これまでに100作品以上のKinde書籍を出版してきたノウハウを伝えます。
Kindle出版をしたい方の参考になればと思います。
Kindle出版を100作品リリースしているという話をすると、「よくできるね?」、「自分には書くものがない」、「そんなに書くネタがない」と言われることがほとんどです。
けれども書くネタなんていくらでもあるというか、ネタは作ることさえできます。
特に、自分の持っている知識やノウハウ、経験はネタになります。
これまで執筆してきた書籍のネタの見つけ方、作り方について紹介します。
(1)知識、ノウハウ、スキル
参考書や教則本は書籍としての定番のネタです。
自分の知っていること、専門の分野については他の誰よりも詳しいと思います。それらをブログに書いたり、SNSで発信したりする人もいるでしょう。その投稿をまとめてみてはどうでしょうか。
実は、私が最初に出した電子書籍「ギターノート 教則本では教えてくれないギター」がそうでした。
もともとブログに自分がギターでやってきた練習法や演奏のときに意識することを書いていたものですが、知り合いのIT関係の社長さんに電子書籍にしてみないと誘われたことで実現しました。
実際に自分が経験したギターという楽器を、自分はこうやって練習して弾けるようになったという初心者向けにノウハウをまとめました。
教則本と言うと、すごい先生みたいな人が出すもののように思えて自分には無理と謙遜してしまいがちだが、初心者向けとターゲットを設定することで、自分にもできると思えたのです。
(2)自分の経験してきたことを伝える
旅行記などの体験記、ビジネスで言えば独立起業などもそうです。同じように経験してみたい人にとっての参考書になるでしょう。実際に体験したことのある人の生の声は何よりも参考になるため、興味を持つ人は多いです。
私の場合、移住体験をつづった「あいでみっせ 移住・二拠点という生き方」がまさにそうです。
5年前に移住して二拠点の活動をさせて経験を書きました。
どんな思いで移住や二拠点を考えたのかという内容で、移住したい人はもちろん、生き方や働き方を考えている人などキャリアの参考になれば幸いです。
また、起業や副業の相談を受けることがあったので、フリーランスになるのなら、こんなことをしたらいいのではと伝えたことをまとめました。
このあたりの内容は、ブログやセミナーで発信してきたことでもあります。
例えば、講演会で話た内容があれば、それを動画などに残しておけば、それを文字に起こすことで、まとめやすくなるでしょう。
今の時代は、スマホで記録に残しておくことも出来るので、何らかの形で記録に残しておくと、後々役に立つでしょう。
(3)新しい価値観の提案
自分の考えや考察を論文のように発表してもいいでしょう。論文というと学者のような固いイメージがあるかもしれないが、そんなに固く考えなくてもツイッターでこんなふうになったらいいなとか、こんなことしたいってつぶやいたこともあると思います。言論の自由と言われますが、とは言え発信者には発言に対する責任があります。発言に対して、こんな意図でこんな背景があったから、そんな発言をしたと体系的に説明できれば、より共感してくれる人も現れるのではないでしょうか。
私の場合、これからの時代の生き方や働き方について思うことがあります。もっと働くことを楽しめるようになればいいと考えますし、そうした働き方を手にいれられたら社会がもっと良くなると思っています。
パラレルワーカーという複業という働き方もその一つだと思い執筆したのが、「インディペンデントビジネスプロデューサーの仕事の作り方とお金の話」です。
インディペンデントビジネスプロデューサーという言葉に馴染みのない人もいると思うが、新しい価値観で新しい事業を作り出す人のことを言うが、最近出てきた新しい言葉である。
実は、新しい言葉を自分でも作っていい。若者は友達同士で使う新しい言葉を作って楽しんでいる。同じようにどんどん社会にフィットする新しい言葉を生み出して、新しい価値観を発信してもいい。
(4)まとめ書籍
まとめサイトならぬまとめ書籍も面白いでしょう。格言集や偉人の名言などをまとめた書籍をイメージするとわかりやすいと思います。
他にもブログの記事やSNSの投稿をまとめるのもいいでしょう。そんなものが売れるの?と思うかもしれませんが、本にはまとまっているという価値があります。それについては下記ブログを参考にしてください。
以前、ブログのネタとして、ビジネス書や自己啓発などの実用書を読んで印象に残った言葉をストックしていました。
それをヒントに発信もしましたが、自分への挑戦のつもりで365日毎日メルマガを書くというチャレンジをしたことがあります。
自分が毎日コツコツ、一年間365日続けられる人間だという自信をつけるのが目的で始めました。
その内容は、ずっとストックしていた自分が刺激を受けた言葉、つまり格言を紹介するというものでした。
そのことを思い出し、当時のストックしていたノートを引っ張り出し、日めくり電子書籍という形でリリースしたのです。
