2011年6月に設置した監視カメラ2台とDVR録画装置の交換。
8年半前、道路側の2階窓部分と、庭の屋外階段にカメラを設置していました。
録画装置は半年前に壊れたということ。
ハードディスク、8年間も良く動作し続けました。
カメラ自体は2台共に現在も動いています。
それにしてもカメラ映像は決して綺麗だとは言えません。
経年劣化で画質が悪くなっていますし、8年以上前の一般的なカメラはそれほど解像度は良くありませんでした。
また、一般的なDVR録画装置も、今のものと比べると画質は良くありませんでした。
カメラ・録画装置を丸ごと最新式の物に交換してほしいというご依頼。
カメラ映像が確認できるということは、苦労して配線したカメラ映像ケーブル・電源ケーブルには問題が無い様です。
単にカメラを交換するだけで済みそうです。
各カメラ取付場所のサイズを測定して帰ります。
庭のカメラはリフォームに伴い、屋外階段から軒下に業者が移設しています。
8年半撮影し続けたカメラ
納品の準備作業
DVR録画機
中はスカスカ。
昔と比較すると、デジタル化・高画質化・通信機能など非常に高機能化されていますが、内部の部品は少なくなりました。
ハードディスクを取付けます。
ハードディスク無のDVRは安く仕入れることができます。
また、メーカー・記憶容量・キャッシュ容量(バッファ容量)を自由に選択することができます。
DVR録画機
昔は部品だらけの狭い空間にハードディスクを取付けるため、排熱用のファンを取付ける必要がありました。
これだけの空間と、両側面の通風穴があるので、熱に関する心配は一切必要ありません。
向こう側が見えます。
カメラ
220万画素HD赤外線防滴カメラ
写真左上のスイッチでAHD・TVI・CVI・CVBS(アナログ)信号を切替ることができます。
また、DVR録画機からも設置したカメラの各種設定を変更できます。
AHDに設定してDVR録画装置に接続し、録画装置の各種設定を行います。
HDMI出力設定と、テレビの画面サイズ変更に少し手間取りました。
現場でさっさと作業が進む様に、未来工業の樹脂ボックスを加工します。
道路側は、窓の面格子にU字金具で取付。
裏の庭は、すだれを吊るすための木に、木ねじとU字金具で取付。
カメラの土台サイズが大きいため、現在取付けているものより大きな樹脂ボックスを利用します。
開孔用ノックが無いので、25mm径の穴を開ける必要があります。
シャーシパンチで開けようとしましたが、厚みがあるので無理。
ホールソーは10数ミリ程度は手持ちにありますが、25mmは持っていません。
しかたがないので、ドリルで小さい穴をぐるりと1周開けて25mmの穴を開けました。
最終的にゴムブッシングをはめますが、作業中に指を切る恐れがあるので丁寧にバリ取り。
取替作業当日
午後1時に伺い作業を開始。
8年半、屋外に設置した樹脂ボックスを開けるのは緊張します。
虫の集団などが占領している恐れがあります。
結果としては何も入っていなく、丸めたケーブルが設置時通りの状態でありました。
カメラの交換は1時間半程ですんなり完了。
カメラ映像を確認します。
DVRレコーダをテレビにHDMIケーブルで接続して映像を確認。
映らない。
「入力信号が認識できません」と表示されます。
アナログケーブルで接続して、テレビ入力をアナログに切り替えるとカメラ映像が表示されますが、HDMIと比べると非常に劣った画質。
先日の設定時のHDMI出力設定ではダメな様です。
このテレビに対応できる様に、マウスの右ボタンを10秒程押し続けてDVR録画機の出力設定を変更していきます。
非常に鮮明に映る様になりました。。
しかし、画面から映像がはみ出ています。
テレビ側の設定変更が必要。
テレビリモコンのテレビ画面の設定でサイズを変更。
庭の花が色鮮やかに映っています。
また、道を通る人の顔もハッキリ識別できます。
ご夫妻、大喜び。
同価格の9年程前のカメラシステムとは性能が全く異なります。
更に、録画した映像を確認しても画質の劣化がなく、カメラのリアルタイム映像と変わりません。
次に、カメラの角度を調整します。
携帯電話で室内と連絡しながら調整。
取り外したカメラをダミーカメラとして利用したいということで、2ヶ所に取付けました。
配線していないので電気的には動作していませんが、のんびりと余生を過ごしてもらいます。
全ての作業がスムーズに進み、ホッとしました。
映像・電源コネクタ部分を触りますので、断線・ショートなどが心配でしたが、サビ・割れなどが一切ありませんでした。
