GERMANY, 5
エルベの誓い
モスクワ郊外から反撃に転じたソビエト軍。ヨーロッパ戦線でノルマンディ上陸作戦を敢行した連合軍《イギリス軍・アメリカ軍・フランス軍》は反撃を開始した。1945年4月、東から追い詰めたソビエト軍、西側から攻めた連合軍が挟撃してドイツ ナチス軍をドレスデン近くで殲滅した。しかし戦闘が終わったエルベ川両岸には両軍の兵士たちの死体が累々とつづいていた。
激しい戦いが終わったあと、エルベ川で合流したソビエト軍と連合軍の兵士たちはエルベ川の浅瀬で抱き合い、
「戦場で死ぬのは若者たちだ。二度と戦争を起こしてはならない」と平和を誓い合った。これが「エルベの誓い」と呼ばれ、以降世界の平和運動の合言葉となった。
敗戦後日本の反戦・平和運動でも“エルベの誓い”は広く語りつがれていた。
2020・4・27、月、