2.
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噂のOBは、私達が講義を受けて帰るまでも居たらしく。
最後の講義を受けてから二宮君と、大学のカフェテラスで一緒にいるときにも
私達の目に入った。
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和「にしても…今日はなんか、うるさいね」
「うん。」
和「女子ってさ、」
私をまじまじと二宮君が見る。
「ん?」
和「女子ってさ、イケメンだとなんであんなにチヤホヤするんだろうね。」
あなただって十分すぎるほどイケメンだと思いますけど。
そう言いたかったけど、ここは黙っておくことにした。
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「んなの、私に聞かないでよ」
和「そか。そーいえば(名前)も女子でした」
「失礼ね。笑」
和「けどさ、ほら、(名前)は女子だけど…他の女子とは違うからイケメンとか興味ないでしょ?」
「まあね。イケメンなんて、毎日みてるからもう見慣れちゃった」
和「あ、そっか。
ワタシといつも一緒にいるからね」
…自覚、してたんだ。笑
間違ってないけどね。
むしろ自覚しないほうがおかしい。
二宮くんは、あたしが他の女子から”いつも二宮君の隣にいてズルい”って
陰で言われてることを知らない。
そんなこと教えても何にもならないだろうし、教えたくない。
一種のプライドかもしれない。
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とりとめもない話をしてたら、二宮くんが、頬杖を机につきながらはたと気づいたように言った。
和「あ、こっち見た」
「え、何が」
和「何が、って…例のOB。」
たしかにこっち見てる。
でも、なんで。
ふっと視線が交わったと思ったら、
何も見なかったかのように、あたし達から視線をさりげなく逸らした。
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和「気になるのかな、(名前)のこと」
「は!?だって私、あの人見たの今日で初めてだよ」
和「あっちは違うかもしれないよ」
「前にどっかで会ったことがあるってこと?」
和「うん。…あんなに遠くから見てるなんてこと、普通は無いでしょ」
「まあ、そうだけど…。
それか、私じゃなくて二宮君を見てたのかも」
和「何それ気持ち悪い。俺だってあの人と知り合いってほどでもないし。」
「本当に?」
和「本当だよ。…それより、今日(名前)ってこのあと用事あるんじゃなかったっけ。」
そういえば。
今日はこのあとレッスンがあるんだった。
勿論、ピアノのレッスンなんだけど
今までお世話になってた先生が辞めてしまったゆえに、新しく担当してくれる先生との面談が入った。
それで、その先生と今日は面談があるから、今日はゆっくりしていられなかった。
「…っごめ!今日レッスンだった!
また明日ね!」
和「ん。」
ひらひらと二宮君が私に手を振る。
何かとバタバタしていた私は、結局ギリギリの時間で帰路についた。