けふ(今日)もまた、ジジイの在首都圏徘徊時のネタだが、5月20日の朝、JR総武線、津田沼駅・北口での
『雨の中のチラシ配り・・・』
を済ませたジジイが、日比谷に出て、『TOHOシネマ・日比谷』で、今年のアカデミー賞5部門を受賞した映画、
『OPPENHEIMR(オッペンハイマー)・・・』
を鑑賞させて貰ったことは既に白状した通りだが、この長編映画を、我々Nippon人(=被爆国の民)が観るには、事前に、第一次世界大戦からの
『世界史(=欧米史)の流れ・・・』
を、客観的(=Non Complex)に頭に入れて措かなければ、慌ただしく前後するストーリーを理解出来ないままに、
『肚の立つ3時間(=180分)・・・』
に為ると、覚悟して措いた方が善い・・・!
と云っても・・・、世界の他国よりも何故か一カ月も遅れて公開されたこの作品も、公開から二カ月が経とうする中で、そろそろ上映終了の時期を迎えて居るから、このジジイが、今更講釈を垂れても、もう遅いが・・・(汗)
(画像は、宮崎シネポートHPより拝借)
何故、
『肚が立つ三時間に為る・・・?!』
と云うかと云うと、我々Nippon人は、戦後80年近くを、ずっと
『昭和20[1945]年8月6&9日・・・』
の、アメリカを主とした連合国側の原爆投下に依って、
『世界で唯一の被爆国家にして、おびただしい数の原爆被害者を出した国・・・!』
と云うメンタリティーを叩き込まれ、この主人公(=オッペンハイマー)の名前を、
『原爆を開発成功させた張本人・・・』
と云う先入観で、この
『人類を破滅へと導く死の凶器を開発した主導者の名前・・・』
として覚えさせられて居るが、これは、大きな誤解で有る・・・!
確かに、この仁は、職業は
『優秀な物理学者・・・』
で有り、彼には、学者として、
『物理学上の可否・・・』
を確かめ、それを実証してみせるMission(=使命)を与えられただけで、ドイツ(=ヒトラー)戦線を早期に終わらせたいイギリスの首相だった『チャーチル首相』から、その開発を打診されたアメリカの『ルーズベルト大統領』が、最終的に研究開発を受諾(=1935年)し、それを軍部に下命し、開発の責任者に命じられたのが、当時のアメリカ物理学者の間では、
『偏屈モノ・・・!』
として毛嫌い(=仲間外れ)されて居た『オッペンハイマー氏』だっただけの話だ・・・!
更に、1935年頃までは、その前の第一次世界大戦でスペインに加勢して、多くの戦死者を出したアメリカ国民の中に、
『何で、他国の戦争に我が国が負担や犠牲を強いられなければならないのだ・・・!』
と云う『嫌戦気分』が多く蔓延って居て、ルーズベルト大統領も、『対ドイツ(=ヒトラー)戦』で、今や、海峡の向こうのフランス政府さえ、PARISも占領され、孤軍奮闘のイギリス(=チャーチル首相)から、
『(兄弟国として)何とか参戦応援してくれ・・・!』
と再三再四に渡って懇願されても、なかなかその『嫌戦気分』の風潮を鎮めるだけの理由を見出せ無い中では、外交的には、如何にも賢く
『非戦主義・・・』
を謳って、大義名分を保つしか、選挙を勝ち抜く術が無かったから、
『参戦して居なかった(=出来なかった)だけ・・・!』
と云う背景を、先ず識って措かなければならない・・・!
だが、しかし・・・!
同じ時期に、当時は、『対ナチスドイツ戦』と云う意味では同志(=同盟国)で有り、対ヒトラー戦の戦況を何とか好転させたい
『ソビエト連邦の君主、スターリン・・・』
からも、
『何とかしてくれないか・・・!』
との懇願を受けて居たルーズベルトは、将来の市場として狙って居る、
『人口8億(=当時)の美味しい中国大陸・・・』
を、今や我が物顔で蹂躙して憚らない
『Yellow Jap(=Nippon)野郎の横暴・・・』
には許し難いモノが有ったから、
『ヨシ・・・、コイツ(=Nippon)を口実にして、援護射撃をして遣ろう・・・!』
と企て、
『日・独・伊・三国軍事同盟・・・』
などと云う生意気を放(こ)き、極東を我が物顔で延し歩く黄色人種の国に、先ずは、鉄鉱石など微塵も出ない島国で有ることを狙って、
『屑鉄対日輸出の差し止め・・・!』
と云う手を打って困らせ、次には、Nipponでは『99.9%』を輸入に頼って居た
『原油の全面輸出禁止・・・』
と云う、Nipponにしたら
『最悪の嫌がらせ・・・』
に出て来たから、これに手を妬いた和国は、当時は、英&仏が牛耳って居た(=植民地)
『インドシナ諸島の原油・・・』
を狙って南下し始め、一方で、それを由とするはずが無い大国アメリカに向かって、遂には、
『真珠湾奇襲攻撃・・・』(=1941[昭和16]年12月8日)
と云う暴挙に出たのを、イギリスを救けたくてウズウズして居たルーズベルトは、
『待ってましたー・・・!』
とばかりに、絶好の機会として米国民の『反日感情』を煽って(=利用して)、
『正義の戦い・・・!』
と云う大義名分を得て、
『売られた喧嘩なら、買わにゃあ仕方が無いでしょう・・・!』
と為り、
『枢軸国(=日独伊)への参戦・・・』
と云う名目の、
『第二次世界大戦の火蓋が切って降ろされた・・・!』
と云う時系列を理解して居ないと、
『何故、アメリカが原爆を・・・?!』
と云う謎の前段が読み解けないし、
『あの天才アインシュタインが、アメリカに原爆を造らせたからだ・・・!』
と云うプロパガンダを、未だに信じ込まされたまま居る国民が多いのだが、その辺りの世界史の流れは、この二編を読めば、詳しい・・・!
と来たところで、もう大分字数を費やしたので、けふはこの辺りにさせて貰って、後段(=原爆開発成功まで)は、明日に譲らせて貰うしか無くなってしまったが、前編の余談で云えば、上の画の
『チャーチル著の第二次世界大戦・・・』
は、この著書で、元・英国首相のチャーチルが、1953年に、政治家にも関わらず、何故か不思議にも
『ノーベル文学賞を受賞して居る・・・!』
と云うことの面白さまでを識って居れば、もっと面白く、この大作映画を鑑賞出来ると想うがな・・・?!
しかし、この被爆国は、戦後教育の中で、この辺りを詳しく教えない(=親分国からの命令)ままに、原爆と云えば
『HIROSHIMA&NAGASAKI,被害者メンタリティー・・・』
しか浮かばないから、映画の配給会社が、今回、公開日を他の国より遅らせたり、作品を観た国民が、
『原爆の悪さ(=悲惨さ)を正しく描いて居ない・・・?!』
などと云うピント外れな批評をしたりするのだ・・・!
(『後編』につづく・・・)
毎度の先送り駄文にお付き合い頂いて居りましたら、深謝申し上げます・・・(謝&拝)