練り香水という選択
ご訪問いただきありがとうございます
Aromatique-Floraです
ブログで色々綴りながら
昔のことを思い出しております
わたくしの香り作りの原点は
家族介護にあると綴りました
自宅介護
施設介護
終末期病棟での介護
自宅介護のときは
自由に香りを拡散させましたが
施設や病院では
なかなかそういうことも難しい
なぜなら
他の患者様もいらっしゃいます
体調は皆それぞれで
香りが影響する場合もあるからです
香水のような
濃度の高いものは
いくら天然植物100%精油で
揮発性の高い精油を
選んだとしても
やはりさけるべきかなと思っています
そんな時に使ったのが
「練り香水」
植物油にミツロウを入れて溶かし
精油を入れて
バームにします
それを鼻の下に
ちょこんとつけてあげると
「薔薇の香りね」と
和らいだ表情に浮かんだ笑顔は
今でもはっきりと覚えています
ミツロウはカバー力もあります
乾燥した病室で
寝たきりの時間が長くなってくると
手肌がカサカサしてきます
そんなとき
ほんのすこ~しだけ香りのついた練り香を塗布して
手やかかとを軽くさすったこともありました
弱っていく病人には
香りは強い刺激になって身体に負担があることも・・・
あくまで本人の体調と気分に
添うということは言うまでもありませんが
香りができることは
たくさんあると思います
そんなこともお伝えできる機会があればいいなと
ふと思う今日この頃です
*手作りクリームは防腐剤や安定剤が入っていません。
雑菌なども繁殖しやすいため取り扱いや保管には注意が必要です