ドリスは納得できない結婚式の前夜に逃げ出し、貨物車に忍び込んだ。
その貨物車はロデオの賞金で買ったカドルズという牛を運ぶジェフという牧童が乗っていた。
ドタバタしながらドリス、ジェフ、カドルズの旅が続いていく。
製作年:1936.監督:Norman Taurog,脚本:Walter DeLeon,Francis Martin,Jack Moffitt,Sidney Salkow,原作:Mervin J. Houser
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ドリス・ハリデー(フランシス・ファーマー)
ロバート・ハリデー(サミュエル・S・ハインズ) 父親
ペネロペ・ライランド(ルシル・グリーソン) オバ
ジェフ・ララビー(ビング・クロスビー)
カドルズ(?) ジェフの牛
バック(ボブ・バーンズ) カウボーイ
エマ・マズダ(マーサ・レイ) バックの恋人
ビング・クロスビーなのでジェフが歌う場面がかなりある。フランシスは歌わないのか?
フランシス・ファーマーの不幸な生涯が映画化されている。「(1982)女優フランシス・ファーマー/Frances」。フランシス役はジェシカ・ラング。映画なのである程度の脚色・誇張はあってもよいのだが、この映画はそれが極端であると言われている。
■ あらすじ
◆ ドリスは結婚式前夜に逃亡
ドリス・ハリデーの父親はニューヨークの銀行家である。当然金持ち。
ドリスは結婚することになった。相手も金持ち。だが父親の意向で結婚するようなもので、ドリスはあまり気が進まない。
ドリスのオバでアリゾナで牧場を経営しているペネロペ・ライランドは「愛のない結婚はすべきでない」とドリスの警告した。
ドリスはペネロペの言葉に納得して、式の前夜に逃げ出した。
◆ ジェフはロデオの賞金で牛を買った
カウボーイのジェフ・ララビーと相棒のバックはニューヨークに来た。
ジェフはマディスン・スクェア・ガーデンで開かれたロデオ大会に出場し見事に優勝した。
その賞金でカドルズという牛を買った。それを貨物車に乗せて運んでいく。
バックはエマ・マズダという女性と親しくなって、ジェフとは別に帰る。
◆ ジェフとドリスは列車の旅
ジェフがカドルズを積んでいる貨物車に入ると、干し草の中に女性が寝ていた。実はドリス。
お互いに思いがけない出会いで喧嘩をする。そうこうしているうちに、列車は発車した。
列車はカドルズと二人を乗せて何日も走っていく。
二人は喧嘩しながらも、次第に相手のことが分かってくる。
◆ 列車は発車し、置いてきぼり
停車している時にドリスが赤いスカーフを首に巻いた。
その赤い色に興奮したカドルズがドリスに突進した。慌ててドリスは貨車を飛び降りて逃げ出した。
カドルズはドリスを追いかけ、ジェフも追いかけた。
その間に列車は発車して置いてきぼりとなった。
◆ ドリスは車を盗んだ
ドリスは車に手を上げて乗せてもらおうとする。若い女性が手を挙げているにもかからず、止まってくれない。
ジェフも手を上げて車を止めるが、カドルズが一緒と分かって拒否される。
ドリスは、後ろに荷車を引いている車を見つけて、その車を盗んだ。
走っていくと、ジェフとカドルズがいたので、カドルズを荷車にのせることができた。
その車で旅をしていく。こちらの旅でもいろいろトラブルが発生するが、なんとか進んでいく。
◆ 二人はペネロペの牧場に来た
ジェフとバックは実はペネロペの牧場の牧童である。まるで映画みたいな偶然だな。
バックとエマはペネロペの牧場に戻って来た。
ドタバタしながらもジェフとドリスも牧場に到着した。ドリスは、そこがペネロペの牧場であることに驚いた。
バックとエマはジェフ&ドリスにダブル結婚式を提案した。
ジェフもドリスも異存はなかった。だがペネロペがジェフがドリスの財産を狙っていると考えてジェフを非難した。
◆ めでたく結婚式
そもそもジェフは、ドリスが金持ちの娘であるとは、まったく知らなかったのだが、ペネロペの批判の言葉を聞いてジェフは牧場を飛び出した。
だがドリスはシェフを追いかけて引き戻した。
めでたくダブル結婚式が行われることになった。
■ 出演作
◆ フランシス・ファーマー
(1942)ベンジャミンの物語/Son of Fury: The Story of Benjamin Blake
(1941)無法地帯/BADLANDS OF DAKOTA