このところ、バカBlog に明け暮れて居て、
『読書・・・』
と云う分野を疎かにした嫌いが強かった気がして、昨今は、一日に、一、二時間ほどは、文字に向き合わせて貰って居るのだが、一昨夜、読まれずに、本棚に立ち並んだ本くんたちの背表紙に、
『父性の復権・・・』
と云う『中公新書』の薄い一冊が眼に入り、懐かしくなって、つい引っ張り出してみた・・・(汗)
著者は、
『林 道義氏・・・』 (=深層心理学者)
と云う、当時は、『東京女子大学教授・・・』となって居る一冊で、
『1996[平成8]年5月25日・初版・・・』
だが、小生が手に入れて居るのは、同じ年の僅か4ヶ月後の同年9月に増刷された
『第6版・・・』
と有るから、如何に、その売れ行きが、
『殊の外、快かったか・・・⁈』
と云うことが、容易に推察できる・・・(笑)
それもそのはずで、小生は、この本を、丁度、東京は赤坂界隈の安ビジネスホテルに投宿し、夜9時からのNHKのNews 番組で、
『今、ものすごく読まれて居る本・・・!』
として、特集的に採り挙げて居たのを観て、翌朝、朝10時の本屋の開店を待って、同じ赤坂の特許庁の直ぐ近くの本屋で、入って直ぐのところに平積みに置かれて居た山から、まあ、10冊は若干オーバーだが、間違い無く5、6冊を迷わず買い求めて、わざわざ薩摩まで持ち帰って来た、
『曰く因縁(=想い出)の一冊・・・』
なのだ・・・(汗)
つまりは、
『今から、26年前の古い話・・・』
と云うことになるが、当時(=38歳か・・・?)のジジイは、漸く『ド田舎政治屋』からも解放され、その間に培った人脈を辿って、
『一つ、一山、当てて遣ろう・・・!』
と、鼻の穴を膨らませて居た
『生意気盛りの頃・・・』
だった訳だが、一方で、ド田舎政治屋の宿命で、
『PTA活動・・・』
などと云う、
『まったく以ってくだらないボランティア活動の小間使い(=役員)・・・』
を、嫌が上にも背負わされても居た最中で、毎月催される役員会での
『教育ママぶった母ちゃんたちのヒステリー・・・』
に辟易し、それを許して居るのは、戦後、急激に衰えた(=奪われた)
『男たちの権威(=父性)の喪失が、原因だ・・・!』
と実感し始めて居た頃だったから、この本の題名に、空かさず飛び着いたと云う訳だ・・・(笑)
一冊だけ買えば事足りる本を、5、6冊も買い込み、我が子たちへの土産よりも大事に持ち帰ったこの本を、先ずは、我が児二人(=中学校&小学校)の学校の担任(=男性)に、直参して進呈し、更には、同じく、毎月の役員会で、席を同じくして、
『母ちゃんたちのヒステリーパワー・・・』
にビクビクして居る、
『小学校の校長・・・』
にも進呈した記憶が、有る・・・(笑)
確か、もう一冊は、まだ幼稚園児だった下二人の通う幼稚園の園長に贈り、もう一冊は、これまた、この馬鹿馬鹿しい小間使い役員で昵懇になった
『犠牲者(=人の善い)父親役員・・・』
にも贈ったような・・・(笑)
今から考えれば、
『何とも余計(=迷惑)なお節介・・・』
だったとも想うが、何せ、大嫌いなこの
『PTA(=Parent-Teacher Association)・・・ 』
なる舶来組織の、
『役員歴・連続17年・・・!』 (=重複も有るので、『延べでは28年・・・』になる・・・笑)
を誇るこのジジイには、この変てこな組織に関われば関わるほど、その趣旨(=目的)が視えなくなり、
『こんな組織は、一度、ぶち壊さなきゃいけない・・・!』
と想うようになり、一時は、その仕掛けとして、
『第二PTAを創ろう・・・!』
などと云う共産党のような暴論を唱え、学校側(=校長&教頭)と教育委員会を慌てさせたことも有った、超厄介者でもあったりして・・・(笑)
いかん・・・、話が、大きく逸れたな・・・(汗)
で、だ・・・!
