2023年の読書記録。

 

『鬼滅の刃』を読破爆笑

『カリスマ保育士てぃ先生』の本も読めました。

 

 

私が過去にTVで見た

てぃ先生の取り上げられ方について

感じたことを書きます。

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炎おねがいカリスマ保育士ハート炎

 

視聴者を踊らせる言葉で惹きつけたいのは

メディアの宿命ですよね。



てぃ先生が園を訪問して保育実践をしたら

子どもたちがお片付けをし始めた!

子どもが泣き止んだ!

 

すごいノウハウの引き出しを持った保育士として

映し出されていました。


 

 

まず感じたのは

 

この取り上げ方では

ふだん保育を実践している現職保育士が

保育を知らない素人に見えることキョロキョロ

 

 

子どもは(大人もかな?)基本的に

片付けなんてしたくありません。



それを保育士は

日々言葉がけを工夫したり、一緒にやったり、

その子の前月からの成長を認めてほめたり


…色々しているんじゃないかな?



それに

物理的に「今」片付けられればOKでもなく

 

(もちろんそこは大きいです。実際、早く片付けて次に移りたいし)


片付けが定着する気持ちの部分も

教えているんじゃないかな?

 

さらに

飛び込みでその日だけ来た先生の珍しさよ爆笑

 

言うことを聞いてあげよう、と

忖度や思いやりが働く子どももいて当然。

 

けれどその方法が、3日後も有効とは限らない。

 



 

毎日手こずる片付けを一瞬で解決してすごい!

ノウハウがクローズアップされるけれど

 

てぃ先生にしても大切なのは

その「エッセンス」ではないわけです。

 

 

てぃ先生は数多くの教育文献を読み、

発達心理学に基づいた実践を積み重ね、

日々研究を続けられています。

 

 

そこはショートカットされ(仕方ないけど)

一足飛びに分かりやすいノウハウを披露。


カリスマ!と崇める。

 

メディアは万人受けを狙うものだけど、

情報は都合よく切り取られますよね。

 

てぃ先生の魅せ方。

マーケティングとしては成功だなーと感じます。

 

保育園・幼稚園も、英語や体操、スイミングなど

ニーズの高いカリキュラムの導入で

人気を高める例はありますね。

 

 

ですが、幼児教育で最も大切なものは

もっと他のところにあります。

 

プログラム、カリキュラム、メソッド…

あるのはいいですが


どのような理念で保育が計画され、

実践されるか?が重要です。

 



一例ですが、仕事で2010年前後に

幼稚園訪問に行ったときのこと。


シュタイナーやモンテソーリのような

有名な教育法の園でしたが、

先生はごく普通に体罰を行っていました。


導入するメソッドが素晴らしくても、

実践する先生がダメだと機能しません悲しい

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放課後デイのような施設も同じです。


カリキュラムが導入されていることよりも

マネジメントが行き届いていることが大切。

 

 

保育・教育におけるあらゆることが

物理的・構造的に決まっていること。

 

出欠確認の仕方、地震時の避難方法、

嘔吐や痙攣があったときの職員の動き…など諸々。

 

 

それがなかったために、

真夏の園バスに幼児を取り残す

悲惨な事件が起きたのだと考えます。

 

 

こんな場合はどうする?が明文化されていて、

施設の利用者に迷いが生じないこと。

 

 

地味ですし

あえて保護者にアピールする部分ではないですが

 

運営基盤がしっかりしていることが

子どもの怪我を防ぎ、命を守ります。


その安全安心のうえに

心を育む保育・教育は成り立つと思っています。

 

 

(私は児童発達支援ですが、一部の悪質な業者の

影響もあって?監査が厳しくなっています)

 

 

 

てぃ先生の取り上げられ方から

そんなことを感じました。

 

 

 

 ↑こちらの本も「スゴ技」という売りですが、

根底にある理念と、

てぃ先生の子どもへの眼差しがステキハート

自分の発達支援に活かしたいです。