こんにちは。
この前のレッスンで、
シューマンの《飛翔》をどのように弾くか、
という話になりました。
いくつかのキャラクターが対比される形で
出てくるのですが、
具体的なイメージを持っていた方がいいですね、
とお話ししました。
この作品がファンタジーの世界であること、
シューマンは気分が移り変わりやすいこと、
などなど話してから発想してもらった結果・・
冒頭部分の激しい箇所について、
Sさんは、「サリーちゃんのパパ」を連想しました。
ご存知ですか?サリーちゃんのパパ。
Sさんも私も「サリーちゃん」世代です。
サリーちゃんのパパ、
今思うと、全然怖くないですが、
その当時、登場すると
「サリーちゃんが叱られるのではないか」
とドキドキした記憶があります。
《飛翔》は天に向かっていく作品です。
サリーちゃんのパパは空の上に住んでいますから、
なるほど!という発想ですね。
私は、もっと恐ろしい、得体のしれないもの、
しかも狂気に満ちていて、近づくととりつかれそうなものを
連想しました。
自分ではイラストにできませんが、
シューベルトの《魔王》に出てくるようなものです。
ファンタジーの世界のものならば、
どのようなものでもよいと思うのですが、
この時代の作品を演奏するときには、
なにかひとつキャラクターを決めておくと、
イメージが作りやすくなりそうですね。