能登半島地震から1週間 | 豊田耕一blog「田舎での子育て」

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次の世代にツケを回さない!ために、
4人の息子の父親として、市議会議員として、
敦賀の子どもたちのために日々奮闘しています。

 

本来なら、サッカー部がある輪島市の高校へ帰るはずだった次男と一緒に、第102回全国高校サッカー選手権大会をテレビで見ていました。

 

テレビで時折映る観客席の光景を見ていた次男が「チームメイトが応援に行ってるんや!滋賀県出身やから近江高校のメンバーに知っている人いるんかな?」と言っていました。

 

私は、その光景を見ていて「息子たちは、この選手権大会の決勝をどういう気持ちで見ているのかな?」と考えていました。

 

次男たちは来年の選手権大会出場を目指し、年末ぎりぎりまで山梨県で合宿をしていて、合宿先から直接帰省しましたので、能登半島地震の際、次男のチームメイトは地元に帰っていました。

 

「地震の時に輪島市にいなくて良かったな」と言われることもありましたが、多くの方々が亡くなられ、今も避難所で先の見えない生活をされている方々のことを考えると、どうしても次男のことも含めて、現実と向き合えない自分がいました。


次男がお世話になっている輪島市の高校は、現在100人以上の自衛隊の方々が寝泊まりしていて、高校の食堂はボランティアのコントロール基地となっています。

今月中には、輪島市の高校に次男と一緒に行って、炊き出し等のボランティアを行いたいと思っていましたが、それもいつになるか分かりません。
 

そんなことを考えながら、私は選手権大会を見ていて、結果は近江高校が負けてしまいましたが、素晴らしい試合で感動させてもらいました。

 

地方議員として4人の息子の父親として、本当に恥ずかしいことでありますが…、選手権大会が終わって、やっと現実と向き合うことができました。

 

能登出身の知り合いに連絡を取ることもできましたが、次男のことに真摯に向き合えるようになり、次男へ「それぞれの地域の大学で練習するって言ってたな」と声を掛けることもできました。

 

次男からは「福井の選手は北陸大学やけど、希望者のみやから俺はいいかな」との返事がありましたが…「週末やったら一緒に行けるから北陸大学へ行こう」と伝えました。

 

次男は「返事は今日までやから返事するか」ということで、すぐに練習に出席する連絡をして、サッカーのコーチであり担任の先生である方とやり取りをしていました。

 

地震から1週間、被害の全容もまだ見えない中、余震も続いています。報道を見るたびに辛い気持ちになることに加え、何もできない自分に悔しい気持ちもありますが、一つひとつ自分にできることを地道に行う所存です。