樹脂ボックス内のコネクタ部分をしっかりとビニルテープを巻いていたのが良かったと思います。
また、DVR録画機・テレビのHDMIの相性も悪くありませんでした。
お茶とお菓子を頂きながら、世間話。
実はこちらは、母親の友人宅。
昔、5年間程この近くに住んでいました。
私の妹とこちらの娘さんが同じ幼稚園に行っていたのが知り合ったきっかけ。
私も小学生の時から顔見知り。
8年半前に空き巣に入られた直後、母親に連絡がありカメラシステム取付となりました。
休憩後、レコーダの使用方法の説明。
レコーダは24時間録画し続けます。
普段操作することは一切ありません。
ただし、何かが起こった場合は、録画映像を確認する必要があります。
リモコンでの操作は非常に手間がかかります。(リモコンすら付属していない場合は、DVR本体のボタン操作で更に手間がかかります)
今回のDVR録画機にはマウスが付属していますので、直感的に操作できます。
こちらのご夫妻は二人ともパソコン作業をされるので、非常にスムーズに話が進みます。
以前のDVR録画機は、年・月・日・時・分の各数字をリモコンで選択して再生するポイントを指定するのが面倒でした。
今回の新しいDVR録画機は、画面上の録画データの帯上でマウスを移動させるとその月日時分が表示され、クリックすると再生できます。
また、1時間ごとのカメラ映像サムネイルを表示し、その一つのサムネイルをクリックすると、その1時間の1分毎のサムネイルが60個表示されます。
再生するポイントをサムネイルを見ながら簡単に選択できます。
お二人とも直ぐに操作できるようになりました。
やっと薄暗くなってきました。
いろいろとお話ししながら、暗くなるのを待っていました。
夜間の赤外線ライトによる撮影映像を確認し、必要であればカメラ角度を再調整します。
ここで3人揃って首をかしげます。
外はかなり暗くなっているのに、テレビに映る映像は2台とも午後3時頃と同程度の明るいカラーで鮮明に映っています。
試しに表に出てカメラの前に行くと、「映ってる~」と家の中から声が聞こえました。
戻って再生すると昼の様に明るく私が映っていました。
結構暗くてもカラーで鮮明に映ります。
そうこうしている内に、真っ暗になりました。
映像を確認すると、2台共に白黒映像に変わっています。
36個のLEDで照射距離20mの赤外線ライトは強力。
肉眼では庭は真っ暗ですが、カメラでは全体が鮮明に映っています。
表の道路側は、街灯や門灯の光もありますので、遠くまで非常に明るく映っています。
カメラ角度の再調整は必要ない様。
外に出て、各カメラのLED素子が全て点灯していることを確認。
全てがスムーズに進み、気分良く完了。
一般的に屋外設置のカメラは3年程度での取替をお勧めします。
カメラ自体よりも先に赤外線LEDが壊れるのが一般的です。(10000時間が目安)
いきなり壊れるハードディスクは、2~3年毎に内部ハードディスクを新品に取りかえることをお勧めします。
いずれにしても、3年程度でカメラ・録画装置の性能・機能は大きく進化しますので、ご予算に余裕がある場合は丸ごと買い替えることをお勧めします。
DVR録画装置は振動がない場所に設置してください。
掃除などの時も、設置した棚が揺れない様に注意が必要です。
さらに、レコーダ周辺のケーブルもしっかりとまとめてください。
先日、目が見えない老犬がケーブルに引っかかってレコーダを落下させたのが原因で、ハードディスクが壊れたお客様がおられました。
今回は220万画素のカメラに交換しました。
軽自動車しか入って来られない細い道の袋小路。
近隣住民がたまに通る程度なので、220万画素で十分。
カメラもDVRレコーダも信頼性・実績があるものを、それなりの価格で仕入れています。
請求額は昔からの知り合いですので、手間賃程度の上乗せの格安価格。
(安すぎるということで、1万円お小遣いもらいました)
ネット上では、200万画素のカメラ4台とDVRレコーダーのセットが非常に安価で販売されています。
会社として仕入れる場合は、この様な商品には絶対に手を出しません。
元々、商品に信頼性が無い会社の物かもわかりません。
また、ロットアウトなどのB級品の可能性が高く、当たり外れがあります。
耐久性に関しても疑問です。
表示されている仕様を満たしていないことすらあります。
また、低価格のレコーダはリモコン等が付属していないので、操作性は非常に悪くなります。
個人的に購入する場合は価格が魅力的ですので、これらをふまえた上で一か八か挑戦してみるのもいいかも知れません。