■桜木町の新名所、ヨコハマ・エアキャビンと槇文彦氏の設計事務所・竹中工務店が手掛けた横浜市役所新市庁舎
桜木町の駅からひとつ、またひとつと吐き出されていく巨大なシャボン玉、、、のようなケーブルカー。
ぷかっ、ぷかっ、と丸い球が青い空に浮かぶのを頭上に見ながら歩く昼下がり。
なんだかちょっとシュールな感じ。
なにしろ都会の街中でこんな光景を見るのは初めてだったので。
このケーブルカー、その名もヨコハマ・エアキャビン。
この春運行を開始したそうです。
「日本初の常設都市型ロープウェイ」と銘打って桜木町駅前から横浜ワールドポーターズ前まで運行しています。
観覧車を借景に、なんだか町全体を巻き込んだテーマパークみたい。
こうした常設都市型ロープウェイはなんでも日本初だそう。
外から見ると、ガラスが黒っぽくて中はあまりよく見えません。
目を凝らすとシルエットがなんとなくみえる程度です。
キャビンの2面は足元近くまでガラス張りのようで、結構中にいたらスリリングかも。
夫は仕事でこのあたりによく来るので、この存在は知っていたそうです。
私はたまたま通りがかっていきなりこれを目にしたのでもうびっくり。
いつの間にこんなものが・・・?と。
しばし立ち止まって眺めてしまいました。
雲と一緒にぽかぽか浮かぶ様子を。
さらにその先に目を転じると、これまた新しいビルがひとつ。
足元は素敵なフラワーガーデンになっていて、
ウッドデッキも設置されています。
この施設は一体なに?
横浜市役所の新市庁舎だそうです。
きれいに整備されていますね。
商業施設ラクシス フロントと一体化されていて、ウッドデッキ側にはスタバもあります。
去年6月にはオープンしていたと聞き、1年経っていたんですね。
知らなかった。
最近横浜美術館より中華街方面には来たことがなかったので。
新市庁舎、設計は竹中工務店と槇総合計画事務所だそう。
槇総合計画事務所は代官山ヒルズを一手に手掛けた槇文彦さんの事務所ですね。
槇さんの家系は母方祖父が竹中工務店会長だったので、この2つの組織のコラボはごく自然な組み合わせでしょう。
御年90歳のときの槇文彦氏。↓
現在92歳。
谷口吉生氏との対談でお見かけしました。
慶応義塾大の日吉・三田図書館など母校(慶応幼稚舎→慶応大工学部中退で東大に入り直し)の建築を手がけましたが、この講演会で「私は慶応幼稚舎にコネで入りましたからなぁ、古き良き時代ですよ、ははは」などとおっしゃっていました。
以前も書いたとおり、槇文彦氏、大学校舎の設計には興味を示していなかったものの、慶応の三田新図書館の設計に黒川紀章氏が参画希望していると知り、出身者の自分が負けていられない、とにわかに名乗りを上げて、ロビー活動を開始したそうです。(そして見事案件ゲット。)