デイヴィッド&ジーン・リントン夫妻はジーンが相続した田舎の家に移った。その家にはポルターガイストが住んでいた。
デイヴィッドは浮気をし、ジーンを殺すようにと唆された。危機に陥ったジーンをポルターガイストが助けた。
製作年:1960,監督:Montgomery Tully,脚本:Maurice J. Wilson,原作:Laurence Meynell
■ はじめに
◆ 登場人物
デイヴィッド・リントン(トニー・ライト)
ジーン・リントン(パトリシア・デイントン)
パトリック(-) ポルターガイスト
オブライエン夫人(アニタ・シャープ=ボルスター)
モリス・ラムリー(サム・キッド)
ヴァレリー・ストックリー(サンドラ・ドーン)
◆ 補足
ポルターガイストとは、誰も手を触れたりしていないのに、音や光の発生、物体の移動などが起こる幽霊現象。
参考。「ホラー映画/怪奇映画/オカルト映画/パニック映画のリスト」。
■ あらすじ
◆ リントン夫婦
デイヴィッド&ジーン・リントンは借家を転々として、二人には借金を背負っている。
デイヴィッドは作家志望だが見込みが立っておらずアルコール依存症である。
当然二人の仲はうまくいっていない。
また偽札一味の片棒を担いでいる。おまけに浮気をしている
◆ ポルターガイストが現れた
ジーンは遠縁の叔母から「フォー・ウインズ/Four Winds」という場所にある家屋と1000ポンドを相続した。
二人の間には希望が見えたように思えた。
そこにはオブライエン夫人というメイドがいた。夫人は「この家にはパトリックという名前のポルターガイストが住んでいる」と警告した。
二人が住み始めるとパトリックは家具を動かしたり、鏡を壊したりする。ただパトリックには悪意はないようである。
だがデイヴィッドはパトリックを嫌って、こんな家に来たことでジーンに敵意を向けた。
それを見たパトリックは自分の力を使ってデイヴィッドに警告した。
◆ デイヴィッドはパブに入り浸った
デイヴィッドは家にいるよりもプラウというパブに入り浸るようになった。
そこで不動産屋のモリス・ラムリーと知り合った。ラムリーは家と土地を6000ポンドで買い取るという提案をした。
またラムリーはヴァレリー・ストックリーという女性が(小説の)タイプをしてくれると言う。
◆ デイヴィッドはまた浮気した
だが家と土地はジーンの名義なので、デイヴィッドは何もできない。
この話をしてみたが、ジーンは拒否した。
彼はジーンの金を盗んでヴァレリーに渡して「離婚が成立すれば、一緒になれる」と囁いた。
だが渡された金がジーンのものであることを知ったヴァレリーは、ジーンを殺すようにデイヴィッドを唆した。
◆ パトリックはジーンを助けた
ジーンとデイヴィッドの対立を見てパトリックはジーンに味方するようになる。
パトリックがいろいろと騒ぎ立てるがオブライエン夫人は「パトリックがやっているのよ」と断言した。
ジーンはデイヴィッドの浮気を知って夫を追求した。
デイヴィッドは「浮気は終わった」とジーンの攻撃をかわし、とりあえずヴァレリーとは縁を切った。
デイヴィッドはジーンをエレヴェーターのフロア側ドアを開けて突き落とそうとする。だがその瞬間パトリックがドアを閉めてジーンを助けた。
補足。この家のエレヴェーターはフロア側のドアは手動で開閉する。
さらにデイヴィッドは過剰の睡眠薬をホットミルクに混ぜてジーンに飲ませようとする。カップを渡して部屋から出て行った。
ジーンがカップを口に近づけると、パトリックは猛烈な音を立てた。これが繰り返されたのでジーンは理由が分かった。
ホットミルクを外に捨てて、寝たふりをしてやり過ごした。
◆ パトリックは火をつけた
ジーンはロンドンに行って弁護士に「夫に殺されかけたが、ポルターガイストが助けてくれた」と相談した。
弁護士は「ポルターガイストが助けてくれた」という話は裁判では通用しないと言う。
ジーンが留守をしているため、デイヴィッドはヴァレリーを家に呼んでベッドに入った。
パトリックは二人を寝室に閉じ込めて、さらに火をつけた。二人は逃げようとしたが、ドアも窓も開かない。
オブライエン夫人は駆け付けた。戻ってきたジーンは、焼け死んだ二人を確認した。