ポツンと美術館 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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本日お届けするのは、『ポツンと美術館』。

日本各地の人里離れた場所に、

なぜだかポツンと存在する美術館の数々をご紹介いたします。

 

 

滋賀県のポツン美術館

 

 

 

ルーブル美術館のガラスのピラミッドで知られる世界的建築家、

イオ・ミン・ペイが桃源郷 をイメージして設計したMIHO MUSEUM。

神慈秀明会の会主である小山美秀子氏のコレクションを展示する美術館です。

美術館に辿り着くためには、謎の銀色のトンネルを抜けていかねばなりません。

 

 

 

 

広島県のポツン美術館

 

 

 

安芸の宮島の玄関口、宮島駅より、

宮島とは真反対の山のほうに歩くこと約1時間。

そこにあるのが、ジブリ映画っぽいネーミングの (?) 海の見える杜美術館です。

こちらは、「平等大慧会」 なる宗教法人の設立者、
梅本禮暉譽(れいきよ)氏が収集した美術コレクションを展示公開する美術館。
なお、昭和56年に開館した当初は、王舍城美術寶物館という名称だったそうです。

 

 

 

群馬県のポツン美術館

 

 

 

不慮の事故により手足の自由を失うも、長い闘病生活を経て、

口に筆をくわえ、詩と絵がひとつになった詩画を描き続ける星野富弘さん。

その出身地に開館したのが、富弘美術館です。

最寄駅からは徒歩約1時間。

アクセスは決して楽ではないですが、

星野さんの苦労に比べたら大したことありません。

 

 

 

三重県のポツン美術館

 

 

 

ルーヴル美術館の正式な姉妹館として、

ランス別館やルーヴル・アブダビよりも前の、

1987年に三重県の山中に開館したルーブル彫刻美術館。

衛星写真で見る限り、そこまでポツンという印象はありませんが。

巨大な彫刻から放たれるその異様な雰囲気は、

明らかに周囲から浮いていて、精神的に (?) ポツンとしていました。

 

 

 

 

鹿児島県のポツン美術館

 

 

 

2000年にオープンした鹿児島県立の美術館。

それが、霧島アートの森です。
(↑美術館名っぽくない美術館名)
霧島山麓の標高約700mの高原に位置しているため、車で行くのも一苦労です。

ちなみに、最寄りのJR粟野駅からは徒歩で約2時間かかります。

 

 

長野県のポツン美術館

 

 

 

箱根の彫刻の森美術館の姉妹館として、

1981年に美ヶ原高原に誕生した美ヶ原高原美術館。

霧島アートの森よりも倍以上高い標高2000mに位置しています。

もちろん日本一高い場所にある美術館です。

ちなみに、最寄り駅 (?) のJR下諏訪駅からは、徒歩約6時間半かかります。

 

 

 

千葉県のポツン美術館

 

 

 

千葉県長生郡の山の中にある小さな美術館as it is。

カリスマ古道具商として知られる坂田和實さんによって、1994年にこの地にオープンしました。

さて、今年5月のブログ記事にて、

今年9月末で閉館するとお知らせしましたが。

 

 

 

その後いろいろあって、

 

皆様には as it is の今後につきましてご心配おかけしておりましたが、

現在の 「最後に」 の展示終了後、

準備期間を入れ10月末より今までどおり企画展、

常設を交えて続けて行く運びとなりました事をここにお知らせ申し上げます。
 

となったそうです。

お知らせまでに。

 

 

 

北海道のポツン美術館

 

 

 

今回調査した中で、おそらく最もアクセスが悪いであろう美術館がこちら。

太陽の森 ディマシオ美術館です。

目玉となるのは、高さ9m、横27mにも及ぶ “世界最大の油彩画”。

作者は、フランスの鬼才ジェラール・ディマシオだそうです。

(↑知らんなぁ! byおいでやす小田)。

最寄り駅 (?) のJR鵡川駅からは、徒歩で約11時間半かかる模様。

コロナが落ち着いたら、訪れてみたいものです。

 

 

おそらく、この他にもポツンと美術館はあるはず。

もし、皆様がご存じのポツンと美術館がありましたら、是非お知らせ頂けると嬉しいです。




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