東海道五十三次 今も宿場町として栄えているのはどこなのか?!ランキング | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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歌川広重の浮世絵シリーズでもお馴染みの東海道五十三次。




東海道にある53の宿場町の総称です。
かつては、東海道五十三次全体で、旅籠が3000軒近くあったのだそう。
特に旅籠の数が多かった宿場は、宮宿。その数は、約250軒。
宮宿の対岸にあった桑名宿にも、120軒ほどの旅籠が存在していたそうです。
しかし、調べてみると、現在、宮宿にも桑名宿にも、
それぞれわずか1、2軒の宿があるに過ぎませんでした。
また、旅人留女の強引な客引きで知られた御油宿の近辺には今・・・




なんと1軒も宿泊施設がない模様。
浮世絵でお馴染みの宿場町の数々は、もう宿場町で無いのですね。
そこで、今回改めて、全53の宿場町をリサーチ。
かつて本陣 (=大名以上の高官が泊まるための旅籠) があった場所から、
徒歩15分で行ける圏内にある宿泊施設の数で、ランキングを作成いたしました。
果たして、今も宿が多い宿場町はどこなのでしょうか?


☆ Ranking ランキング

第7位  江尻宿 (静岡県静岡市)  14軒




江尻という地名には、いまいちピンと来ないかもしれませんが。
最寄り駅が、JR東海道本線の清水駅ということもあり、
ホテルマイステイズや東横INNなど、ビジネスホテルが多く存在しています。


第5位  掛川宿 (静岡県静岡市)  15軒




山内一豊が改修したことで知られる掛川城の城下町。
現在は、JR東海道新幹線掛川駅が最寄ということで、
やはり江尻宿同様、ドーミーインや東横INNなど、ビジネスホテルが多く存在していました。


第5位  大津宿 (滋賀県大津市)  15軒




東海道53番目の宿場町、大津が5位にランクイン。
琵琶湖のほとりということもあって、レイクビューが楽しめるオシャレなホテルも多いようです。
東横INN京都琵琶湖大津を含むビジネスホテルも数軒ありました。


第4位  沼津宿 (静岡県沼津市)  16軒




沼津宿高田本陣跡のすぐ近くには、
現在、沼津リバーサイドホテルが建っていました。
その他、JR沼津駅周辺にビジネスホテルが密集。
ちなみに、東横INNは、富士山沼津駅北口1と北口2の2軒あるようです。


第3位  四日市宿 (三重県四日市市)  17軒




全国平均のホテルの客室稼働率が75~80%程度であるのに対し、
四日市市のホテル客室稼働率は、2018年に84.2%と高水準を記録しているのだそう。
まさに、現代の宿場町といえそうです。
もちろん、東横INN近鉄四日市駅北口もあります。


第2位  小田原宿 (神奈川県小田原市)  18軒




2位にランクインしたのは、近年、海外の観光客からも人気の高い小田原。
外国人にもウケそうな御部屋 小田原ゲストハウス「侍御宿」 という宿泊施設もあるようです。
そして、期待を裏切らないのが東横INN (←?)。
東横INN小田原駅東口があります。


第1位  川崎宿 (神奈川県川崎市)  30軒




2位に大差をつけて、堂々1位に輝いた現代のNo.1宿場町は、川崎。
ハイクラスなホテルからカプセルホテルまで、数多くの宿泊施設が存在しています。
かつて宿場町だったエリアにも、万遍なく宿泊施設があるようです。
そして、気になる東横INNにいたっては (←??)、
川崎駅前市役所通、京浜急行川崎駅前、川崎駅前砂子と3軒もありました。


さて、皆さまの予想は当たっていたでしょうか?
品川や箱根が上位に入るかと思いきや、
ホテルが多く密集しているのは、かつて宿場町だった場所から離れたエリア。
品川宿は10軒、箱根宿は4軒と、ふるわない結果に終わりました。

とはいえ、今回の調査に当たって、
何よりも驚かされたのが、東横INNの繁殖ぶり。
宿場町ランキングがメインの記事だったはずですが、
途中から東横INNがメインに取って代わっていたような・・・。

現代の宿場町には、必ず東横INNあり。




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