・Boliviaでの彷徨い・・・(帰国後編-7) | 日本哭檄節

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還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 もう一日(2日かも…)、ジジイの、

『相馬・浜街道・道の駅廻り・・・』

に費やさせて貰うが、最北の『道の驛・そうま』を後にしたジジイは、国道6号線を南下し、次に眼にした案内看板は、

『道の駅・なみえ・・・』

 

 

 此処も、5年前(=2019年時)にはまだ無かった新しい施設だが、それだけに何とも立派な施設で、二棟に分かれた平屋の左側は、色んなイベントが開催出来るようになったホールになって居り、興味津々で覗いたら、現在、こんな写真展が開催されて居て、観覧者はジジイの他にお一人だったが、その方に付き添って居られたご年配のボランティア風の方が、その観覧者がお暇された後、ジジイに、

『ようこそ、お越しくださいました・・・!』

と声を掛けられ、

『どちらから・・・?!』

と訊かれれば、

『ハア・・・、一応、宮崎から・・・!』

と応えぬ訳にもいかぬが、このお方が、この写真展の主催者の

『郷土写真家・大槻明生さん・・・』

と云う御年87歳に成られる、生真面目そうな大先輩・・・!

 

 

 この大槻さんには、震災大津波後に、一際想い入れの在った場所が有ったとのことで、それが、下の一枚・・・!

 

 

 皆さま、誰もがご存知の、あの大津波の中で、数本が残るも、次第に枯れて、ただ一本だけ立残ったされ

『かしまの一本松・・・』(本家は、確か、陸前高田市の浜だったが・・・?!)

と呼ばれた象徴的赤松の長樹だったが、やはり、潮に侵された土壌には勝てず、数年後には根元から伐採され、今は、もう残って居ないのだそうだ・・・!

 

 陸前高田の『奇跡の一本松』は、一度伐採された後、修復して再建立されたと聴くが、此方の方は、残念ながら、今は、もう見れなくなってしまったと残念そうに云われ、その顛末を、この一枚の横に、時系列で貼り出して居られ、ジジイに、

『この松を撮りには、数十回通いました・・・!』

と感慨深そうに話して下さった・・・!

 

 

 

 此方が、

『御本家、奇跡の一本松・・・』(=岩手県陸前高田市)

の復元後のお姿で、津波被害の復興のシンボル的存在として、今も観光客も、多く訪れる名所となって居るらしい・・・!

 

(画像は、Wikipedia より拝借)

 

 他にも、30枚ほどの写真パネルを展示して居られたが、やはり、その一枚一枚に、あの災害の痛々しさと猛々しさが伝わって来て、余所者には判らない凄味が感じられるわなあ・・・!

 

 

 

 大槻様から、来訪者芳名帳への記名を促されたジジイは、柄にも無く、毛筆筆ペンなど走らせたりする恥を曝し、お暇請いをして、別館になって居る『ふるさと物販館』の方へ入ったのだが、此処の販売物は実に充実して居て、地元の名物をたくさん販売して居たが、此処で笑わせて貰ったのが、このシリーズ・・・(笑)

 

 

 この酒に限らず、ブランド化された『親父の小言』シリーズは、キーホルダーやTシャツ、小物類の他、下のようなフォルダーにまで・・・(笑)

 

(アラ・・、また寝ちゃった・・・汗)

 

 お読み難いだろうから、上(左)から順に並べると、

・朝きげんよくしろ

 

1)・朝はきげんよくしろ

2)・人には腹を立てるな

3)・恩は遠くからかえせ

4)・仂(はた)らいて儲けてから使へ

5)・自らに過信するな

6)・泣きごとは云うな

7)・人の苦労は助けてやれ

8)・火は粗末にするな

9)・初心は忘れるな

10)・義理は欠かすな

11)・万事に気を配れ

 

 以上12項だが、実に耳の痛いお小言・・・(笑) 今時、こんな小言を宣われる親父殿が、どれほど残っておいでやら・・・?!

 

 こんな面白い道の駅には初めて出会った気がするが、これが相馬人の前向きド根性気質か・・・?!

 

 更にジジイを和ませてくれたのが、下の看板・・・(笑)

 

『旭甘十郎・・・』

とは、彼の往年の名俳優の『嵐勘十郎』を捩った命名だろうが、これが、なんと焼き芋の名前・・・(笑) 

『相馬産の紅はるか・・・』

を使って居ると、近くに立って居た威勢の快い男性の

『絶対においしいよ・・・!』

と云うお勧めに負けて一本頂戴したが、確かに、他では味わえないようなホッコリした甘みが美味しい焼き芋だった・・・!

 

いかんなあ・・・(汗)

 

 結局、けふは、

『道の駅・なみえ・・・』

だけで、一編終わってしまいそうだが、この店で不思議と云うか驚いたのが、店内に入った正面に措かれて居た陳列棚のこの商品・・・(笑)

 

 酒処会津にして、ジジイの地元を醸造元とする、

『芋焼酎・霧島・・・』

と、『さつま白波』とは、これ如何に・・・(笑)

 

 さすがは、

『焼酎生産量・Nippon Mo.1・・・』

を誇る酒造メーカーでは有るが、いやはや、畏れ入りました・・・(汗)

 

 それと、これも、何だか違和感を感じずには居られなかったのだがー・・・?!

 

 今や、『無印』と云う名の有名ブランドが、地元特産を売るのがコンセプトのはずの処に、国内を席巻して居るブランド店が入って居るのも、

『復興支援・・・』

と云うことかなあ・・・?

 

 道の駅と云えば、地元の方々や観光客が脚を運ぶ処だが、そこに、ショッピングモールの常連ブランドが店を構える違和感は、どうしても拭えなかったが、無印良品さんには、頑張って貰いたいわな・・・!

 

 然て・・・、けふも大分長くなってしまったが、最後のオチは、この幟り・・・!

 

 これまた画が寝てしまったが、ご当地B級グルメで名を馳せた

『なみえ焼きそば・・・』

の幟りに添えられた

『何事も今九行九・・・!』

とは、ナイスなキャッチフレーズ・・・(笑)

 

 相馬の人たちは、ジョークも上手いらしい・・・(笑)

 

 結果、ジジイは、この焼きそばを

『今宵の晩飯に・・・』

と想い買い込み、夕刻、ホテルの廊下に置いて在るレンジでチンして食べたが、これは、やはり出来立てをその場で食さないと美味くは無いようで、あまり頂けず、結局、昨夜の居酒屋に駆け込んで、焼き魚に地元の日本酒二合を流し込んだが、一緒に買って来た苺は、風呂上がりのデザートには美味かった・・・(汗)

 

 

 

 と云ったところで・・・、やっぱり、けふ一日では終わらなかったな・・・(汗)

 

 この分だと、明日は、『浜通り徘徊・最終日編』に為りそうな(汗)

 

 けふも、読んで頂いて居りましたら、感謝申し上げます・・・(謝&拝)