Takahiro Matsuo「INTENSITY」 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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注:会期が9月22日まで延期となりました!

 

現在、ポーラ ミュージアム アネックスでは、

“Takahiro Matsuo「INTENSITY」” が開催中。

テクノロジーと美を駆使して、光のアートワークを制作するインタラクティブアーティスト、

松尾高弘さんのポーラ ミュージアム アネックスでは、実に9年ぶりとなる最新個展です。

 

 

 

出展されているのは、新作を含む3点。

まず紹介されていたのは、《Phenomenon》 という映像作品です。

 

 

 

こちらは、気流や炎、水などの流体を、

無数の発光点群のふるまいによって視覚化した映像インスタレーションとのこと。

実際の物理法則に基づいて、緻密にシミュレーションされた数百万個の粒子群が、

無重力空間をイメージした画面の中で、絶えず姿を変化させ、漂ったり、消えたりします。

 

 

 

中国映画のオープニング映像のような。

もしくは、滋養強壮に効果のある栄養ドリンクのCMのような。

特にストーリー性がある映像ではないのですが、

なんか不思議とずーっと見ていられる中毒性がありました。

 

 

続いて紹介されていたのは、今展のメインビジュアルにもなっている 《FLARE》

 

 


黒一色の空間に浮かび上がるのは、眩く光を放つ何やら。

近づいてみると、その正体は・・・・・・・・・・・

 

 

 

多面体のプリズムが組み合わされたオブジェクトでした。

それぞれの形とか、組み合わせる角度とか、照明の当て方とか、

それらすべてのファクターが、きっと絶妙に計算されているのでしょう。

その結果として、これほどまに美しい光が生まれているのでしょう。

ただ、あまりにも自分は光学に関して無知なもので、

“そりゃ、プリズム集めたら、綺麗になるんじゃね??” くらいの感想しか抱けませんでした。

高級な食材をたくさん使えば、美味しい料理ができる的な?

 

 

最後に紹介されていたのは、今展のメイン作品である 《SPECTRA》 です。

 

 

 

こちらも黒一色の空間を舞台にしたインスタレーション作品。

天井から床へと向かって水が流れ落ちます。

水が光って見えるのは、世界初の技術によって作り出されたという、

太陽光の放射角を持つ特殊な LEDの光が透過し反射しているため。

そんな光をまとった水の筋が、1本になったり、

10本になったり、30本ほどになったり、刻々と変化を続ける作品です。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

写真とこの説明で、伝わる気がしないので、撮影した動画を貼っておきますね。

 

 

 

単純に、純粋に綺麗な作品でした。

星

あまりにも見入ってしまっていたので、

おそらく鑑賞中は、ずーっとポカーンと口を開けていた気がします。

でも、真っ暗な空間なので、人に見られる心配はありません。

お口開け放題です。





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