住宅の間取りを考える時、nLDKという言葉を聞いたことがあるかと思います。
Lはリビング。Dはダイニング。Kはキッチン。
2LDK、という場合は、リビング、ダイニング、キッチンの他に個室が2室あるという間取りになります。
これらの部屋の配置や広さをどうするか。住宅を設計する時はこれを考えます。
まずは、家を建てる敷地の面積や方位などをみて、玄関の位置やリビングの位置などを考えます。
当然、こういったことは設計の専門家がやってくれますので、シロウトの居住者が自分で考えるということはあまりないですね。
自分の要望を設計者に伝えて、それを設計者が形にしてくれたり、また、設計者が、こういうのはどうですか?と思いつかないような提案をしてくれたりします。
そんな風にして、居住者と設計者がやりとりをしながら、家づくりをすすめていくことになります。
私が短大で教鞭をとっていた頃、住宅の設計について初めて学ぶ学生に、家を建てるとはどういうことかを理解してもらうために、ある映画を教材として使っていました。
若い夫婦が新築の家を建てようと思い立ち、知り合いのデザイナーや大工の父親にお願いして家を完成させるまでを描いた、三谷幸喜監督の「みんなのいえ」という映画です。
家に住む家族の間での思い入れの違いであるとか、設計者の考え、また大工の意見などが行き交い、なかなかにそれぞれ思い通りにはいかない様子が細かく描かれていて、とても参考になる映画でした。
現在、私は夫と2LDKの団地に住んでいますが、自分の敷地に自宅を建てる戸建住宅と、いくつもの住戸が積み重なっている集合住宅というものがあります。
また、集合住宅でありながら、持家、という感覚の住まいもあり、住宅の多様化はますます進みそうです。
生活が多様化すれば、その生活をする器である住宅も多様化する。さまざまな住宅を知ることは、さまざまな生活を知ることにもなり、自分たちの生活にいろいろな刺激を与えてくれます。
住宅を設計する専門家も、そういったさまざまな生活を知る必要があるでしょうし、居住者である私たちも、自分たちの生活の向上のために、いろいろな生活を覗き見してみるのもいいかもしれません。