バリュー・ポジションは、
マーケティングの土台です。
バリュー・プロポジションは、
(1)あなたが提供できる価値で、
(2)顧客が望んでいる価値であり、
(3)他社が提供できない価値、
ことです。
これは、言い換えれば、
顧客が、あなたから、商品・サービスを購入しなければならない理由、
のことです。
この購買動機を探すために、
価値を自社、他社、顧客の3側面から眺めるのが、
バリュー・プロポジションです。
問題は、どうやってそのバリュー・プロポジションを明確にするか、ですが、
私は、上記の順番で考えるのがよいと思っています。
つまり、まずは自分が提供できる価値を探り、
次に、その中で顧客が求めている価値を探り、
最後に、あなたが提供できて、顧客が求めている価値を、
他者に提供できるかを考えるのです。
たとえば、あなたが医療機関で事務をしてきたなら、
医療機関における事務手続代行という価値を提供できるでしょう。
そして、医療機関は、行政機関への膨大な申請手続きに、
困っているのかもしれません。
つまりは、そこに価値を感じているとします。
そして、あなたの地域に
そのようなことをしている行政書士がいなそうであるなら、
あなたが医療機関に提供することができる価値は、
とても大きいものになります。
もちろん、
ほとんどすべての医療機関は、
自前でその手続きを行っているでしょうから、
その部分の検証は必要です。
ただ、分かっていただきたいのは、
今回、例に出したのは、
こういうふうに考えるということです。
まずは自分が提供できる価値を考えて、
その価値は、どのような顧客にとって、どのような価値を持つかを考える。
そして、最後に他社が提供できる価値で、カバーされていないかを考える。
厳密な意味で、
あなたしか提供できない価値、というのを作るのは大変です。
しかし、この3つの自社、他者、顧客という3つの視点で確認をするという習慣は、
つけておいたほうが、よいですよ。