■ The Shop Around the Corner
製作:1940年、脚本:サムソン・ラファエルソン、監督:エルンスト・ルビッチ
■ あらすじのあらすじ
アルフレッドは雑貨店に勤務している。新しくクララと言う女性が雇われた。
アルフレッドが指導するが、クララは何かと自分の意見を言って小競り合い状態となる。しかしクララに惹かれていく。
一方アルフレッドは女性と文通している。まだ会ったことはないが、今度デートする予定。
デートの日。クララは「今日はデート」と店を出て行った。アルフレッドもデートに出かけた。
待ち合わせ場所にはクララがいた。アルフレッドは気後れしてクララに「相手は現れたのか?」と口走った。からかわれたと思ったクララは怒った。
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ヒューゴ・マトゥチェック(フランク・モーガン) 店主
エマ・マトゥチェック(-) ヒューゴの妻、電話の声のみ
アルフレッド・クラリック(ジェームズ・スチュアート) 主任店員
クララ・ノヴァック(マーガレット・サラヴァン) 新入店員
フェレンツ・ヴァダス(ジョセフ・シルドクラウト) 店員
フローラ・カゼック(セーラ・ヘイドン) 店員
ピロヴィッチ(フェリックス・ブレサート) 店員
イローナ・ノヴォトニー(イネズ・コートニー) 店員
ペピ・カトナ(ウィリアム・トレイシー) 配送担当のバイト、後で店員
ルディ(チャールズ・スミス) 新しい配送担当のバイト
探偵(チャールズ・ウォルトン)
医者(エドウィン・マックスウェル)
警官(チャールズ・アーント)
顧客(サラ・エドワーズ)
顧客(グレイス・ヘイル)
■ あらすじ
◆ クララが雇われる
場所はハンガリー・ブダペスト。中流階級に雑貨を販売している店。
アルフレッドがピロヴィッチと話していると女性が入ってきた。クララ。アルフレッドは客かと思ったが「雇ってください」とのこと。
アルフレッドは断った。クララは納得せずヒューゴに頼み込んだ。ヒューゴも断った。
その時女性の客が入ってきた。ヒューゴは仕入れたばかりのタバコ入れを勧めた。女性客はその提案を拒否したが、割り込んだクララは、それをキャンディ入れと提案して販売した。
クララは雇われることになった。
◆ アルフレッドは文通をしている
クララは雇われてアルフレッドの指示で仕事をしていくが、クララは自分の意見をはっきりと言うので、二人は何かと小競り合いを繰り返している。
アルフレッドは文通をしていると話した。「最近は愛について語っている」。
まだ会ったことはないようであるが、しかし会う約束をしたとのこと。
◆ 飾りつけを変える
店員たちはヒューゴとエマの間に何か問題が発生していると噂している。
ヒューゴは、外から店を眺めた後、店に入ってきて「飾りつけの変更が必要だ。残業してやれ」と指示した。
アルフレッドがヒューゴに文句を言うが、はっきりとは理由は言わない。注、もちろん文通相手とのデート。
クララは「今夜はデート」とアルフレッドにお願いするが、アルフレッドはクララの要求を拒否した。最近二人は仲が良かったのだが、これで喧嘩する。クララの相手はポップキンと言うらしい。
クララは、さらにヒューゴに訴えた。ヒューゴは不承不承ながら許可した。アルフレッドに対しても許可した。
◆ アルフレッドが解雇された。
店員は飾りつけの変更を行っている。ヒューゴにエマから電話があった。
ヒューゴはアルフレッドを事務所に呼んだ。そして「他で働いた方がいい」と解雇を言い渡した。
アルフレッドは事務所から店にでて、みんなに話した。店員たちは、アルフレッドを慰めた。
アルフレッドは店を出てデートに向かった。
◆ 探偵が来た
ヒューゴに電話が入った。電話に「すぐに来てくれ」と話し電話を置いた。そして突然「飾りつけの変更は明日」と言い渡した。
クララは着替えた後、喜んでデートに走った。
ピロヴィッチはヒューゴにアルフレッドの件で抗議をして出ていった。
ヒューゴだけが残った後に探偵がきた。依頼していた件の報告である。「エマの浮気の相手はフェレンツ・ヴァダス」。
◆ デートの相手はクララだった
