日本には豊かな四季があります。
春夏秋冬という四つの季節によって、食べるものや着るもの、家のしつらえなども変わります。
この、季節の移り変わりというものに、日本人は多くの風情や感慨を覚え、さまざまな文化を生み出してきました。日本人の繊細な感性というものは、豊かな四季にあるといっても過言ではないでしょう。
今は5月ですが、春も終わり、ちょうど夏に向かう準備をしていく時期ですね。そして、周りは初夏の気候に包まれて、新緑の美しさが目に映ります。
日本の住まいは、昔から夏を中心に造られていますが、冷暖房のない頃は、湿気の多い日本は夏を乗り切ることが、もっとも厳しい試練であったと思われます。
ですので、夏を少しでも快適に過ごすことが出来るように、住宅にはさまざまな工夫がされています。
夏の日差しが家の中に入り込まないように庇を深くしたり、風が抜けるような開口部の位置にしたり、涼を呼ぶようなしつらえを様々に凝らして住宅を造っています。
コンクリートや鉄骨などの素材がまだない時代は、日本の住宅はほとんど木材で造られており、木の性質を活かしていろいろな家の造り方もあったでしょう。
現在では、コンクリートや鉄骨を使って、強度のある住宅や、気密性・断熱性をアピールした住宅も多く、そういった住宅は、何十年も維持できるとか、一年中を通して快適な室内環境を保てるという利点があります。
が、そういった流行りを通り越して、再び、自然を取り入れた本来の日本の住宅にも目を向けられてきています。
技術の発展と生活の進歩とともに、住宅のあり方も多いに変化してきました。
住の基本は、やはり住宅、家にあります。
どんな家に住みたいのか?これが、生活者として、いちばん身近に住について考えられることでしょう。