続・無料で観れる美術百選《ONE FUKUOKA BLDG.(福岡県福岡市)》 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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福岡の天神に突如として現れた、

“マイクラのような木“がSNSで話題となっています。

 

 

 

実はこちらは、金沢21世紀美術館のアイコンともいうべき、

《スイミング・プール》でお馴染みのレアンドロ・エルリッヒの新作。

今年4月にオープンしたばかりのONE FUKUOKA BLDG.、

通称「ワンビル」に設置されたパブリックアートのうちの1つです。

ワンビルのコンセプトは「創造交差点」とのことで、館の内外には、

実に30名のアーティストによる124点の作品が設置されているのだそう!

ワンビルの壁面には、フラワーアーティストのニコライ・バーグマンによる作品が、

 

 

 

5階と6階の間にある空間には、鈴木康広さんによる《空気の人》

 

 

 

6階のロビーには、大小島真木さんによる作品が設置されていました。

 

 

 

他にも、館内には、まだまだまだ作品がありますが。

 

 

 

それらの中で個人的にもっと紹介したいのが、こちらの作品です↓

 

 

 

続・無料で観れる美術百選067

大西康明《境の石 天神》

 

 

天井にびっしりと謎のオブジェが浮かんでいます。

 

 

 

まるでセザンヌが描く果物のような。

よく観てみると、すべて半球型であることがわかります。

 

 

 

作者の大西康明さんは、

大阪府生まれ大阪府在住のアーティスト。

ここ近年は、家の近くの川原へ出かけては、

手頃な石を見つけ、それを円形の銅箔で包み、

指先で押し付けて、表面を木槌で叩き成形したものを、

空間に配するインスタレーションに取り組んでいるようで。

京都市京セラ美術館やポーラ美術館、

福岡市アジア美術館などで発表してきました。

本作はその最新作にして、初のパブリックアートです。

 

 

 

ちなみに。

ワンビルにある数多くの作品から、

大西さんの作品を選んだのには、理由があります。

ポーラ美術館で個展が開催された際、

その内覧会で大西さん本人に声がけをして頂きました。

 

「実は、『たまむすび』のファンなんです」

 

TBSラジオで放送されていた『たまむすび』は、

関東でしか視聴できない番組だったにも関わらず、

大阪でわざわざ聴くほどのファンだったという大西さん。

内覧会の参加者リストの中に、僕の名前があるのを発見し、

「『たまむすび』の月1レギュラーのとに~さんだ!」と嬉しくなったのだそう。

そこまで本人に仰っていただいて、いろいろと世間話もしたというのに、

ポーラ美術館での個展を、ブログで紹介するタイミングを完全に逃してしまいました。。。

 

あれから数年、ずっと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

今回ようやく大西さんの作品を紹介することができ、ちょっとだけ安堵。

もし、大西さんが『こねくと』を聴いてくださっているようでしたら、

そのうち、『こねくと』でもこの作品のことを紹介しようと思っております。

 

 

<無料で観れる美術 データ>
ONE FUKUOKA BLDG.
住所:福岡県福岡市中央区天神1-11-1
アクセス:○福岡市営地下鉄「天神」駅直結

     ○西鉄天神大牟田線「福岡(天神)」駅より徒歩3分

 

 

7/28(月)にオンライントークイベント、
『日本全国パブリックアート総選挙』を開催します!

詳細やお申込みはこちらから↓
https://peatix.com/event/4478459/view

 

 

 

 

 

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