抱きしめなさい 子を
育児書を閉じ 子育てセミナーを欠席し
抱きしめなさい 子を
誰にも遠慮せず あなたの子を しっかりと
抱きしめなさい
抱きしめなさい 子を
母の膝が 子どもの愁いの
すべてを除く その時代に
いつか母の膝は
子の悲しみに近づけない日がやって来る
やがて母の手が
子の涙を拭いてやれない日が訪れる
きっと来る その日
子が涙を拭う手に
柔らかな記憶の手が重なるように
痛む子の心が
温かな思い出の膝に包まれるように
母よ 抱きしめなさい 子を
もう何もしてやれない日のために
抱きしめる手が 子の未来に届くよう
幾度も 幾度も 抱きしめなさい
母たちよ
やがて別れる者として
あなたの子を しっかり胸に 抱きなさい
作 浜文子
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大切なことは、
常に目の前に。
届く範囲に、ある。
育児書やセミナーでの答え探しより
わたしは、
大切なパートナーの間にうまれてきてくれた、
たった1人の子供というパーソナリティと向き合って
ただ、ただ、
その存在に触れたいな。
感じたいな。
子供は、育児書やセミナーから得た
母親の正解が欲しいわけじゃないものね。
母親が、欲しいだけ。
究極お互いに存在が近くに感じられるのなら
それが1番なんじゃないかなって
思ったの。