ちなみに、毎日決まった時間に配信はできませんでした、一年間メルマガを書けたことは、やはり自信になりました。
ネット上でもまとめサイトがあるように、自分の好きなものを紹介する本というのは良いと思います。
まとめてあるからこそ、見る側にとってはわかりやすいのです。
(5)写真集
カメラマンにはぜひチャレンジしてもらいたいのが写真集です。私が試しに作ったのが「希望と明日と勇気ちゃん」
自分の幼少の頃の写真をまとめたものです。
子育て日記やこども成長記録を残したい親もいるのではとこういう形もできるのでは作ってみました。
書籍というと文章というイメージが結びつきがちですが、写真集も書籍の一つです。
だから、カメラマンはもちろんのこと、かわいがっている猫の写真をまとめるのもいいのではないでしょうか。
スマホの中にある画像もコンテンツになるということを見逃してはいけません。
(6)コラボ、監修をお願いする
私の場合、アーティストはクリエイターがまわりに多くいるため、そのノウハウを監修してもらうという形で提供してもらいました。
コロナの影響を受けて、配信のニーズが高まったこともあり、映像撮影のフリーランス宮原那由太さんに監修してもらった「本格配信ライブのはじめ方」
レコーディングエンジニアのパンジー関さんとは、レコーディングノウハウをまとめた「世界一わかりやすいDTM」は、シリーズ化しています。
パンジー関さんが代表を務める江古田アコースティックレコーディングでレコーディングしたアーティストを応援するマガジン「江古田Acoustic Recording Magazine」も不定期ですがシリーズ化して出版しています。
これらは、取材してノウハウを教えてもらうことで作成します。
取材の様子を録音して後々文字におこしてまとめれば完成できるでしょう。
一緒にやることで、知らないことも教えてもらえるし、一緒に作っている感もあり、リリースした時の達成感を分かち合えるのがいいと思います。
まわりにいる専門的な人が持つコンテンツを紹介するのはお互いのwin-winになります。
アーティストやクリエイター、経営者や各職業の人に仕事の話を聞くだけでもためになることはあると思います。そうした自分にないものを持っている人とコラボしたり監修してもらったりするといいでしょう。
(7)音楽コンテンツ
今まで、音楽コンテンツの公開ツールとしてCDがありました。
最近では、itunesやspotifyなどのデータ配信が主流となっています。
また、ミュージックビデオやライブ映像などの映像コンテンツをyoutubeなどにアップする方法もあります。
そして、同じようにKindleという媒体も活用できます。
電子書籍は、文字と画像で表現するため音声を載せることはできませんが、データ配信なためリンクを貼ることが可能です。
だから、そのリンクから例えばyoutubeなどのコンテンツへ飛ばすことができるのです。
CDで言うところのジャケットの部分、歌詞を電子書籍としてリリースして音声もしくは映像コンテンツにリンクで飛ばす。
もっと言えば、歌詞だけでなく、ライナーノーツのようなもの、その曲のできた経緯を載せれば、リスナーへその曲が出来た思いを伝えることができるでしょう。このことは、よりその曲への共感が生まれる仕掛け作りとなります。
実際に私もアーティストさんからの依頼を受けてライナーノーツを作らせていただきました。
他にもツアーなどをしたならば、そのツアーパンフレットといったドキュメンタリー作品を文章で表現しつつ、そのライブ映像へリンクで飛ばすなんて活用の仕方も面白いと思います。
ペーパーバックにて、写真集やエッセイ、ライナーノーツを出版すれば、アーティストグッズとして販売もできます。
グッズ販売会場などでサインを入れてファンに渡すこともできるでしょう。
これらは、よりアーティストの魅力を伝えるコンテンツとなり、個人的には魅力に感じています。
(8)映像コンテンツ
私は未実験ではありますが、音楽コンテンツと同様に映像コンテンツも考えられます。
要領は同じで、映画やドラマ、ドキュメンタリー作品などのパンフレットから映像コンテンツが配信されているURLへリンクで飛ばします。
amazonプライムやNetflixによってDVDの購入やレンタルは減少しています。
そうした背景やコロナ禍にある現代において、映画館や劇場へ足を運んだり、DVDを購入したりするのはファンに限られてきます。
ファン作りや知ってもらうツールとして映画監督や劇団が取り入れてもいいのではないでしょうか。
以上のようなことを考えて、言葉でまとめるとKindle出版が可能です。
一人で難しければ、ライターやデザイナーといった専門家のサポートを受けてもいいでしょう。
自分のやってきたこと、得てきた知識、ノウハウ、スキルなどを棚卸すれば、けっこうネタはみつかるのではないでしょうか。
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