■ WHAT A WOMAN!
エージェントのキャロルは「旋風」の映画化権を獲得して映画会社に売った。
その映画の主演俳優を探す。実は原作者のアンソニー・ストリートがマイケル・コブ教授であることを突き止めた。
さらにマイケルは主演俳優にピッタリである。最初は出演を渋ったマイケルは出演に同意した。
そしてマイケルはキャロルに猛アタックを始めた。キャロルは追い詰められて婚約した。
製作年:1943、監督:Irving Cummings、脚本:Therese Lewis、Barry Trivers、原作:Erik Charell
■ はじめに
登場人物(キャスト)
キャロル・エインズリー(ロザリンド・ラッセル)
ハワード・エインズリー上院議員(エドワード・フィールディング) 父親
ヘンリー・ペッパー(ブライアン・エイハーン) 記者
マイケル・コブ教授(ウィラード・パーカー) アンソニー・ストリート
ジェーン・ドレイク(アン・サヴェージ) 女優
■ あらすじ
◆ キャロル・エインズリー
ニッカーボッカー誌のライターのヘンリー・ペッパーは編集長からキャロル・エインズリーの記事を書くことを命じられた。
キャロルは上院議員の娘で「優秀キャリアウーマン」に選ばれた。
彼女はエージェントをしておりベストセラーとなった「旋風」の映画化権を、競合他社を蹴落として契約し、それを映画会社に売った。
ヘンリーは並みの記事は書きたくなかったので、キャロルを密着取材することにする。別の言葉を使えばキャロルに付きまとった。
◆ マイケル・コブ教授
キャロルはさらに「旋風」の主役となる人物を探している。ベストセラーなので、並みの俳優では不可である。
ところで「旋風」の著者はアンソニー・ストリートという人物であるが本名は知られていない。
しかしキャロルはアンソニーが実はパクストン大学のマイケル・コブ教授であることを突き止めた。
会ってみると、なかなかのハンサムである。思わずキャロルはウットリとする。注、もちろんヘンリーは付きまとっている。
◆ 「旋風」の主人公
後ほどキャロルは「マイケルが旋風の主人公にピッタリ」と思いついた。
相手役予定のジェーン・ドレイクも連れていった。もちろんジェーンもマイケルを見てウットリ状態。
しかしマイケルは映画に出る気などはサラサラない。
ここでキャロルは非常手段。「アンソニー・ストリートは実はマイケル・コブ教授」と暴露する。
マイケルは怒り、また大学の教授会はマイケルを白い目で見た。
しかしこれでマイケルは映画への出演を同意してニューヨークに行った。
◆ ヘンリーもマイケルもキャロルを...
マイケルは映画会社のスクリーンテストを受けた。だが、自分が書いたはずの甘いセリフを喋ることができす。見事に失格。大学に戻った。
一方ヘンリーは、相変わらずキャロルに付きまとっていた。次第にキャロルに惹かれてくるのは必然である。
キャロルの仕事を成功させたいヘンリーはマイケルの元に出かけて「キャロルがあなた(ヘンリー)を好きだ」と吹き込んだ。
マイケルはこれを本気にした。映画に出演するべく、肉体的なトレーニングや話し方、演技を勉強した。
マイケルは再度のスクリーンテストに合格した。
ここまではヘンリーの計算通りである。
しかしマイケルはキャロルに猛アタックを始めた。
◆ キャロルはマイケルと婚約
一方キャロルはずっと付きまとっていたヘンリーを好きになっていた。
しかしそれをマイケルに告げると「映画出演の話がオジャンになるかも?」という心配があった。
その状況でマイケルはキャロルに強引に迫る。キャロルはワシントンにいる父親の元に避難した。
しかしマイケルはワシントンまで追いかけて来て、父親のエインズリー上院議員にも会って「二人の婚約」を発表した。
追い詰められたキャロルはなすすべもなく結婚に同意した。
◆ ラスト
トントン拍子というよりも雪崩のごとく状況が進んで結婚式の前夜。エインズレイ家の屋敷。招待客もすでに集まってきている。
ヘンリーもいる。そして困っている。腹立ち紛れであるか巧妙な戦術であるかは不明だが、ヘンリーはキャロルを激しく侮辱した。
するとキャロルは招待客の前で「仕事のための結婚はしない」と宣言。
言い終わるとキャロルはヘンリーに抱き着いた。
■ 出演作
◆ アン・サヴェージ
(1945)恐怖のまわり道/Detour
(1949)悪魔の揺り籠/シルヴァーシティの悪魔/Satan's Cradle
(1946)裏切った女/Renegade Girl
(1945)殺人への謝罪/Apology for Murder
(1943)旋風の女/WHAT A WOMAN