アルフレッドとピロヴィッチがデート場所の店の外にいる。アルフレッドは心配なようでピロヴィッチに中の様子を見てくれるように頼んだ。
相手はアンナ・カレーニナの本を持ってくることになっている。本を持っている女性が座っていたが、顔は陰に隠れていてよく見えない。
一方クララは、相手を待っている。なかなか現れないので心配になってきた。店の人は「あなたは美人だから心配ない」と慰めた。
◆ アルフレッドは他人のふりをする
アルフレッドはデートの相手がクララであることを認識した。
しかしアルフレッドは偶然を装って店に入り、クララに見て驚いたふりをした。
「(デートの相手は)遅れているようだね」「嫌味は止めて」と例によって小競り合いをする。
なぜアルフレッドが、このようにしたかと言えば、本当のことを言う勇気がないからである。
アルフレッドはクララのテーブルの周りをうろうろして落ち着かない。クララの前に座ろうとすると「ここはダメ、人が来るの」と言われる。クララもハラハラしている。
結局長い間ウロウロしたあげく、アルフレッドは本当のことを言えないで帰っていった。
クララが可哀そう。
◆ ヒューゴが入院した
病院。ぺピがいる。アルフレッドが来て、病室に入った。
ヒューゴは「君を店主にする。もう一度やってくれ」と謝った。そしてエマの浮気の相手をフェレンツではなくアルフレッドと勘違いしていたことを白状した。
アルフレッドにフェレンツを解雇するように依頼し、ぺピをアルバイトから店員に昇格させた。
◆ クララが倒れた
アルフレッドは復帰した。フェレンツに解雇を言い渡した。喧嘩になったが、フェレンツは出ていった。
ぺピの後任としてルディという少年が配送担当のアルバイトとして入った。
しかしクララは気分が悪いようである。電話を受けている最中に倒れた。クララは帰宅した。
◆ クララが元気になった
クララは家でベッドに寝ている。アルフレッドが訪ねてきた。
「優秀な店員がいないと困る」「もっと大きな問題があるの、精神的な病気なの」と話す。
ここでクララに手紙が来た。みなさんにばらしておくと、これはアルフレッドが出した手紙である。
アルフレッドは「手紙を読んで」と催促する。
クララは手紙を読んで明るい顔になった。「本当は彼はきてたのよ」。
◆ クリスマスの前日
ヒューゴが退院して復帰した。クララも元気になった。雪が降っている。店は客でごった返している。みんなも張り切っている。
そしてどんどん品物が売れた。売り上げの大記録が達成された。
ヒューゴはみんなに感謝してボーナスを渡した。入ったばかりのルディにもボーナス。
◆ アルフレッドがクララにプレゼント
さてアルフレッドとクララ。アルフレッドはクララにネックレスをプレゼントした。
そしてポップキンが実はアルフレッドであることを明かした。二人はキスをした。
■ 出演作
◆ フランク・モーガン
「無法街 Honky Tonk (1941)」
◆ ジェームズ・ステュアート
(1940)フィラデルフィア物語/The Philadelphia Story
(1950)折れた矢/Broken Arrow
(1968)バンドレロ/Bandolero
(1977)エアポート'77/バミューダからの脱出/Airport '77
(1978)大いなる眠り/The Big Sleep
(1938)モーガン先生のロマンス/Vivacious Lady
(1948)出獄/CALL NORTHSIDE 777
(1940)街角 桃色の店/ピンクのみせ/The Shop Around the Corner
(1948)ロープ/Rope
(1950)ウィンチェスター銃'73/Winchester '73
◆ ジョセフ・シルドクラウト
「ショウ・ボート/Show Boat(1929)」
◆ セーラ・ヘイドン
「アンナ・カレニナ/Anna Karenina(1935)」
◆ エドウィン・マックスウェル
「グランド・ホテル(1933)/Grand Hotel(1932)」
「激怒/Fury(1936)」
◆ サラ・エドワーズ
「サラトガ本線/Saratoga Trunk(1943)」
「恋愛合戦/It's Love I'm After(1937)」