ホール練習会レポート その3 | 湯浅玲子 An die Musik~音楽に寄せて

湯浅玲子 An die Musik~音楽に寄せて

音楽学・音楽評論に関する執筆活動と、
杉並区阿佐ヶ谷の楽典とソルフェージュ、楽曲分析のための音楽教室「アルス・ノーヴァ」をご紹介しています。

こんばんは。

今年も師走となりました。「レポートその3」のアップが滞っている間に、昨日、発表会が無事に終了しました。

 

ホール練習会のレポートに続き、発表会の方も後日ブログでご報告したいと思います。

 

ホール練習会では、昨年と同じ曲でエントリーした方がいました。

バッハ=ブラームス:《左手のためのシャコンヌ》を弾かれたSさん。

昨年はスタインウェイで、今年はベーゼンドルファーで演奏しました。

ピアノが異なるだけではなく、今年は暗譜で弾かれました。

在宅介護とレッスンで自分時間がほぼないと思われるSさん。

それでも今年はホール練習会と発表会の両方にエントリーして、ホール練習会はお母様のデイサービス中に、そして発表会はショートステイを利用して参加されました。その熱意に頭が下がります。

 

写真は楽譜を見て弾いていますが、これはバッハの前に1曲、《木漏れ日を抜けて》という曲を演奏しているところです。

情景がすぐに浮かぶ曲ですね。

 

次に、Hさんが「一度弾いてみたかった」、というショパン:《バラード1番》を演奏しました。30分の枠を使って、ベーゼンドルファーとスタインウェイの両方で演奏しました。

ベーゼンドルファーでバラ1

 

スタインウェイでバラ1

 

ベーゼンドルファーを弾いたのは初めてで「知らない人」という印象だったそうです。スタインウェイは「あっ、そうそう」と「お久しぶり」な感じだったそう。スタインウェイの方が弾きやすかったようです。

 

最後はリスト:《ダンテを読んで》に挑戦したHさん。

たまに「ダンテを読まないでダンテを弾いている」という話を聞きますが、Hさんはしっかり「ダンテ」を読んだ上での演奏です。

分析のレッスンにも持ってきていました。

 

皆さん、毎年目標を立てて練習を積んでいます。努力家ですね!

すでに「来年は何を弾こうかな」と考えている人もいる様子。

まずは年明けの抽選会から頑張ります!

 

次回からは発表会のレポートです。