北高尾山稜の山歩き(16座)

地蔵峰・唐沢山・太鼓曲輪ノ頭・熊笹山・北高尾富士見台・杉沢ノ頭・城山(八王子城山)・独標・深沢山・大六天・向山砦・高丸山・金比羅山・天合峰・松木入ノ頭・明王谷戸ノ頭

2025.12.17

JR中央線高尾駅ー地蔵峰ー唐沢山ー太鼓曲輪ノ頭ー熊笹山ー北高尾富士見台ー杉沢ノ頭ー天守閣跡ー松木曲輪跡ー八王子城山(本丸跡)ー八王子神社ー独標ー深沢山ー大六天ー向山砦ー春え台ー秋葉神社ー心源院ー西東京バス川原宿大橋バス停ー団地東バス停ー高丸山ー金比羅山ー天合峰ー松木入ノ頭ー明王谷戸ノ頭ー美山小学校バス停ー高尾駅


先々月は南高尾山稜を歩いたので、今日は北高尾山稜の山歩き 。八王子城跡周辺の山々を巡る。

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高尾駅北口から甲州街道を西へ。

中央線を渡って旧甲州街道に入り、

小仏関跡の手前で、再び中央線を渡る。

渡ったところに神明神社。

右手に富士見台の道標を見ながら、線路に沿って西に歩く。

中央自動車道を潜る。

道なりに進みそうになるが、ロープが張られた狭い急坂が右手に現れる。それが地蔵尊へ取り付きである富士見台登山口。

長い登り道が地味にキツい。

最初のピークは、愛宕地蔵尊のある地蔵峰。

アップダウンの後に、唐沢山。

堀切のある尾根を下って登り、

太鼓曲輪ノ頭。

南側から迫る敵に対しての、八王子城の外郭である。

さらに尾根のアップダウンを繰り返し、

分岐を右に進んで(左の道は山頂を巻いてしまう)、

笹の生い茂る熊笹山。

尾根を下って登り返すと、

富士山が望める富士見台。

先週、大磯から眺めた富士とは冠雪の具合が違っていておもしろい。

西の堂所山・東の八王子城跡への分岐から、わずかな距離を下って登り返して、杉沢ノ頭。

分岐に戻り、八王子城跡方向に向かう。

狭い道を滑落に注意しながら歩いてゆくと、

八王子城の天守閣跡に着く。

「詰めの城」との標木と「天守閣跡」との石碑があるが、石片が転がる狭い平地は、本丸を守るための前線施設だったという説がある。

天守閣跡から続く道も、幅が狭く、滑落注意箇所がある。

本丸跡である八王子城山に向かう。

山頂直下の松木曲輪跡は、南側の眺望が良く、八王子市内や高尾山が望める。

八王子城山本丸跡へ。

広くない山頂には、祠と石碑があった。


1590年、豊臣秀吉は関東制圧の一環として小田原を征伐。


その際、前田利家・上杉景勝ら秀吉軍の攻撃により、深沢山山頂に築かれた八王子城(城主は北条氏照)は、たった1日で落城。


城内に残っていた婦女子が、滝に身を投げて壮絶な最期を遂げたという。

山頂から下りて、八王子神社。


道を東に進むと、南側が開けた眺望ポイントがあった。


絶壁の上にある、高所からの攻撃施設だった高丸を越え、

九十九折りを下ると、柵門跡。名前の由来は不明とのこと。


分岐を北へ。


ここからのコースは、道標の説明が詳しく、しかもアートである。


尾根を下って登り返すと、独標。山名標が丸太のベンチに付いていた。


アップダウンの後に、深沢山。

道標にはつつじ台と書かれていて、深沢山の山名標がなかったように思うが、見落としたか。


三叉峠を経て登り返すと、東方面の眺望が良い、大六天に着く。







下って登り返すと、

向山砦。

八王子城の東側を守る砦だった。

ここから、開けた尾根の女坂と、森の中を歩く道に分かれるが(到着地点は同じ)、森のコースへ。

途中に男坂があるが、崩落と倒木のために通行止め。

由来のわからない春え台。

道を下ると、先の方に下恩方町が見えてきて、


秋葉神社の裏に着いた。


もう使われていないようだが、能の舞台もある。


神社の階段を下りて、九十九折りを下ると、



心源院。

向山砦からの女坂の下りもここに至る。


程なく、西東京バスの川原宿大橋バス停に着く。

ここから高尾駅に戻れるし、そのつもりだったのだが、もう少し歩きたいので逆方向のバスに乗り、5座の山々に取り付くことのできる宝生寺団地へ。

【山行日記】北高尾山稜②へ続く