一昨夜、この『因縁の一冊・・・』が懐かしくなり、早速お出まし願って中を開いて視ると、ジジイにしては珍しく、本の項の所々に、真面目に、紅い添え線を引いたりして居るから、当時は、相当気合いを入れたと云うか気負って読み込んだことが、窺える・・・(笑)
パラパラと捲って、その紅線の箇所を拾い読みしても、この本が、当時、NHKが、特別扱いで報じるほどに読まれた意味が解るような・・・(笑)
例えば、
『父親の働きかけがないと・・・』
と云う項目では、
『今の子どもはホテルのような、温室のような家から一歩出ないで、(中略)現実と関わらないで育つ。』
と有って、それは、
『掃除をしない子ども・・・』
を育て、
『汚れた仕事(=3K・5Kか・・・?)を嫌うと云う態度は、無菌状態で育った者の現実感覚のなさを表している。』 (=括弧内はジジイの挿入)
と結ばれて居るが、当に、その通りの世の中になって居るではないか・・・(笑)
他にも、
『心理的な男女の差・・・』
と云う項では、
『父は男の子を男性にし、母は女の子を女性にするという働きをする。』
なんて云う、至極尤もだが、今の時代には、下手したら忘れ去られてしまって居るような鋭い指摘も在ったり、
『わがままな犬と同じ・・・』
と云う項では、父親がしっかりした存在感を示せないで、
『友達のような父親やものわかりのよい父親・・・』
に育てられると、
『人間社会には、ルールやマナーが有ると云うことが解らない子ども・・・』
に育ち、
『自分の意思が通らないと、怒ったり泣きわめいたりする子ども・・・』
が育ってしまうと有るが、昨今、流行り言葉のように聴く
『直ぐキレる子供や若者・・・』
と云うのは、当に、これを意味して居ないか・・・?
他にも、家族とは、
『夫婦の愛が基礎・・・』
と云う、些か耳(=眼か・・・笑)の痛い項も在ったりするが、此処は、余計な講釈になるから、省こう・・・(笑)
ジジイたちが子育てをする少し前の頃から、
『放任主義・・・』
と云う言葉が持て囃され、それを、然も現代的な教育方針のように妄信した親たちも少なく無かったが、これに対して、この著書は、
『放任は無気力人間を生む・・・』
とも、鋭く指摘してくれて居る・・・(笑)
実に、
『その通りの世の中・・・』
になってしまって居るし・・・(笑)
更に、叫ばれて久しい
『イジメ・・・』
に対しても、この心理の根底には、
『サド=マゾ的性格・・・』
が起因して居て、この『サド=マゾ的性格』は、
『両親が厳し過ぎて、愛情不足な家庭で育った子どもに起き易い傾向が強い・・・!』
とのことらしいが、云われてみれば、
『ご尤もなご指摘・・・』
でも有るような・・・⁈
いかん・・・!
悪癖で、また今回もダラダラ長くなってしまったが、兎に角、26年前に、この本の著者の眼から見て、既に
『眼に余ったから著された指摘(=懸念)の数々・・・』
は、30年近くを経た今までも、まったく改善されないままに現代に至り、更に、その懸念は一層顕著になって現れ、
『我が児への虐待や殺人・・・』
などと云う、三昔ほどまでは考えられなかったような悲惨な現象や、青少年たちの
『放火や暴凶行や殺人・・・』
などと云う事件も、今や、全国各地で、茶飯に引き起こる時代になって居るように想うが、これで、果たして善いのだろうかなあ・・・?
否・・・、善い訳は無いのが当然だが、もう、この老い耄れには、子育てをする機も気も、更々有る訳も無いが、せめて、自分が育てた我が子たちが、次の世代を健全に育ててくれるで有ろうことを祈る以外、何の抗いも出来ないしなあ・・・(汗)
また、けふも、取り留めの無いボヤキ駄文に付き合って頂いて居りましたら、深く御礼を申し上げる次第です・・・(謝&拝)