絵具工場見学① | しもりえにっき

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 絵画教室下落合アトリエの授業は、普段のアトリエでの制作や講評の他に、アトリエを飛び出して行う思考を凝らした課外授業が毎年定期的にあります。美術館見学写生会の他に、画廊巡り映画鑑賞会、他にも動物園でクロッキー東京芸大見学などを過去に行い大変好評を博しました。

 そして、今年はどこに行ったと思いますか?
 
なんと今年はみんなで絵具工場を見学に行ってまいりました!
   
 絵を描く勉強はいつもアトリエでやっていますが、普段何気なく使っている絵具はどこでどのように造られているか、みなさん考えたことありますか? 視点を変えて、画材の観点から勉強ををしてみるのもとても重要です。というわけで、先日行ってまいりました、絵具工場見学の様子をご紹介したいと思います。

 この度、お世話になったのは絵具会社では大手の
株式会社クサカベです。

 この日も連日続く猛暑日で、ここにたどり着くだけで汗だくでした(^_^;)
 参加人数が30人以上と大勢でしたので、大人グループと子供グループの2グループに編制して、
工場見学絵具制作を交互に行いました。

 こちらは子供グループです。工場は危険な所もあるので、保護者の方が同伴です。まずは実習室で「
水彩絵具制作」です!

 その間に、大人クラスは
工場見学が始まりました。ここでは油絵具が制作されています。

 絵具とひとくちに言っても、
油絵具水彩絵具アクリル絵具岩絵具など多種多様です。ここではその違いについて、解説して頂きました。

 ここは
体質顔料を作っているところです。体質顔料とは、一般の顔料と共に展色材中に増量剤として加えられ、流動性、強度、光学的性質の改善のために用いられる無機の白色顔料のことです。炭酸カルシウム硫酸バリウム水酸化アルミニウム(アルミナホワイト)などがあります。

 
顔料バインダー(油絵具の場合はリンシードオイル)で練り上げたものと、体質顔料が寝かせてありました。


 手前からウルトラマリンブルー、アルミナホワイト、炭酸カルシウムです。

 顔料と乾性油、さらに助剤を配合して
大型ミキサーでよく混ぜます。

 体質顔料が混ざっているものと、そうでないものとの違いを紙パレットの上で見せてもらいました。ペインティングナイフで薄くのばすとその違いがよくわかります。

 顔料とバインダーが混ぜ合わされたものを、
三本ロールミルという機械で練り上げます。顔料の塊がバラバラにほぐれ、油と均一に練り合わさることで、滑らかでツヤのある油絵具が出来上がります。



 ロールの材質にも、
(御影石)、セラミックの3種類あるそうです。顔料によって使い分けるのですね。



 皆さん工場のスタッフの方の説明に真剣に耳を傾けています。普通はなかなか聞くことのできない貴重なお話です!


 できたてホヤホヤの絵具を触らせて頂きました。なんだかお豆腐屋さんみたいですね(笑)。





 こちらは
品質管理室です。安定した品質を保つため、出来上がった油絵具の品質をチェックします。色、硬さ、粒子の大きさなどを確認し、基準に合格したものだけが製品化されるそうです。


 色差計にかけられたサンプルのデータが数値化され、コンピューターの画面に表れます。

 こちらは練りの硬さを測る
粘度測定器です。

 でも最後は人の目で確認します。クサカベには品質を最終チェックする職人さんがお二人いらっしゃるそうで、
熟練の目で確認します。もし、計器と職人さんの見立てが食い違った場合は、職人さんの見立てを優先するそうです。

 すぐ脇には色見本となる
基準絵具がズラリ! 厳しいチェックに合格した絵具は、缶に詰めて1週間から1ヶ月程寝かせるそうです。
 熟成させることで絵具の風合いが更に増します。まるでワインのようですね!
                           

 熟成した絵具を、後ろに見える
自動充填機でチューブに詰めていきます。

 チューブに
ラベラー機でラベルが貼られます。

 最後に
箱詰めされて完成です!!この後、全国のお店に出荷されていくのですね!
 ちなみにこの絵具のチューブ、一日で何本作られると思いますか?
なんと
約4000本も作られるということです!

 これで工場見学は終了! さあ、次は子供グループと交代で、
絵具制作です!!
 でも、ここで一息つきましょう。絵具制作の模様は次回の「
工場見学②」でご紹介致します!
 乞うご期待です!!!

                      つづく

絵画教室 下落合アトリエ
講師 村尾 成律
www.shimorie.com

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