・♬ お久しぶりーネ・・・! | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 何やら、ここ1、2週間、小耳に聴こえては居たが、遂に、『そごう・SEIBU』さんが、池袋の総本山(=本店)で、大手デパート系では、

『およそ60年ぶりストライキ・・・』

と云うのを遣られるそうで・・・!

 

 

『ストライキ・・・!』

 

 なんとまあ・・・、お懐かしい響きの言葉で有ろうか・・・?!

 

 

『約60年ぶり・・・』

とは、このジジイが、やっと小学校に入った頃で、丁度、前回の

『1964・TOKYO Olimpic Games ・・・』

が開催された頃だから、ド田舎少年の記憶には、残念ながら

『デパートのストライキ・・・』

なんて派手な争議はインプットされて居ないが、その後の15年ほど、毎年のように繰り返された、

『旧・国鉄(=旧・国労&動労)ストライキ・・・』

とか、地方に張り巡らされた私鉄系の『私鉄労連(=全国私鉄労組連合会)とかの、所謂、

『旧・総評系労組(=社会党系)・・・』

が威勢を張って、赤旗を振り廻して気張って居た頃の『ストライキ』と云うのには、随分お世話になったわなあ・・・(笑)

 

 何でお世話になったかと云うと、『国労(=国鉄労働組合)』とか『私鉄労連』がストを打つと、電車(=当時は汽車)やバスが停まるから、これを利用する通学生たちは、

『学校に行けなく為る・・・!』

と云うので、学校が休校になったり、公休扱いになって、何度、平日の白昼に、堂々と遊ばせて貰えたことか・・・(笑)

 

 だが、こんな『佳い時代』も、ジジイ等が高校生の終わり頃(=昭和50年代前半)からの

『国鉄赤字&民営化・・・』

が叫ばれるようになって、労働組合の弱体化が進み、それに連れて、私鉄も自家用車普及とワンマン化などで組織力衰退が始まり、辛うじて生き残って居た、

『国公労連(=日本国家公務員労働組合連合会)&自治労(=全日本地方自治体労働組合)・・・』

も、税金を掠め取る『賃金闘争』が功を奏し、それなりの待遇改善が適ってからは、下手に労働争議など起こそうものなら、

『納税者が黙って居ない・・・!』

と云うことにやっと気付き、選挙活動以外の目立った活動をしなくなり、唯一、

『労組の総本山・・・』

のような威勢で踏ん張って居た

『日本教職員組合(=日教組)・・・』

も、1990年代頃からの新規職員採用に際し、各都道府県の教育委員会が、暗に、採用者に対する

『組合加入を喜ばない暗示・・・』(=面接で訊く・・・笑)

をほのめかすようになり、これを潮に、一気に組織率の低下を招き、遂には、この『総評系労組』をバックに、永田町や地方議会で、

『野党第一党(=万年野党)の座・・・』

に君臨し(=甘んじ)続けて居た、あの

『日本社会党・・・』

なる一大野党勢力を瓦解に追い込み、我がNippon では、労働組合は、一応、大企業等で組織されて居ても、

『ほぼ、お飾り(=法律上の権利団体)状態・・・』

と化して来て居たのだから、今回の『そごう・SEIBU労組』さんの決起は、昨今、稀に聴く

『大News ・・・』

とも云えるわなあ・・・!

 

 私ごとで恐縮だが、このジジイは、その昔、3年半ほど、ド田舎地方自治体に奉職させて頂いて居た時代が有るが、その頃までは、まだ、この『総評系労働組合(=自治労)』は、時に彼の『春闘』に併せて、『ストライキ』をチラつかせて雇用者側と団体交渉(=賃金条件闘争)に挑み、職員は、腕に『赤腕章』を着けることを強いられて居たが、ジジイは、当時から捻くれモノだったから、ほぼ全員が加入して居る労働組合に入らず、その時季になると、赤腕章を着けた職員に囲まれ、白い目で視られて居たが、ジジイに云わせれば、

 

『税金で食べさせて貰って居る身(=公務員)が、徒党を組んでストライキをするなど、納税者に失礼だ・・・!』(=これは、死んだオヤジの口癖だった・・・汗)

 

と云う『家訓』から刷り込まれた信念からで有ったから、白い目で視られようが、『卑怯者』と罵られようが馬耳東風で、朝の始業時からの『時限ストライキ』を張って、職員のほとんどが『シュプレヒコール』を上げる為に集って居て、誰も居ない事務所で、上座に陣取った管理職(=課長級)さんたち数人にも

『なんで、お前だけ此処に居るんだ・・・?!』

と云う怪訝な目で視られながら、我が職務に精励するフリをして居たが・・・(汗)

 

 だから、この大嫌いな組織がのさばって居ることも、役所を早く辞めたい理由の大きな理由でも有ったのだ・・・(笑)

 

 だが、そうは云っても、ジジイは、殊、公務員の労組組織化(=政治活動)には反対だが、その他の民間企業には、

『絶対に労働組合は必要だ・・・!』

と云う信念も、今も変わらない・・・!

 

 労働組合は、

『働く労働者の、最後の砦・・・!』

で有ることは間違いない事実で有り、

『労働者を守る立派な権利・・・』

でも有るからだ・・・!

 

 だから、今回の『そごう・SEIBU』さんの決定には、諸手を挙げて応援して差し上げたい・・・!

 

(画像は、拝借)

 

 相手が相手(=セブン&Iホールディングス)だけに、今回の決起行動が、たとえ組合側の想うような納得が得られない結果に為ろうとも、自分たちの公正な権利を主張し、行動に移された壮挙には、これからのNipponの労働者たちに、

『働く者の権利・・・』

を指し示す

『大きな意義・・・』

が有ると、想いたい・・・!

 

 更に一言云わせて貰えば、この『労働者の権利主張』が、選挙で手を妬く与党(=保守)政治と経済界(=経営者側)によって腑抜けにされたから、

『賃金の上がらない30年・・・』

を産んで、今、その与党さんが大慌てで、且つての資金源(=経済界)に向かって、

『賃金を上げろ・・・!』

と尻を叩いて居ることが、ジジイなどには滑稽に視えて仕方が無い・・・(笑)

 

 元を糺せば、これも大きく起因して居るのだ・・・!

 

 歴史は、廻るのですぞ・・・、岸田殿・・・!

 

 ガンバレ・・・、そごう・SEIBU労組さん・・・!

 

 などと幾らホザいても、遠く離れたド田舎ジジイのエールでは、屁のツッパリにもならないがな・・・(汗)

 

 若し、最後まで読んで頂いて居る方が居られましたら、ご寛恕下さいませ・・・(謝&拝)