・外国を識る(大陸編)・・・(46) | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

『一日休刊・・・』のつもりが、想い着きで走った

『熊本行脚記事・・・』

に、二日も要してしまって、二日休んでしまったが・・・(汗)

 

 と云っても、ジジイが、自分を責めて居るだけで、他に何の影響が起きる訳では無いが・・・(汗)

 

 西安一日目の夜を、

『老酒一瓶・・・』

と、現地の

『エキゾチックな女性たち・・・』

とのチグハグな会話で愉しみ、気持ち快くベッドに沈んだジジイたちの翌日は、西安観光二日目にして、

『中国に来て四日目・・・』

にもなって居れば、もう、『薩摩のオジサマ&オバサマご一行様&添乗員=28名・・・』は、誰もが、

『旧知の仲・・・』

と云った雰囲気に化けて、誰もが気安く声を掛け合えるし、遠慮も無くなって居る・・・(笑)

 

 それに、上海で、最初に出逢った

『北京政府着き案内(=監視)人の袁さん・・・』

も、完全に

『仲間の一人・・・』

とも想える気さくさで付き合ってくれるのだが、彼の役目は、このお国の特殊性を宿して居ることは、時々見せる

『鋭い眼付き・・・』

に現れるような気もするが・・・(笑)

 

 その日の西安観光のメインは、この街のシンボル、

『大雁塔・・・』

を視上げに行くことと、この中華大国の内陸部の大平原に、政治の中心地を構築する上で、外敵からの侵入を防ぐ意味で構築されたと云う、

『街を取り囲む城郭・・・』

の壮大さを眺めることで有った・・・。

 

 他にも、何処かを廻ったと想うが、記憶の底から甦って来ない・・・(汗)

 

(画像は、4travel.jp より拝借)

 

 西安の古称は、云うまでも無く、中学の頃の歴史の授業で頻繁に出て来る、

『長安・・・』

である・・・。

 

 古代、秦や漢、隋、唐などの王朝で、都として栄えた

『二千数百年の歴史を有す古都である・・・』

と云われても、俄かには、イメージ出来ない・・・(笑)

 

 我々、ちっぽけなNippon 人の歴史から見れば、

『遣隋使・・・、遣唐使・・・』

の世界だが、それだって、精々、西暦で云えば

『600年頃の話・・・』

なのだから、その歴史の古さは桁が違うし、それは、酒店(=HOTEL)から、この

『城郭都市・・・』

に近付いて行くに従って、段々、格別の空気を漂わせて迫って来る・・・。

 

 我々Nippon 人の感覚では、『城郭』とは、戦国武将たちが築いた

『お城とお堀・・・』

のイメージしか宿して居ないが、此処では、お堀なんて、何処にも現れず、

『陸地を遮る分厚く高い塀・・・』

を意味する訳で、その塀に取り囲まれた内部が、『街』として形成されて居るのだから、その拡さも桁が違う訳だ・・・。

 

 Nippon で云えば、東京の中心地である山手線の内側が、

『全部、高さ7、8メートル以上の分厚い塀(=幅・3m以上)で取り囲まれて居る・・・』

とでも云えば善いのか・・・(笑)

 

 否、もっと拡いのかも識れないが、ちっぽけNippon 人には、もう想像の範囲を超えてしまって居た・・・(汗)

 

(画像は、4travel.jp より拝借)

 

 その城郭の内側へバスで乗り入れて、いよいよ

『長安の都・・・』

へと入った訳だが、その内側に、

『人間の営み・・・』

が、普通に繰り広げられて居るのだから、やはり、桁が違うと云うか感覚が狂うと云うか・・・(笑)

 

(画像は、4travel.jp より拝借)

 

 

(画像は、yahoo.co.jp より拝借)

 

 この城郭に登ったところで聴くガイドさんの話では、

『この塀の上を、馬で駆け回って、敵を迎え撃てるように造られて居ます・・・!』

のだそうで、確かに、騎馬で駆け回れる幅では有るわなあ・・・(汗)

 

 そして、桁外れな光景への溜め息を残して、城郭から降りて向かったのが、メインのメインだった

『大雁塔・・・』

である・・・!

 

(画像は、Record China より拝借)

 

 これも、ガイドさんの得意気な説明だったと記憶するが、

『玄奘三蔵が、インドから持ち帰った仏教経典などを保存するために建てた塔・・・』

だそうだが、その規模を、今、改めてWikipedia くんで確かめると、

『7層64メートル・・・』

だったのだそうだが、あの時、ガイドからそれを聴かされて、皆で、

『ホホウ・・・!』

と云いながら、上を視上げて仰いで居ると、ガイドさんは、然も不敵な口調で、

『昇りたい方は、是非昇って、一番上から、長安の街を眺めて視てください・・・!』

と云われても、誰も、そんなご苦労な仕儀に及ぶバカは、オジサマ&オバサマには居ない・・・(笑)

 

 ところが、だ・・・!

 このツアーメンバーを束ねて居る『R・Sさん・・・』が、直ぐ近くに居たジジイに向かって、想わせぶりな口調で、

『哭檄さん・・・、若いんだから昇って来てよ・・・!』

と嗾けて来たでは無いか・・・(汗)

 

 その瞬間、ジジイを除く、

『27名の薩摩のオジサマ&オバサマたちの眼・・・』

が、一斉にジジイの方へ向いた・・・(笑)

 

 先に明かして於けば、この『R・Sさん』は、自分が受け持つ地元のRADIO番組(=城山スズメ・・・)

『ネタ探し(=取材)・・・』

も兼ねて、謂わば、仕事で来て居るのだから、帰ってからの土産話の、

『話題創りをしなければならないお立場・・・』

なのは、もう、上海からの道中で十分感じては居たのだが、

『此処で、俺に振るかー・・・?!』

と云うシチエ―ションであった・・・(笑)

 

(つづく・・・)