ!
CMタイアップ曲で最新盤である「はしりがきEP」収録の「メレンゲ」が続く
これもまたストリングが効いたゴージャスな曲でファルセットを用いた超キャッチ-なサビが印象的だ
曲調に合わせてか、雪(羽?)がゴンゴンステージに降ってきて白く染まるはっとりさん笑
この曲も随所によっちゃんのハードロッキンなフレーズが炸裂、ランディローズも草場の陰から全力喝采を浴びせていることであろう
ここで先日「スッキリ」で披露されたばかりの新曲「八月の陽炎」が投下
彼らのサマーチューンと言えば「夏恋センセイション」がが、これはその真逆を行く燻り燃える感情を描いた激エモチューン
夏恋と表裏一体と言ってもいいかもしれない
よっちゃんの炸裂させる魂のチョーキングはこの曲に合ってるよなぁ
どうしようもない心の昂りのような
茹だるさの中を静かに揺蕩うような感情を描いたこの曲はとても複雑な感情表現が必要とされる難しい楽曲だと思うが、それをここまで昇華して作品にしたはっとりさんとマカロニえんぴつは本当に凄いと思う
より深い表現をモノにした最新作の披露によって、彼らの次作への期待が高まる一幕だった
「休憩できましたか?もういけますよね?!」
の煽りから
「お客さんがいない空間でライブをやったってやはりそれはライブではない。ライブには皆さんが必要なんですよ」
って流れで手拍子を促して長谷川さんの軽快なkeyから「ルート16」へ
長谷川さん作曲のこの曲はちょっとホンキートンク調で、はっとりさんの曲とは少々手触りが違うKey中心の穏やかな曲なのだが、セトリの中で良いアクセントになっている
声は上げられずとも手拍子がしっかりと曲の一部となって会場は一体感を増していく
あのイントロが流れ出し、俺が大好きな「ノンシュガー」がスタート
マカえん流のダンスロックと言うべき新機軸の1曲
ダンスロックと言っても、パーティーチューンでは全くなく、深夜で一人踊りあかすような、サカナクションikeな所謂ワンルームディスコ
CDでは打ち込みだったドラムが生になってるだけで聴感上の感覚はかなり違うが、それでも今回のセトリでは圧倒的に浮いていた
しかして、それが最高に響くこと、これこそ曲順の妙であろう
更に大好きな曲になったなぁ
「もしかしたらあなたが与えようとした優しさがすり抜けたり、もらった優しさを仕舞い切れなかったかもしれない。そんなあなたの落とした後悔や優しさを拾いに来ました。マカロニえんぴつです」
そんなMCから長谷川さんのKeyが呼び水となり、大名曲の「ブルーベリーナイツ」へ
俺はこの曲の歌詞を聞いて、はっとりさんはホントにすげぇな、ってなったのをよく覚えてる
冷めないで 消えないで そう願ったって遅いのに
愛して まだ相手してほしくて
なんてもう、馬鹿だよな
ねぇ行かないで 棄てないで もう縋ったって遅いけど
運命の誰か、あたしを掬って食べて
誰でもいいよ、あたしを潰して舐めて
マイ・ブルーベリー・ナイツ
シンプルな失恋ソングと見せかけて、ラスサビ最後の「マイ・ブルーベリー・ナイツ」の意味が変わり一瞬で盤面をひっくり返す展開があまりにも鮮やか過ぎる手法で鳥肌が立った
この日、初めて生で聞けたこの曲も想像以上に極上であった
続いてこれまたワンルームディスコチューンの「カーペット夜想曲」へ
この曲、めちゃめちゃgroup_inouを思い出すし、大サビはポルノグラフィティになってる気がするのは俺だけだろうか
「dula-tula~」のサビが怒キャッチ-なんだけど、どっかファニーな響きも持ってて味のある1曲
ライブの定番になりそうな予感
ここではっとりさんが最後のMC
「俺たちにとって音楽は生業です。趣味ではない。音楽を取られたら生きていけません。ここに来るまでに嫌な思いをした人もいるかもしれない。だけどあなたたちは間違っていない。音楽は不要不急なんかじゃない。生業です!」
素直に胸を撃たれました
今この情勢でステージからここまで強い言葉を放てる姿にロックスターの矜持を見たし、まったくもってその通りだと思った
生業だからこそ、安易な判断は出来ない
ギリギリまで考えて、最前の手を尽くしたなら、ライブは決行する
「音楽は不要不急ではない」
「生きていく為にやる」
ここまで覚悟を持ってステージに立っているのならば何があったって信頼するよ、俺は
6/8で突き進む実にロックバンドな1stの1曲目「ミスター・ブルースカイ」がラストチューン
別れを経験しながらも前を向いて進む決意表明のような歌詞がこのコロナ禍の状況にも重なり刺さる
パーティーチューンでなく、こういった曲でこの大舞台を締めくくるあたり、彼らには期するものがあったツアーだったのだと思うし、その想いはここにいた8000人の聴衆に間違いなく染み渡ったことだろう
そんなこんなで本編は終了
アンコールは重責を終えたメンバーが次々とステージに姿を現し、ツアーとファンクラブの発足をアナウンス
よっちゃんの黒服(Tシャツだけど)姿は10年ぶりくらいに観たが、やはり俺にはこの色がしっくりくる笑
最新EPの表題曲「はしりがき」(映画クレヨンしんちゃん曲)を爽やかに演奏して、バッチリ記念写真を撮った彼らは、ステージを後にしたのでした
「ただ無駄を愛すのだ」
ロックバンドとしてこんなに正しく、こんなに痛快なメッセージはないだろう
ロックバンド代表としての自負を持った力強いメッセージと、今を生きるバンドとしての勢いが揃った、素晴らしいライブでした
それと同時に、勝手にここを節目として捉えていた俺ですが、そうではなく、通過点のライブであると思いを改めました
よっちゃんが横アリ立ったらタヒんでしまうのでは。。。って思ってましたが、全然違いました笑
もっともっと先に彼らが進んでいくのがこの日、間違いなく見えました
この音がもっとたくさんの人の心を揺らす音だと確信しました
彼らの未来がますます楽しみになりました
こんなに未来が楽しみなロックバンドはありません
このブログを読んでいる人には、メタル好きな方も多くいると思いますし、その方からすると「畑違いか。。。」って思うかもしれませんが、よっちゃんは生粋のHM/HRギタリストであり、マカロニえんぴつの音楽にそのエッセンスを存分に注ぎ込んでいますので、とても興味深く聞けると思いますので、その点はご安心しつつ笑、是非聞いてみて下さい
きっと感じるモノがあるはずですよ
そんなこんなで!
よっちゃん、これからも炎のHR魂でがんばってね!
tak