一部展示が今日最終日だったので、思い切って行ってきました。
慶応大学の新ミュージアムKeMCoへ。
KeMCoを予約すると、アートセンターと新図書館の展示も見ることができ、そのうち新図書館で開催されていた「文字景」展が5/29まででした。
そして一通り見た後は、先日コメント欄で教えてもらった旧図書館内カフェ「Café Tempus」へ。
4月末にオープンしたばかりのようです。
駒場東大の研究関係キャンパスなどは、先日通りかかったら一般の入構はできない感じでしたが、慶応はこのカフェやアートセンターなどを一般開放するなどコロナでも入構規制はないんですね。
(なお、KeMCoだけはキャンパス内ではなく大通りから直接入るかたちです。)
「Cafe Tempus」と書かれた看板の形は砂時計でしょうか?↓
Tempusってフランス語のTemps、つまり時という意味なので、砂時計の発想もありだと思います。
ただこの砂時計、ひっくり返したら倒れてしまいそう。
いや、ちゃんとバランスを取って倒れないようになっているのかな。
入口を入って右手です。
メニューが図書カードと言うのは図書館的でおしゃれですね。
カレー、サンドイッチなど軽食はありましたが、スイーツはコロナでサーブ中止中でした。
ということで、ブレンドとサイフォンコーヒーを注文。
ブレンドはまろやか。サイフォンコーヒーのほうはやや酸味とコクがあって好きな味。
蔵前にある「蕪木」のオリジナルブレンドです、とのこと。
フロア担当の男性(多分本校の学生さんかな)は、感染に気を付けつつもこうして短い解説をしてくれたり、笑顔でいろいろ対応して、スマートでおもてなし精神にあふれていました。
お客さんが帰るとテーブルを消毒したり、あれこれ気を使って大変だと思うけれど、ギスギスしたところは一切なく、ゆったりした気分にさせていただきました。ありがとう~。
お客さんも少なくて、入店時に一人。ほどなく我々だけの時間も長く。
そうそう、サイフォンコーヒーは、ポットに入ってたっぷり3杯!
最後まで熱々でしたし、お勧めです。
このカフェは2部屋から成り、アタッチメントのようにくっついている奥の部屋はコロナで今は未使用になっています。
帰り際、メインのダイニングの写真を撮らせて頂こうとしたところ、フロア担当の男性が、奥の部屋も見せてくれて、写真を撮らせていただきました。
「こちらの部屋は外から見ると六角形の塔になっていて、月波楼と呼ばれていて、昔はここから海が見えたそうですよ」、と教えていただきました。
海が見えた・・・それゆえの月波楼という名称だったのですね。
奇しくも帰宅後NHKを見ていたら、高輪築堤の遺構のニュースをやっていて、あのあたりが海だった裏付けが出ていました。
先般の高輪ゲートウェイの駅工事で、海の中に土手を作って線路を配していたことがわかったそうです。
この塔の部分が八角形なので、内装にもふんだんに八角形が盛り込まれています。
八角塔の天井部分しかり、
床しかり。
こちらには洒落た波のような手すりの階段もありました。
ちなみにメインダイニングにも八角形の机や床があり、
(床の寄木の八角形とテーブルの八角形↓)
「八角形が多用されているねー」と夫と話していたところだったんです。
なるほど八角塔へのある種オマージュでもあったのですね。合点がいきました。
八角塔外観。↓
八角塔も含め右側1F部分がカフェになっています。
暗ーいイメージの旧図書館が、改修で見事に変身。
一部モスグリーンに塗られた壁、同色系のカーテンなどが爽やかで、大学のカフェもここまでハイレベルになったか、と驚きです。