先日、「西洋美術館コレクター松方家の別荘がカフェに転用」という話を書きました。

 

あの後少し調べてみたところ、この別荘、旧軽井沢ハウス、別名旧松方家別荘は、正確には松方家のなかでも特定の個人が所有していた別荘であって、国立西洋美術館のコレクションを築いた松方幸次郎がここを使用したといったことではありませんでした。

具体的には幸次郎の弟・正熊の次女・春子(ハル)の持ち物とのこと。

 

ハルさんはつまり、政治家・松方正義の孫。

夫はかのライシャワー氏。

ライシャワー氏の奥さんがハルさんというのは知っていたけれど、松方春子さんだったのですね。

 

となるとこの別荘もハルさんとライシャワーさんの別荘、と言ってもいいのかな、と思いきや、ライシャワーさんは別途軽井沢に自身の別荘をお持ちでした。

 

ひとりずつ軽井沢に別荘所有してたわけですか。

 

こちら、現在のようにカフェ(「涼の音」)に転用される前の70年代には作家・森瑤子さんが執筆活動を行った、と解説看板に書かれていました。

 

 

 

 

松方正義氏は何十人子供がいたのかよくわかりませんが、とにかく子だくさんで、彼らは様々なVIPの子女・子息たちと婚姻関係を結んでいて、親族一同、名家オンパレードです。

 

以前そういえば元フィギュアスケーター八木沼純子さんが松方家の血筋だったなぁとWIKIをチェックしてみたら、正義氏の八男の方の流れでした。

正義氏から見ると玄孫。曾孫の子ども?

 

 

この一家、親族の数がすごいことになっているので、WKIを見だすと止まらない・・・正義氏の長男・巌氏は、三田のイタリア大使館に自邸を持っていたんですね。

 

銀行破綻の責任を取り手放し、といったことが書かれているけれど、松方コレクションで知られる幸次郎氏も、社長を務めていた川崎汽船が傾きそうになり、コレクションどころではなくなってしまったし、会社経営も大変。

 

特に幸次郎氏の川崎汽船は軍事需要で博打のような商売をしていた分(確か、受注前に先行して船を作ったとかそんな話を聞いた記憶)、日露戦争の終結が響いたのでしょうね。

 

 

 

 

こちら伊太利大使館。

写真を撮ったのは今年の夏、慶應キャンパスに新たにできたカフェ「Café Tempus」に行った帰りのことでした。

 

 

 

 

 

 

ちなみに4月に慶応三田キャンパス内にオープンしたばかりのCafe Tempusですが、数か月で八角塔へと改名されたらしく、さらに営業しているかどうかは確認してください、みたいなコメントも散見されます。