■ 取り残された戦士/The Contact
■ はじめに
登場人物
コックス(ブラッド・ピット)
モナハン(Elias Koteas)
戦争映画だが、登場人物がきわめて少なく、またほとんどセリフがない。不思議な映画である。そして時間が30分。1993年のアカデミー賞ノミネート。ベストライブ・アクション・ショートフィルム部門。
■ あらすじ
コックスは部隊からはぐれて、砂漠を彷徨っていた。太陽が照りつけているが、身を隠す場所はない。小銃を構えて周囲を警戒しながら彷徨った。
遠くに人影が見えた。少しずつ近づいてきた。同じように小銃を構えている。
二人はすぐに近くまで近寄った。お互いに小銃を構えて対峙する。そのまま対峙が続く。
コックスは周囲に毒ガスが使用された形跡を発見した。相手には言葉が通じなさそうなので、ジェスチャーで示しながら、小銃を地面に置いてガスマスクをつけた。相手もコックスの動作をまねた。
二人は少し移動して地面を覆っているシートを剥がした。下は穴になっており、二人は中に降りた。中には崩れかかった木造の構築物があった。
しばらくすると構築物が崩れ、上から物が落ちてきた。死体。すでに腐敗が進んでいる。そばにあった毛布を掛けた。
二人はガスマスクを外した。5メートルくらいの間隔を空けて対峙して座った。コックスが話しかけるが反応がない。そのまま時間が過ぎていく。
コックスが自分の名前を言うと、相手はやっと答えた。モナハン。コックスは食べ物を取り出して食べた。モナハンは食料を持っていないようである。コックスは「降伏したら(食べ物を)やる」と言う。
小さな深い穴があり、そこから水を汲んで飲んだ。夜が更けていく。モナハンは縦笛を取り出して吹いた。
二人は寝ていたが、朝になって音がしたので起きた。遠くから二台の車が近づいてくる。武装している。二人は隠れた。
数人の男が降りて穴の中に入ってきた。小銃を構えながら中を調べていく。二人は隠れている。死体を確認して出て行った。
二人は穴からでた。死体を埋葬した。昨日地面に置いた小銃を取り上げた。そして二人は握手をした後、手を振りながら別れた。
■ 蛇足
ブラッド・ピット。「テルマ&ルイーズ/Thelma & Louise(1991)」「トゥルー・ロマンス/True Romance(1993)」「セブン・イヤーズ・イン・チベット/Seven Years In Tibet(1997)」。