「(前略) 一番大事なものは、夢でもないし、希望でもないし、優しさとか誇りとか、そんなのでもないんだ。それはぜんぶ、二番目に大事なものなんだよ。(中略)一番大事なものは、簡単なんだ。簡単すぎて、親はつい子どもに伝えるのを忘れちゃうんだ。子どもが生まれた瞬間は、みんな、親は誰だって思うことなんだけどな。(中略) 生きてほしかったんだ。 正義の味方なんかじゃなくてもいいから、生きていれば・・・・・明日、夢が見つかるかもしれないし、明日、自分が自分であるという誇りが持てるかもしれない。それでいいんだよ。 (後略)」
ーーゼツメツ少年 重松清より引用ーー
昨夜は、寝る前の読書で生と死について、そして、息子たちのことを考えさせられる内容の本を読みました。気が付けば寝る時間を忘れて最後まで読み切ってしまいました。
「健康で身体の強い息子たちには、世の中の役に立って欲しい!、そのためにしっかり勉強して立派な人間になって欲しい!」という思いが私にはありましたが、妻は、「元気で生きてくれていたら、それだけで十分です」という思いがありました。
その方針の違いに何度か妻とぶつかりましたが、少しずつ私も考え方が変わってきたところに今回のゼツメツ少年の言葉。心に響きました。
妻が訴え続けてきた一番大事なことを、私も息子たちにしっかり伝えていきたいと思います。