5億年後の生命体 河口洋一郎:beyond AI | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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久しぶりに岡本太郎記念館に行ってきました。
夏到来ということで、先日はスーツ姿だった岡本太郎の等身大リアル人形は・・・




サマースタイルに衣替え。
気のせいでしょうが、顔がオネエ化していました。




・・・・・とそれはさておき。
2階の展示室では、“5億年後の生命体 河口洋一郎:beyond AI” が開催されています。




生命の誕生とエネルギーを表現した作品を多く遺した岡本太郎。
そんな彼と同様に、CGアーティストの草分け的存在として、
生命の誕生とエネルギーを表現し続けてきたアーティスト、河口洋一郎さんを紹介する展覧会です。




展覧会のテーマは、“人類が存在しないかもしれない5億年後の未来”
河口氏が想像する (創造する) 遠い遠い未来の静物が紹介されていました。
その中でも特にインパクトが大きかったのが、シザーズフィッコ。




こちらは河口さんが考案した、数億年後の地球を生き延びる最強の魚です。
固い鎧で身を纏い、ザリガニような強力なハサミを身につけているのだとか。




展示されていた作品は、人工感丸出しですが・・・。
確かに、この魚が数億年後に海を泳いでいると想像してみると、なかなか興味深いものがありました。
また、そんなシザーズフィッコの向かいに展示されていたのは、
5億年後・・・ではなく、5億年前の地球に登場した (というていの) 海の生物。




その名も、ジェッコです。
5億年前が、ジェッコ。
5億年後が、フィッコ。
10億年分の差が、僕のような素人にはイマイチよくわからなかったのですが。
10億年という長い年月が経ったとしても、
ネーミングセンスはそこまで変わらないということは、わかりました。


ちなみに、もう一つの展示室では、
宇宙の卵を語源とするというエギーちゃんなる生命体が紹介されています。




「5億年後の生命体」 であるのでしょうが、
正直なところ、むしろ遠い未来とうよりも、ノスタルジックな印象を受けました。
おそらく、その理由は、どことなく 『ウゴウゴルーガ』 を彷彿とさせるからでしょう。
一昔前。いや、二昔前のCGといった印象がありました




さてさて、会場には他にも、5億年後の貝や、




それ自身が増殖するという5億年後の生物も展示されていたのですが・・・。




僕が岡本太郎記念館を訪れたのは、休日の午前。
当然、庭園や1階の常設展示スペースは、
平日以上にお客さんで賑わっていたのですが、
なぜか2階で展開されている河口洋一郎展には、一人もお客さんの姿がなく。。。
しかも、その僕一人しかいない状態が15分以上続くという。。。
「5億年後の未来」 どころか 「現時点」 で、人類が存在していないかのような有様でした。
河口さんの作品には、人類 (観客) を寄せ付けない何かがあるのかもしれません。
星




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