・Boliviaでの彷徨い・・・(帰国後編‐2) | 日本哭檄節

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還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 我がNippon の Gland Ship AP(=NARITA AP)への到着は、離陸時間が40分ほど遅れた割には、『我らがJAL』が案外飛ばしてくれたらしく、 到着は、定時の16時30分より若干早い『16時20分』には、もうあの長いコンコースを歩かされ、預けた手荷物を受け取るために、ジジイは急ぎ足になって居たが、此処を急いだところでが、あの手荷物を運ぶ

『回転筋寿司の化け物(=コンベア)・・・』

が回転し始めるまでには、必ず待ち時間が有るのに、学習能力が無いわなあ・・・(汗)

 

 

 

 今回の乗り継ぎ&往復の飛行機旅で、つくづく嫌になったのが、この『コンコース歩き』だ・・・(笑)

 

 一言で云えば、飛行場と云う処は、

『必ずUターンさせられる造り・・・』

になって居るし、これに、PASSPORTを必要とする旅(=海外)の場合は、入国審査と税関を通らなければならないから、結果、これを、

『必ず2回遣らされる・・・!』

と云うことに為るから、下手な散歩などより遥かに『脚の運動』には為る・・・(笑)

 

 結果、このジジイが一番歩かされた最終日の、ロスアンジェルスからNARITA AP に着き、宿にして居た千葉は松戸駅のHOTELに着いた日の数字日のスマホの歩数計アプリの数字は、『33,931歩』に登って居たのには、我ながら驚くと云うか嗤うと云うか・・・(笑)

 

 だが、実は・・・、この千葉県松戸駅東口に落ち着くべく、『ああ上野駅』を目指すべく、成田の駅から『京成エアポートライナー(=特急)』に乗って移動して居た時にも、ジジイは、想わぬアクシデントに出喰わすと云うか、

『遣らかした・・・?!』

と云うか・・・?!

 

 と云うのは、成田を出発して、上野駅までの中間辺りだったと想うが、前席指定の6両目の通路側席に座らせて頂いて居たジジイは、ホッと一息着けた安堵感も手伝ったか、小用を催して来た気がしたので、

『上野に着く前に、用を足して措こう・・・!』

と想い立ち、前方5両目の後方に在ると案内されたWCへと向かって腰を上げて歩き始め、連結部分の自動ドアを潜って5両目に脚を踏み込んだら、目的のWCスペースの前の狭い通路に、黒いスーツを来た男性が、何故か俯き気味に寝そべって居たのだ・・・!

 

 何せ、成田を出てまだ30分ほどしか経って居ない時間帯に、然も、トイレ前の狭い通路を塞ぐような恰好で俯き気味に寝そべって居る姿は、このジジイが視ても、

『些か尋常さに欠ける・・・?!』

と想ったジジイが、脚側から

『どうか為さいましたか・・・?!』

と声を掛けたが、ハッキリした返事は返って来ないで、苦しさを感じさせる

『ウーーン・・・!』

と云う呻き声が聴き取れたが、まだ午後の5時を過ぎた頃だし、見掛ける服装から視ても、

『如何な、酔っ払い・・・?!』

とも想えぬ様子からして、これは、最早、『尋常に欠けるような・・・?!』では無く、

『これは・・・、尋常では無い事態・・・!』

で有ることは、如何な鈍感ジジイでも、読めないシチュエーションでは無い・・・!

 

 と為ると・・・、

『然て、どうするべえか・・・?!』

と思案したジジイは、15両編成の列車の何処に居るか判らない乗務員(=車掌さん)を探すよりも、

『非常ボタンを押すのが、一番速かろう・・・!』

と想い、男性の脚が邪魔して居た足を蹴り除け、トイレの折畳みドアを開け、壁に備えて在る

『赤いボタン・・・』

を押す行動を、産まれて初めて採ってみた次第・・・(汗)

 

 結果・・・、モノの1分も経たない内に、女性の乗務員さんが前方方向から走って駆け付けて来て、ジジイの後ろからも、男性の乗務員さんが走って駆け付けて来たので、ジジイは、その二人に向かって、殊の経緯を、

『斯く斯く然々・・・!』

と説明するしか無い・・・(笑)

 

 そんなジジイに、最初に駆け付けて来た女性車掌さんが、少し疑わしそうな眼で、

『お識り合いですか・・・?!』

と訊いて来たが、元より、識り合いで有るハズも無い訳で、

『いいえー・・・!』

と否定して居る内に、もう一人の男性車掌さんが、持って居た連絡携帯を取り出し、どうやら運転席の運転手と連絡を取って、軽快に走って居た列車が、急にスピードを落とし始め、京成電鉄が誇る『エアポートライナー』は、駅でも無い線路の上に緊急停車する羽目に・・・!

 

 然て・・・、此処からが、車輛内一騒動と云うか、乗って居た乗客たちも、

『何で、停まったんだ・・・?!』

と云うザワメキが起きて当然だが、ジジイに疑いの眼を向けた女性車掌は、咄嗟の機転を利かせて、後方車輛の通路を、

『どなたか、お医者様か医療関係の方は居らっしゃいませんかー・・・?!』

と声を掛けながら走って行き、もう一人の男性車掌は、持って居る携帯で、何処かと連絡を取って居たが、停車5分ほどで、結論が出たらしく、列車は、徐行運転で、一番近いらしい『つちうら駅』まで走り、此処で、緊急連絡を受けて待ち構えて居た駅員数名が飛び乗って来て、通路を駆け抜け、次には、駅のホームに在る階段を、あの『救急救命員』の制服を来た消防隊員が4名、あの

『手提げ式ストレッチャー(=昔ならモッコと云ったが)・・・』

をぶら下げて降って来て、暫くして、車内からその男性を運び出し、一件落着・・・(笑)

 

 

 その間・・・、車内を担当して居た二人の車掌さんから、ジジイに、発見時の様子を色々質問されるが、ジジイに応えられるのは、

『否・・・、6両目から用足しに来たら、通路に男性が横たわって居たから・・・、非常ボタンを押しただけ・・・!』

と云うしか無い・・・(汗)

 

 尤も・・・、その間に、その倒れて居た男性の同僚と想われる男性が、なかなか帰って来ないことに疑念を抱き駆け付けて来たので、ジジイへの疑念も晴れて、住所&氏名を尋ねられるような事態は起きなかったが、若し、あの時、誰も用を足しに行かなかったら、あの男性の異変に気付くのは、若干遅れて居たわなあ・・・?!

 

 救急救命士4名が四方の棒を握って、横たわった男性がつちうら駅のホームから階段に消えて、間も無く列車は再び何事も無かったように軽快に走り始めたが、その間、約20分の遅れを生じさせた訳で、

『その原因をつくったのは、このジジイか・・・?!』

と想いながら、『ああ上野駅』まで辿り着いた次第だが、世の中とは、当に、

『ハゲも歩けば、棒に当たる・・・!』

と云う、想わぬ珍事(=サプライズ)の一事で有った・・・(汗)

 

 

 まだ、翌19日からの『国内編』も幾つも有るのに、けふ(今日)も、くだらぬ回顧編に付き合って頂いて居りましたら、失礼しました・・・(謝&拝)